田んぼに野生のメダカがいない理由

2019年11月3日

田んぼに野生のメダカがいない理由

田んぼで泳ぐメダカ

昔は用水路だけでなく、ちょこっと田んぼを覗き込むと人影に驚き、物陰に隠れようとするメダカを見かけたものでした。

しかし、最近ではそのような光景もほとんど見かけなくなりました。

なぜ田んぼからメダカの姿が消えてしまったのか。

環境開発や時代の流れと一言でまとめてしまえばその通りなのですが、その本当の理由について少し掘り下げてご紹介いたします。

 

昔の田んぼにはメダカが普通に見られた

昔の田んぼはその多くが、冬でも水が満たされたままでした。

そのため、人にとっては稲を育てる田んぼでもメダカにとっては極めて住み心地の良い住処だったのです。

水深の浅い田んぼでは大型の肉食魚に襲われる心配もない上、流れもほとんどないために泳ぎがあまり得意ではないメダカにとっては流される心配も無く安心して過ごせたのでしょう。

ではなぜそんな快適な住処からメダカは姿を消してしまったのでしょう。

実は好んで姿を消したので無く、メダカにとっては追いやられた結果となってしまったのです。

今の田んぼと昔の田んぼの違い

メダカの棲む田んぼ

現在の田んぼの多くは整備され、水が共同管理されており、冬の間は水が抜かれて乾燥した田んぼ(乾田)となってしまっています。

稲の刈り取り後に水を抜くと水は排水路から川へすべて流されてしまうので、たとえメダカがそこに残りたいと頑張っても、メダカも一緒に流されてしまうのです。

どうにか田んぼに残ったメダカの卵も徐々に干あがる田んぼの状態にどうすることもできずに死んでしまいます。

乾田の影響を受けた生物はメダカ以外にも沢山おり、そのため現在の日本の田んぼは昔に比べ非常に生物相が寂しいものとなってしまっています。

稲作の発展とともに作業効率などを考慮した結果の策であるがゆえに誰も責めることはできませんが、自然環境が減り見かけなくなった生物の数に懐かしさと寂しさを感じる人は多いようです。

最近では、昔のように1年中田んぼに水を張っておき、生物相豊かな田んぼを取り戻そうといった動きもあります。

是非そのような運動が全国的に広まり、メダカを見かけることのできる田んぼが増えることを望みます。

 

今回は田んぼに野生のメダカがいない理由についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただければ幸いです。

 

野生のメダカについてまとめましたので合わせてご覧ください。

野生のメダカが棲む場所
野生のメダカはどこにいる?メダカの生息地・いる場所

野生のメダカはどこにいる?メダカの生息地・いる場所 野生のメダカはどこにいるのか?メダカのいる場所について考えてみましょう。野生のメダカは体長が4cmほどしかない国内最小の淡水魚です。そのため自然界で ...

続きを見る

田んぼで泳ぐクロメダカ
野生のメダカを捕まえよう メダカを捕まえる準備といる場所の探し方

野生のメダカを捕まえよう メダカを捕まえる準備といる場所の探し方 メダカは最近ではペットショップや専門店で買うものと思われがちですが、少し郊外へ出れば、まだまだ田んぼや水路で泳いでいる姿を見つける事が ...

続きを見る

メダカを捕まえる
野生のメダカの捕まえ方・捕獲方法 ペットボトルを活用した仕掛けや網で上手に捕まえる方法

野生のメダカの捕まえ方・捕獲方法 ペットボトルを活用した仕掛けや網で上手に捕まえる方法 自然の中で野生のメダカを捕まえること、また自分で捕まえたメダカを飼うことはメダカ飼育の楽しみの一つでもあります。 ...

続きを見る

野生のメダカが棲む小川
野生のメダカの生息地や生態・種類や餌などから飼い方を学ぶ

野生のメダカの生息地や生態・種類や餌などから飼い方を学ぶ メダカは日本人にとって金魚と並んで一番馴染みの深い魚と言っても過言ではないほどよく知られた魚です。近所の小川や田んぼといった人の生活圏に近い場 ...

続きを見る

サイト内検索  知りたい情報を検索!

  • この記事を書いた人
マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。 Twitterでも情報公開しておりますのでフォローお願い致します。@mizukusasuisou

-野生のメダカ
-

© 2021 メダカの飼い方.com