
販売されているメダカの卵を育てるというメダカ飼育の楽しみ方。
卵を購入することにより欲しい品種のメダカを安く手に入れることができる魅力は大きいものです。
しかし、販売されているメダカの卵を購入する前に成魚購入とは違ったリスクがあることも理解しておきましょう。
メダカの卵は販売されている
「メダカを卵から育てる」そんなことを考えたことのある人がどれくらい居るでしょうか?
メダカを飼ったことはある人は沢山いても卵から育てたことのある人は非常に少ないはずです。
それはメダカの卵を手に入れる手段が、成魚のメダカを手に入れる方法に比べて非常に少ないからかもしれません。
知らない人も多いようですが、実はメダカの卵はネットショップなどでも販売されています。
ネットでメダカの卵を探してみると様々な品種の卵が販売されており、新しい種類のメダカを育ててみたいという人には非常に魅力的に映るはずです。
しかし、ショップの方の本音を聴くと実はメダカの卵はあまり販売したくないという気持ちがあるのも事実のようです。
メダカの卵をショップが販売したがらない理由
何故、ショップの方はメダカの卵をあまり販売したがらないのか?
その理由をいくつか挙げてみましょう。
その理由が購入者側からすれば卵を購入するリスクに繋がることもありますのでしっかり理解しておきましょう。
まず、一つ目は卵の孵化率や生存率が100%では無いことです。
販売する側もプロですので、無精卵を販売するようなことはありませんが、有精卵だからといって必ず100%孵化するわけではありません。
その事を知っている人なら当然と取ることができますが、知らないで購入した人にしてみれば、死んでいる卵を送られたのでは?という不信感を抱く人もいるかもしれません。
最悪の場合、自分の飼育スキルを棚に上げ、販売者側の問題と騒ぐ人もいるかもしれません。
二つ目は運良くほとんどの卵が孵化したとしても、その後の生存率も懸念材料の一つです。
メダカは生まれたばかりの針子(針のように細くか弱い時期の稚魚)の時をどのように乗り越えられるかによって繁殖が成功か失敗かと言われるほど大事な時期でもあります。
この時にもやはり何割かの稚魚は死んでしまう事を理解しておかなければなりません。
簡単に計算しても20個の卵を購入して、卵の時期に2割、針子の時期に3割が死んでしまったら、稚魚として残るのは11匹となります。
品種や卵の生命力、育てる環境や育てる人の飼育スキルなど様々な要因が関係してきますのであくまでも一例ですが、この数字を打倒と思うか少ないと思うかは人それぞれでしょう。
自分で繁殖を行い、卵を取り、育てた結果なら納得いくことでも知らない人から購入した卵からとなると不信感を抱かずにはいられないこともあるかもしれません。
それは、直接販売ショップへの信用問題に繋がってしまうこともありますのでショップ側はあまり卵の販売をしたがらないのです。
購入したメダカの卵を育てるリスク
卵から稚魚までの生存率の現実を理解できたとしても、購入したメダカの卵を育てるリスクはまだまだあります。
このような言い方をするとなんだかメダカを卵から育てることが間違いのように思われてしまうでしょうが、現実を知り、理解したうえで卵からの育成を始めてもらいたいからなのです。
卵や稚魚の育成経験があり、生存率を理解していても、もう一つの大きな問題が品種の固定率です。
メダカは様々な品種の掛け合わせや突然変異の固定により、新しい品種が生み出されています。
そのため珍しい品種ほど、その固定率が低く親のメダカと同じ姿のメダカが生まれてくるとは限らないのです。
わざわざ珍しい品種の卵を購入して、頑張って孵化させ、育ててみたら思っていた姿とは全然違うなんてことがあったらやはりがっかりしてしまうものです。
このようにメダカを卵から育てるということは、それなりのスキルと運も必要になってくるのです。
メダカの卵を購入するメリット
ここまではメダカの卵を購入するリスクやデメリットを中心に話を進めてきましたが、もちろんメダカの卵を購入するメリットもあります。
やはり珍しい品種のメダカをお安く手に入れることができる魅力は大きいでしょう。
また、メダカの寿命を考えると卵から育てるのですから、必然的に成魚を購入するよりも長い期間メダカの育成を楽しむことができます。
さらに、先に述べましたリスクをやり甲斐と考え、難しいからこそうまく育てられた時の達成感が大きいものと考えられるならそれもまたメリットと捉えることができるはずです。
メダカの卵販売のメリット・デメリットまとめ
- メダカの卵はネットショップなどで販売されている
- メダカの卵を購入するリスクを理解した上で購入する。
- 購入した卵全てが孵化するわけではない。
- 稚魚が元気に成長するまでの生存率を理解しておくこと。
- 品種固定率はそれぞれの品種で異なるため親魚と違ったメダカが生まれてくることもある。
- 多くのデメリットを理解した上で購入する分にはお得感がある。
- 卵からの育成は運と育成スキルを問われるのでやりがいを感じることもできる。
今回はメダカの卵販売のメリット・デメリットについてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。
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