野生のメダカはどこにいる?メダカの生息地・いる場所

野生のメダカはどこにいるのか?メダカのいる場所について考えてみましょう。
野生のメダカは体長が4cmほどしかない国内最小の淡水魚です。
そのため自然界ではメダカを取り巻く環境において非常に非力な存在と言えます。
メダカは流れの速い大きな川などにはあまりいなく、田んぼの間を流れる用水路などのような流れの緩やかな場所に生息しています。
体が小さく遊泳力が低いメダカにとって流れの速い川は過酷な環境となるうえ、常に強い流れにさらされていると体力の消耗が激しくなってしまいます。
また、流れが緩やかでも大きな湖などではメダカを見かけることはあまりありません。
その理由として湖などではメダカを捕食するような大きくて強い魚が多いためにすぐに見つかって食べられてしまうからです。
このような条件を纏めると流れが緩やかで大きな魚などの天敵が入り込めないような浅い場所がメダカのいる場所となります。
さらに水が綺麗でメダカの餌となる生物が生存できる環境であることも重要でそのような環境がまさしく日本の田園風景なのでしょう。
野生のメダカがいる場所
むかしは用水路だけではなく田んぼにもメダカはたくさんいましたが、最近ではほとんど見かけなくなりました。
その理由として昔の田んぼは冬でも水が満たされたままでしたのでメダカは田んぼを住処とできたのですが、現在の田んぼは整備され冬になると全ての水が抜かれてしまい乾燥した田んぼ(乾田)となってしまいます。
そのためメダカは田んぼを住処とすることができなくなってしまったのです。
さらに用水路なども区画整理されコンクリートなどで固められたような作りになるとそこに住める生物も限られてしまいメダカもいつしか追いやられてしまったのでしょう。
このようなことから近年ではメダカがいる場所が減ってしまっています。
もし、身近な環境に自然が多く残り、緩やかな流れを常に保っている小川や用水路などがあるのでしたら是非覗き込んで見てください。
小さなメダカたちが群れを成してひっそりと生活している環境があるかもしれません。
野生のメダカの生息地・いる場所まとめ
・メダカは遊泳力が低いため緩やかな流れの場所にいることが多い。
・大きな湖などは大型魚に狙われるためメダカはいない。
・昔は用水路だけでなく田んぼにもメダカは沢山いた。
・田んぼは乾田となり用水路は区画整理によりコンクリート化してメダカは追いやられた。
・自然が残り緩やかな流れを保っている小川や用水路にメダカはいる。
今回は野生のメダカの生息地・いる場所についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。
野生のメダカについてまとめましたので合わせてご覧ください
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