
メダカと水草は非常に相性が良いものですのでメダカを飼育するのであれば、是非水草を入れてあげたいものです。
ただ、いざ水草を入れようと思うと、どの水草がよいのか悩んでしまうものです。
水草も購入を検討してみると思っている以上に多くの種類があることに気がつくはずです。
金魚藻と呼ばれるカボンバ、マツモ、アナカリスなどのような水中で育つ水草からホテイ草やアマゾンフロッグピッドのように水面に浮いて育つ水草など。
屋外の睡蓮鉢などでメダカを飼育する場合と室内の水槽飼育ではそこに入れるおすすめの水草の種類に違いがあることも理解しておきましょう。
目次
メダカ飼育におすすめの水草とは
メダカ飼育におすすめの水草とは、丈夫で環境適応能力に優れた水草です。
水草の中には強い光を必要とするものや、二酸化炭素の添加が必要不可欠なものなど育成難易度が少々高いものから、放っておいても増えるような丈夫なものまで様々です。
二酸化炭素の添加が必要な種類やヒーターを使い水温を26℃くらいに保っていないと調子を崩す水草などはメダカを飼育する設備だけではなかなか上手く育ちません。
よってそのような水草をメダカと一緒に育てたいのであれば、育成の難しい水草に焦点を合わせた設備と育て方が必要となってきます。
屋外の睡蓮鉢飼育でおすすめの水草
屋外の睡蓮鉢などでメダカを飼育する場合には、日本の四季にある程度順応性がある水草を選ぶようにします。
屋外飼育の特徴は、四季により温度変化があることと蛍光灯などでは代用できないほどの強い光を太陽からもらえるということでしょう。
また、水槽などと違い、睡蓮鉢はメダカを上から見る「上見」と呼ばれる育て方ですので、水面に浮かべるタイプの浮き草なども楽しめるものです。
そのような条件をクリアできるおすすめの水草はやはり金魚藻と呼ばれるアナカリス、マツモ、カボンバの代表的御三家でしょう。
その他にも、水深を浅めにしたビオトープ風にするのであれば、ヘアーグラス、コブラグラス、ウィローモスなどの小さめの水草も水上及び水中の両環境で自然な風景を演出してくれます。
ヘアーグラスは草原のような繊細な風景を作り出し、コブラグラスは太めで短い葉がインパクト大。
ウィローモスは苔の一種ですので岩や流木に活着させることにより自然な風景を作り出してくれます。
おっと、忘れていました。
浮き草もビオトープならではの水草ですので、是非一緒に入れてあげたいものです。
浮き草の根はメダカの産卵床になったり、産まれたばかりの稚魚の隠れ家にもなりますので産卵期には特におすすめの水草です。

屋内の水槽飼育でおすすめの水草
さて次に屋内の水槽飼育ではどのような水草がおすすめなのでしょうか?
屋内のメダカ飼育では飼育環境によって選べる水草も変わってきます。
- まず、ヒーターの設置はあるか?
- 照明の設置はあるか?
- その照明の光量はどのくらいか?
などしっかりと水草を育てたいのでしたら、飼育環境にあった水草を選ばなくてはなりません。
ヒーターの設置がない場合の水草選び
いくら室内であってもヒーターの設置がない水槽では、冬になると水温の低下は避けられません。
よって水温の変化に適応できる日本産の水草や環境適応能力の高い水草を選ぶ必要があります。
水温の面だけで考えると屋外飼育同様にカボンバ、マツモ、アナカリスなどが選択肢となるでしょう。
しかし、ここでもう一つの大切な項目として照明の設置があります。
屋外でしたら、太陽の光があるため、照明の設置は必要ありませんが、室内では太陽の光は届かないことが多いものです。
太陽の光を取り入れようと水槽を窓際などに置く方法もありますが、太陽の光は照明に比べて強すぎる為にコケが発生しやすくなります。
屋外の上見飼育では睡蓮鉢の側面にコケがついても観賞面では何ら問題ありませんが、室内飼育の水槽となるとガラス面にコケがついてしまうと見た目が悪くなってしまいます。
よって水草を育てるために太陽の光を取り入れながらコケと戦い続けるか、照明を利用し水草の育ちやすい環境を整えるかの選択をしなければなりません。

照明の設置がない場合の水草選び
照明を設置しない、さらに太陽の光の差し込まない室内でメダカを育てるとなると水草を育てることはほぼ不可能です。
購入後、一時的に綺麗な水草を楽しむことはできますが、長期的な面では必ず水草が調子を崩し、枯れてしまうでしょう。
よってそのような環境での水草育成はおすすめできません。
まずは照明の検討を行いましょう。
照明の光量が少ない場合の水草選び
照明の光量が少ないと言われてもピンと来ない人が多いでしょう。
確かに何をもって少ないというのかと問われるとなかなか的確な回答は難しいかもしれません。
ただ、水草の種類によって成長するために強めの光を求める水草と弱い光でも成長できる水草があることは覚えておいてください。
基本的にアヌビアスやウィローモス、アマゾンソードなどのように色合いの濃い水草は低光量でも育ちやすく、リシアやパールグラスなどのように色鮮やかな水草は強めの光を必要とする傾向にありますので迷ったときには色合いの濃い水草を選ぶようにしましょう。



メダカ飼育におすすめな水草の種類まとめ
環境ごとにおすすめの水草をご紹介しようと思ったのですが、水草の種類って結構多く、さらに意外と環境に適応できてしまう水草も多いのも事実です。
よってここで述べました情報を頭の片隅に置いておきながら実際に水草を色々と見てみて、欲しい(育てたい)水草を選ぶのが一番だと思いました。
ショップで色々な水草を探してみてください。
きっと魅力的な水草に出会えるはずです。
今回はメダカ飼育におすすめな水草の種類についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただければ幸いです。