金魚鉢では実際に何匹のメダカが飼えるのか?
金魚鉢でのメダカ飼育の適正数を判断するための検討材料は何か?
メダカをたくさん入れ過ぎると酸欠を起こす?
水換えやエアレーションを行なっていればたくさんのメダカが飼えるの?
そんな金魚鉢でのメダカ飼育の素朴な疑問について考えてみましょう。
金魚鉢で何匹飼える?金魚鉢でメダカを飼う際の適正数の考え方
メダカは体が小さいうえに初心者にも飼育し易い丈夫な魚であることから古来より様々な飼育方法で飼育されてきました。
小さなプラケース、金魚鉢、水槽から庭の睡蓮鉢、池などどのような環境でも最低限の育成条件さえ整えてあげれば飼うことができます。
その最低限の育成条件の一つが水質維持と酸素確保の為の飼育適正数です。
飼育適正数を大きくオーバーしてしまうと、どんな環境でも育てることのできるはずのメダカでさえ、どんな環境でも育てることができないことになってしまいます。
メダカを健康に長生きさせるために絶対に守りたい飼育適正数ですが、それではその数はどのように判断すればいいのでしょう。
まずは逆の発想から考えるとメダカの数が同じなら飼育する容器の大きさが大きいほど水が汚れにくく、メダカ飼育は容易になります。
また飼育できるメダカの数は容器の大きさ以外にもフィルターのろ過能力やエアレーションの有無、水温やメダカの大きさなど様々な要因に左右されますので一概に容器の大きさだけで何匹のメダカが飼えますとは言い切れません。
ただ、アクアリウムの世界では魚を飼うには1センチに対して1リットルの水が必要とされる指標があります。
この指標から考えると3センチ位のメダカを1匹飼うには3リットルの水が必要ということになります。
この基準に対して先ほど挙げた要素を考慮して数を増やしたり、減らしたりすることによって飼育適正数を掴んでいくといいでしょう。
例を挙げると金魚のようにメダカとは違い、成長とともにどんどん大きくなるような魚は基本的に大食漢で水を汚しやすい為に5cm程度の金魚1匹で10リットル程の水量を確保すると良いと言われています。
逆にメダカはある程度までの大きさにしかならない上に金魚程大食漢でもないので水を汚しやすい魚ではないことは想像できるでしょう。
そうするとアクアリウムの定義でもある1センチに対して1リットルまで必要とせずにメダカ1匹に対して1リットルというような考え方もあります。
このような基準をもとに金魚鉢で何匹飼育できるのか考えてみましょう。
まず金魚鉢と言っても水槽と同じように様々な大きさのものがあります。
よってご自身が所有している金魚鉢の水量を確認する必要があります。
購入時の箱に記載されているものもありますが、記載がない場合には水量の測定をしなければなりません。
家庭にあるもので水量の測定に都合がいいのがペットボトルです。1.51ℓや2ℓのペットボトルを利用して水量を確認してみてください。
水量=メダカの飼育適正数となります。
金魚鉢でメダカを沢山飼育すると酸欠になる?
金魚鉢でメダカが何匹飼えるのかがわかったところで実際にメダカを入れてみると意外と少ないものです。
少々寂しい感じを受けて「もう少しメダカを増やしてみたい。」と思う人も少なくないはずです。
そこで出てくる疑問が「メダカの数を増やすと酸欠になりやすいのか?」ではないでしょうか。
そんな金魚鉢でのメダカ飼育と酸欠の関係についても触れておきましょう。
確かに金魚鉢は水槽に比べると水量が少ない上に濾過フィルターなどの設置がない物も多いです。
よって水槽飼育に比べると酸欠になりやすいことは事実です。
しかし、多少メダカの数を増やしたからと言ってすぐに酸欠になることはありません。
メダカを金魚鉢に入れてみて数時間で多くのメダカがパクパクと水面で鼻上げをしているような時には飼育数過剰です。
そのような時には別の容器を用意してメダカの数を調整しましょう。
また酸欠が心配は時にはエアーポンプによるエアレーションを行うことで酸欠対策ができます。
ただ、エアレーションは水中に酸素を送り込むことはできても水を綺麗にすることはできません。
メダカの数を増やせば酸欠の問題以外にも水が汚れやすくなるということも頭に入れておきましょう。
メダカの数が多ければそれだけ水が汚れやすくなりますので水換えの頻度を高める必要が出てきます。
メダカの数を増やすには酸欠対策と水質維持のための水換え頻度を常に意識することが重要となります。
金魚鉢の水温と酸欠の関係
金魚鉢は睡蓮鉢や水槽に比べるとどうしても水量が少ない為、外気の影響を受けやすく水温の変化が大きいものです。
特に夏場は飼育水が高温になり易いので注意が必要となります。
水温が上がると水中に酸素が溶け込みにくくなり、水中の酸素量は低下し、メダカにとっての必要酸素量が不足することも考えられます。
高水温プラス酸欠状態ではメダカの体力消耗が激しく急激に弱ってしまうこともありますので注意しましょう。
対策としては出来るだけ涼しい場所に金魚鉢を移してエアーポンプでエアレーションをおこなってあげましょう。
金魚鉢でメダカは何匹飼える?まとめ
- 金魚鉢の水量=メダカ飼育の適正数
- 適正数以上のメダカを飼うには酸欠に注意。
- エアレーションを行うことで酸欠対策になる。
- メダカの数を増やすと酸欠意外にも水質の悪化の問題が起こる。
- 水質を維持するためには水換えの頻度を高める必要がある。
- 水温が高くなる夏は水中の酸素が減るためメダカが酸欠になりやすい。