メダカ飼育でフィルターは必要?いらない?フィルターなし飼育の条件

2019年11月3日

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ろ過フィルター

メダカを飼うためには、ろ過フィルターは必要なのか?

フィルターなしでは育てられないのか?

メダカ飼育におけるろ過フィルターの必要性とフィルターなしで飼育する方法などをご紹介いたします。

メダカ飼育でフィルターを使う理由

メダカ飼育でフィルターは必要か?必要ではないかを考えるには、まずフィルターを設置したときの効果を理解しておく必要があります。

フィルターを設置したときの効果を理解し、フィルターが担う働きを他の方法でカバーするか、フィルターが無くても問題のない環境を維持する必要があります。

まず、フィルターには物理濾過と生物濾過があり、そのどちらを重視して用いるかによって補うものも変わってきます。

フィルターの物理濾過を補うには、水換えの回数を増やしたり、水草の枯葉や餌の食べ残しなどはネットですぐに掬い取るなど水槽内にゴミを溜めないようにすることです。

フィルターの生物濾過を補うには、底砂をいれ、濾過バクテリアの繁殖を促す、水草を育て水質浄化作用を用いるなど自然の環境をできる限り再現する必要があります。

自然界には濾過フィルターは存在しませんので、自然の環境を再現できれば、フィルターはなくてもメダカを育てることができるのです。

ただ、水槽内で自然の浄化サイクルを作り上げるといっても水槽内のキャパは限られたものですので、メダカの数を少なめに抑えたり、エサの量を少なめにするなど、水を汚さない努力も必要となります。

それでは、メダカ飼育でフィルターが必要なケースとフィルターがいらないケースを具体例で考えてみましょう。

フィルターが必要なメダカの飼育例

水槽サイズに対して飼育適正数以上のメダカを飼育している

メダカの数が多ければ、それだけ水が汚れやすくなるためフィルターは必須となります。

水の汚れ具合(水質管理)をpH測定などを使用し管理できない

pHを管理しながら水が汚れる前に水換えにて対応できるのであれば、フィルターを設置しなくても飼育は可能ですが、毎日の世話が大変になることは避けられません。

フィルターがいらない飼育例

水槽サイズに対して極端に飼育数が少ない

大きな容器でメダカの数が少なければ、それだけ水は汚れにくくなるため、定期的な水換えのみで飼育は可能です。

水換えの頻度にもよりますが、60cm水槽でメダカ10匹以下とし、餌やりの回数や量を控えめにして水が汚れることを極力避けるように飼育します。

屋外のビオトープなどで自然の環境を再現できる

ビオトープなどでは基本的に濾過フィルターは設置せずに自然の浄化サイクルに任せた管理となります。

そのためには生物濾過を活発に機能させることが必要不可欠ですので、底砂を入れ、水換えには気を配るなど生物濾過の知識(ビオトープの知識)が必要となってきます。

ろ過フィルターの必要性と生物濾過の関係性を理解しておくことは今後のメダカ飼育においても特に大切なこととなります。

メダカ飼育とフィルターの必要性まとめ

  • 濾過フィルターには物理濾過と生物濾過の役割がある。
  • 物理濾過は水換えの回数を増やしたり、ゴミを掬うなどで対応できる。
  • 生物濾過は底床の検討などでバクテリアを増やすことで対応できる。
  • メダカの数が多ければ濾過フィルターは必要となる。
  • メダカの数や餌やりの量が少なければ水は汚れにくいのでフィルターは必要なくなる。
  • ビオトープでは自然の浄化サイクルが形成されるためフィルターは必要なくなる。

今回はメダカ飼育におけるフィルターの必要性についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただければ幸いです。

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マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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