
メダカは小型で丈夫な事からいろいろな飼育方法が選択出来ますが、おしゃれな小さな容器で飼育するには小さな容器なりの管理方法がありますのでその辺を考えてみましょう。
まず庭などに置かれた大きなスイレン鉢などとは違い金魚鉢やガラスボトルなどで飼育する場合は、いかに水質を維持できるかがメダカを長生きさせるコツになります。
小まめな水換えで水質を維持
透明で綺麗そうに見える水でもメダカを入れてしばらくすると餌の食べ残しや排泄物などで水は汚れていきます。
そのような時には水換えをしなければなりませんが、水を一度に全て換えてしまうと急激な水質変化でメダカはショックを受けてしまいます。
そのため金魚鉢やボトルと言った小さな容器での飼育は水質を安定させることが難しく、いかに少量ずつこまめに飼育水を交換するかが長期飼育のコツとなってきます。
このように小さな容器ほど水質が不安定になりやすいので水質を常に意識しながら毎日のメダカの世話をしていきましょう。
長期飼育のコツはメダカの飼育数
水質を悪化させない為の方法としてまずはメダカの投入数を少なめに抑える事です。
卓上で楽しむような小さな容器などに20匹も30匹もメダカを入れてしまえばおのずと水は汚れやすくなります。
そのような状態を避ける為には飼育初期からメダカの数を抑え、気持ち少ない位の数で育てていきましょう。
ボトルアクアリウムや金魚鉢サイズの容器でのメダカ飼育では水1リットルに対してメダカ1匹位を目安に飼育数を決めるといいでしょう。
また餌の量にも注意が必要です。
常にそばに置いておける小さな容器だからこそ餌やりが楽しくてついつい餌を多めに与えてしまいがちですが、これもまた水質を悪化させる要因ですので餌を与える量や時間を決めてしっかり守っていくようにしましょう。
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季節ごとの水温変化に注意
小さな容器でメダカを飼う時には水質以外に水温にも気をつけなければなりません。
大きな水槽などなら室内に置いてある以上、極端な水温の変化は起こりにくいですが、水量が少ない金魚鉢やボトルなどでは注意が必要です。
夏場には南側の窓辺など日中の直射日光が当たる場所に置いておくと想像以上に水温は上昇してしまい、帰ってきたらメダカが全滅していたなんてことにもなり兼ねませんのでクーラーのきいた部屋や涼しい場所を選んで管理するようにしてください。
逆に冬場は暖かい部屋に置いてあげるのがいいのですが、ここでも気をつけなければいけないのが昼間は暖房などで暖かくなり、夜になって暖房を止めてしまうと一気に冷え込むような場所は温度変化が激しいのでメダカにとってはストレスになってしまいます。
メダカは一年を通して屋外に設置したスイレン鉢などの容器で飼育出来ますし、冬でも水が完全に凍結しない環境なら表面の氷の下で仮死状態になって厳冬期を生き抜く事もできますが、これは自然環境下で徐々に気温が変化していくから対応出来るのです。
1日のうちに極端な話20℃以上の温度変化があるような場所では流石に対応しきれなく体調を崩す要因にもなってしまいます。
そのような時はヒーターなどを使用して水温を一定に保つか、あまり温度変化の激しくない玄関先などで飼育するようにしましょう。
グラスアクアなどの小さな容器に水槽用のヒーターなどを入れると見た目が悪いなどの理由から懸念される人も多いものです。
そのようなときにはパネルヒーターなどを利用して容器の底面から温める方法もあります。
小さな容器ほど扱いやすく飼育が簡単と思われがちですが、その考えは大きな間違いで小さな容器は飼育が始め易いだけであって長期的な飼育となると実は知識と経験、それに頻繁な世話が必要になってくるのです。
上手く管理が出来ればいつもメダカをそばに置いておける魅力的な飼育方法ではありますが、管理の手間や難しさも考慮した上で飼育をはじめましょう。
もし少しでも不安要素があるのでしたら濾過フィルターやヒーターなどを設置し易い水槽での飼育からはじめる事をお勧めいたします。