メダカの稚魚・針子が死ぬ?生存率はどのくらい?生存率を高める方法とは?

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メダカの稚魚

メダカの針子の生存率はどのくらい?

なぜ針子が死んでしまうのか?

針子や稚魚の生存率を高めるにはどうしたらいいか?

稚魚の成長スピードを高めるにはどうしたらいいのか?

こんなメダカの針子や稚魚が死ぬ理由や生存率に関わる問題点についてご紹介致します。

メダカの針子についてはこちらのまとめ記事をご覧ください。

メダカの稚魚・針子が死ぬ?生存率はどのくらい?

メダカ飼育では稚魚の時期を乗り越えることが一番難しいと言われており、その中でも針子と呼ばれる産まれてから2週間くらいまでの時期は特に注意が必要な時期です。

メダカの針子の生存率はどのくらい?

メダカの稚魚の期間でも特に生存率が下がると言われている針子の生存率は、飼育環境と管理方法に大きく左右されます。

理想的な条件下では、生存率を70%以上に保つことが可能ですが、不適切な環境で管理すると20%以下にまで低下する可能性があります。

針子の生存率に影響を与える要素としては

  • 過密飼育
  • 水質の悪化と変化
  • 餌不足
  • 日光の過不足
  • 共食い
  • 病気

などが挙げられます。

過密飼育

過密飼育は水質の悪化、病気の蔓延、ストレスの原因となりますので、容器のサイズに応じて適切な数の稚魚を飼育し、必要に応じて別の容器へ移動させましょう。

水質の悪化

高いアンモニア濃度や適切でないpH、過剰な塩素、急激な水温変化は環境の影響を受けやすいデリケートな針子にとっては致命傷となることもあります。

定期的に水質検査を行い、適切な水換えと水質調整を心がけましょう。

餌不足

稚魚に合わないサイズの餌や栄養の偏った餌、過剰または餌不足は成長不良や病気の原因となります。サイズに合った餌を適量、定期的に与え、バランスの取れた栄養を提供しましょう。

日光の過不足

過度な光や光不足は針子のストレスや成長障害を引き起こします。自然光に近い条件を作り、適切な照明時間を設定しましょう。

共食い

サイズや成長速度の異なる稚魚を同居させると、共食いや攻撃が起こるリスクがありますので、サイズ別に分けて飼育しましょう。  

病気予防と早期発見

不衛生な環境やストレスは病気のリスクを高めます。飼育環境を清潔に保ち、早期に病気の兆候を見逃さず、適切な治療を行いましょう。

針子の時期は非常にデリケートですが、上記の点に気をつけることで、より高い生存率を実現できます。

メダカの稚魚の生存率を高めるには

メダカの稚魚の生存率を高めるには、まず初めにメダカの稚魚が食べられないように稚魚専用の容器を用意することです。

親メダカや他の生物から稚魚を隔離することで捕食されてしまう問題は解決できます。

ただ、屋外飼育では稚魚専用に用意した容器に捕食者が侵入してくることがありますので注意しましょう。

その捕食者の代表的な例がヤゴとボウフラです。

ヤゴもボウフラも親が水中に卵を産み付けることで侵入してきますので、トンボや蚊が卵を産めないようにネットなどを張っておくといいかもしれません。

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メダカの稚魚のエサ不足解消

メダカの稚魚専用の容器を用意して食べらないようにしっかり管理していても、数日すると稚魚の数が減ってしまっていることがあります。

その原因の多くはエサをしっかり食べられていないことによる餌不足(餓死)です。

屋外のビオトープなどで生まれた稚魚はそこに生息している微生物やプランクトンなどを食べることによって成長できますが、屋内飼育や隔離飼育ではプランクトンの発生が少なく、餌不足になってしまうことも多々あります。

理想は微生物や藻などが多く存在する環境で、それらを食べながら稚魚用のエサも与えることで生存率を飛躍的に高めるうえ、成長スピードを早めることもできます。

稚魚がなかなか成長しない、成長スピードが遅い、挙句の果てには全滅なんてことになってしまう場合には稚魚がしっかり餌にありつけていない「餌不足」を疑うべきです。

生まれたばかりのメダカの稚魚は針子と呼ばれるように針の先ほどくらい小さく目視で確認するのも難しいのですが、お腹に栄養を貯め込んだ袋を抱えています。

この袋はヨークサックと呼ばれ、ヨークサックの中の栄養を吸収して成長しているのでこの袋が無くなる2、3日はエサを与える必要はありません。

とよく言われますが、この時期は非常に栄養を必要とする時期であり、ヨークサックの栄養が尽きたらすぐに餌にありつけるようにしておかなければなりません。

よってまだ食べるか食べないか解らない時期でも早め早めにエサを与えるようにするといいでしょう。

メダカの稚魚に親メダカと同じ餌を与えると口が小さいために食べられていない場合があります。

エサを与えれば寄ってきて突くような仕草を見せているので安心してしまうかもしれませんが、稚魚がしっかり食べられるようにすり潰して粉末状にしてから与えるようにしましょう。

ただ、このエサをすり潰して与える方法には賛否両論あり、中途半端な大きさのエサは稚魚が食した際に詰まらせて死んでしまうという考え方もあるようです。

事実確認をしたわけではありませんので何とも言えませんが、不安要素は取り除きたいという方は稚魚専用のエサを与えるようにしたほうがいいかもしれません。

稚魚専用のエサもいろいろと販売されていますので稚魚用のエサを与えれば間違いありません。

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メダカの稚魚の成長速度を上げる

メダカの稚魚の成長速度を上げることは、メダカが元気に成長することですので必然的に生存率もアップするものです。

では、どうすれば稚魚の成長速度を上げることが出来るのでしょう。

メダカの稚魚の成長スピードが飛躍的に変わった事例をもとに考えていきましょう。

以前、室内飼育でメダカの稚魚を育てていた際、そこそこ成長はするものの成長速度や生存率に少々不安要素がありました。

そこで屋外飼育に切り替え、ビオトープを作成し、グリーンウォーターの中でメダカの繁殖、稚魚の飼育を行うと室内飼育時に比べて飛躍的に成長速度は早まり、大きく成長しました。

これは、グリーンウォーターの素となる植物プランクトンを稚魚が餌としていたためで、常に周りにエサがある状態が稚魚の成長速度を早めた理由です。

さらに太陽の光を浴びることもメダカの体を形成するうえで必要な要素となっているようです。

それでは室内飼育でもエサを切らさないように常にエサをたくさん入れておけばいいのかというとそうでもありません。

人工飼料は水の中に長時間停滞していると徐々に腐敗がはじまります。

餌の腐敗は即、水質の悪化に直結しますので避けなければなりません。

水質の悪化はメダカの稚魚が死んでしまう要因でも挙げた「過酷な飼育環境」を作り上げてしまうからです。

人工飼料に比べ、天然の植物プランクトンは水中で腐敗することはなく、逆に光合成を行い、水質の浄化に一役かっているのです。

メダカの餌になり、水質の浄化もしてくれる。植物プランクトンは理想的な稚魚のエサと言えるでしょう。

そんな植物プランクトンも実は素が市販されており、簡単にグリーンウォーターを作ることができるのです。

グリーンウォーターの素や微生物の素などを上手く活用して稚魚の生存率アップ、成長速度アップに挑戦してみてください。

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メダカの稚魚が死んでしまう原因まとめ

  • メダカの稚魚が死んでしまう原因の多くは食べられてしまう・餌不足・過酷な飼育環境の3つ
  • 稚魚は親メダカから隔離することで生存率を高められる。
  • ヤゴやボウフラなどの捕食者にも気を付ける。
  • 餌は早め早めに与え始める。
  • 稚魚用の餌を用意して与える。
  • 水中の微生物が稚魚の成長スピードを高める。
  • 屋外飼育の方が稚魚の餌を確保しやすい。

今回はメダカの稚魚・針子が死んでしまう原因と生存率を高める方法をご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただければ幸いです。

  • この記事を書いた人
マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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