メダカ飼育は難しい⁈初心者がやりがちな失敗と注意点

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メダカ飼育

メダカ飼育を始めて「数日から数週間でメダカが死んでしまった」なんていう経験がある人からすればメダカ飼育は難しいと感じるでしょう。

しかしそれはメダカの飼育が難しいのではなく、メダカの飼い方を知らないだけかもしれません。

メダカの生態や飼育方法のいろはも知らずに飼育者の安易な思い込みで間違った飼育をした結果に他なりません。

メダカがどのような環境を好むのか、逆にどのような環境だと長生きできないのかを知ることがメダカを長生きさせるコツでもあります。

メダカの生態と飼育方法をしっかり理解し、飼育すればとても丈夫な生き物です。

メダカがすぐに死んでしまう理由として初心者の方がやってしまいがちな事例をいくつか挙げてみましょう。

飼育初心者がやりがちな失敗と注意点

メダカ飼育初心者がやりがちな失敗には大きく分けて3つあります。

  • 小さな容器に沢山のメダカを飼育してしまう。
  • 餌を与えすぎてしまう。
  • 水換えの頻度や正しい水換え方法を知らないでメダカを飼育してしまう。

他にもメダカが死んでしまう要因は色々ありますが、上記3つが非常に多いミスでもありますのでこの問題について一つずつご紹介いたします。

小さな容器に沢山のメダカをいれてしまう

小さな容器の方が扱いやすく置き場所にも困らないうえに水換えも楽。

そんな理由から小さなプラケースや小型水槽でメダカ飼育を始める人も多いものです。

確かにメダカは小さいまま大きくならない淡水魚ですので、小さな容器での飼育も可能です。

しかし、容器の大きさはそのまま水の量(水量)を決定します。

メダカ飼育において水槽の大きさ(水量)はメダカ飼育の難しさに比例してしまうこともあります。

その一例としてメダカの入れ過ぎにより一定の水量の中で生体の数が増えれば、その分水は汚れやすくなりますし、酸素の消費量も多くなります。

その結果、水質の悪化によりメダカが体調を崩してしまう、酸素不足により酸欠死してしまうなどの問題が起こりやすくなります。

飼育容器の大きさに対する飼育適正数がわからないうちは少ないくらいの数で飼育するのがメダカを長生きさせるコツでもあります。

さらに水量の少ない小さな容器は水温の変化が激しく、夏場の異常な高水温や冬場の凍結などメダカが生きるには過酷すぎる環境を作り出してしまうこともあるのです。

エサの与え過ぎによる水質悪化

二つ目の問題である餌の与えすぎ。これもついついやってしまいがちな問題です。

メダカは餌を与えれば与えただけ食べます。

その結果、大量の排泄物により水の中は汚れていきます。

排泄物以外に餌の食べ残しもそのまま水槽の底に溜まり徐々に腐敗していきます。

餌の量が適正であってもメダカの数が多ければ、それだけ餌の量も増え、水は汚れやすくなるものです。

同じ水の量の小型水槽を二つ用意し、片方にはメダカ1匹、もう片方にはメダカ10匹を入れ飼育してみると、1週間もすれば水の汚れ方が明らかに違うことに気がつくはずです。

この水の汚れるスピードを把握して適切な水換えにより常に綺麗な水を保つことが必要となります。

水換えの頻度や正しい水換え方法を知らない

水換えの頻度や正しい水換え方法を知らないでメダカを飼育してしまうことも大きな問題となるのです。

水換えの頻度や正しい水換えの方法を意識していないと水質の悪化に気がつかないでメダカを死なせてしまうことにもなります。

これらの問題に対して初心者はどのように対応していけばいいのでしょう。

簡単な方法としては出来るだけ大きめの飼育容器を用意し、メダカの数は少なめ、水の汚れが目立つ前に水換えを定期的に行う。

これだけでもメダカの飼育難易度は極端に下がるはずです。

初心者におすすめの飼い方

初心者におすすめのメダカの飼い方の条件とは

  • 大きめの容器に少ない数のメダカを飼うこと。
  • 水草や土を入れて自然に近い環境を作り上げること。
  • 光の当たる場所に飼育容器を置くことです。

これらの条件をクリアできる飼育方法がまさしくビオトープなのです。

メダカ鉢や睡蓮鉢を使ったビオトープや池スタイルのビオトープなどビオトープには様々なスタイルがありますが、正しいビオトープとは自然の環境にいかに近づけるかです。

水草や底床内に繁殖した微生物の力により水は浄化されるようになります。

この生物濾過の仕組みがうまく出来上がると水は自然に浄化され、水質の悪化によりメダカが体調を崩すようなことが少なくなります。

さらに自然に増えた植物性プランクトンや動物性プランクトンがメダカの餌となり、メダカを健康的に丈夫に育ててくれるのです。

そうなると屋外でしかメダカを上手に飼うことはできないのかというとそんなことはありません。

室内の水槽でも屋外のビオトープと同じような環境を作り上げることは可能です。

ビオトープの仕組みをしっかり理解すれば、水槽にソイルなどの底床を敷き、水草を植え、照明にて光の管理を行うことで環境を再現することができます。

屋外飼育、室内飼育問わず、出来るだけ水を汚さず、浄化する仕組みを作ることがメダカを上手に飼うコツです。

今回はメダカ飼育における初心者がやりがちな失敗と注意点についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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