メダカの塩浴 正しいやり方と塩の種類・濃度

2019年11月5日

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メダカの塩水浴

メダカの塩浴方法を知りたい。

塩浴に使う塩の種類や濃度は?

メダカの塩浴の正しいやり方を知りたい。

メダカの塩浴はエアレーションなしで大丈夫?

こんなメダカの塩浴に対する疑問についてご紹介いたします。

メダカの塩浴とは

金魚や熱帯魚などが体調を崩したり、病気になったりした時に行う塩浴。

淡水魚を飼育したことのある人なら一度は聞いたことのある治療法ではないでしょうか。

もちろんメダカ飼育においても塩浴治療は様々な場面で使われています。

しかしメダカの塩浴を実際に行うとなるとどのように行うのか?どのような病状に効果があるのか?

塩浴のメカニズムと効果を知っておくことはメダカが病気になってしまった時にも非常に役に立つ情報です。

塩浴には1%以上の濃度で行う短時間塩浴と0.5%程度の濃度で行う長時間塩浴があります。

双方の塩浴の効果と目的を理解した上で使い分けるのであればどちらも正しい塩浴と言えます。

1%以上の高濃度の短時間塩浴はメダカに負担を強いる過酷な治療法で、主に魚体表面に付着、寄生している細菌や原虫の駆除に用いります。

これは寄生虫などが対応できる塩の濃度と浸透圧に関係していますので病気の種類(原因)によっては塩浴の効果がでないものもありますので注意が必要です。

塩による塩浴には殺菌効果はありませんので誤解なきようお願いいたします。

逆に0.5%程度の長時間塩浴はメダカの体液濃度に近いために緩やかにメダカの体調回復を促す効果があります。

地球上に生存する多くの生き物は海水の成分に近い体液組成になっています。

それは人も同じことで病中、病後など人に対しても病院では生理食塩水の点滴が用いられています。

これも崩れ始めた体液のバランスを整え、病気に対して抵抗力をつけるためなのです。

そのような理由から長期間の塩浴治療は体液に出来るだけ近い成分比率で行うことが重要になってきます。

そうすることで崩れ始めたミネラルバランスを整えることが出来るのです。

高濃度の塩浴を闇雲に長時間行うことは各臓器に過激な負担を強いることになり、体調を整えるどころか逆に体力を消耗してしまう事さえありますので注意が必要です。

塩浴は早く始めるほど効果が期待できるものです。

逆に対応が遅くなるほど体液バランスは崩れ、各細胞の機能は低下し病気は進行してしまいますので塩浴だけでは病気を治すことは難しくなります。

それぞれの塩浴の効果をしっかり理解し、現状のメダカの状態に合わせた塩浴を行うようにしましょう。

塩浴に使う塩の種類と濃度

メダカの体液濃度は0.7%くらいと言われており、その体液濃度を保ちながらミネラルバランスを整えるのにナトリウムイオンとカリウムイオンのバランスが重要とされています。

塩浴に用いる塩は精製された食卓塩ではあまり効果が期待できないので天然の塩を用いるようにしましょう。

もしどのような塩を使えばいいのかわからない時などはショップでも塩浴用の塩として販売されていますのでそのような商品を使えば間違いありません。

Amazon・楽天・Yahooで品揃えや価格が違う為、お得な商品を探してください。

0.5%塩水とは1リットルの水に対して塩が5gになりますので一般的に普及している60cm水槽ですと水槽の水量が65リットルくらいになるので塩の量は325gとなります。

ただ水槽のツラギリギリまで水を張って使う人はいないと思いますので実際の水量を計測してから塩の量を計算するようにしましょう。

実際に塩水を作ってみると想像以上に塩の量が多い事に驚かされるかもしれません。

ペットボトルなど水量のわかりやすもので先に塩水を作ってから塩浴用の容器に注ぐようにするとさらに濃度管理がしやすくなります。

メダカの塩浴方法・やり方

塩浴を行う際には本水槽に直接塩を投入するのではなく、バケツや予備水槽で行うようにしましょう。

塩浴の期間は最短でも3日から1週間は様子を見ておく必要があります。

1日くらいでは塩浴の効果がでにくいことと、短期間で複数回の塩浴を繰り返すくらいなら1週間くらいの塩浴をおこなう方が塩浴の効果が出やすいものです。

淡水から塩水、塩水から淡水へと水質の変化を繰り返す負担がないため、メダカにとってもストレスが少なくてすみます。

メダカの塩浴とエアレーションの関係

塩浴時のエアレーションについてはあっても無くてもどちらでも問題ありません。

塩浴を行うことによりエアレーションが必要かどうかよりも、塩浴を行う環境によってエアレーションの必要性が変わってきます。

  • プラケースのような小さな容器で塩浴を行う。
  • 塩浴を行うメダカの数が多い。
  • 気温が高く、塩浴を行う水温もそれなりに高い。

このような条件が重なると酸欠を起こす可能性もあります。

逆に酸欠の恐れがないのであれば、あえてエアレーションを行う必要はありません。

エアレーションよりも気をつけたいのが餌の量です。

塩浴時はバクテリアの力を借りることもできないため、水が普段よりも悪くなりやすい傾向にあります。

よって餌の食べ残しなどがでると急激に水質が悪化してしまいます。

せっかく塩浴にて治療を行っているのに水質の悪化を招いてしまっては意味がありません。

メダカは1日や2日餌を食べなくても死んでしまうことはありません。

塩浴時は餌を食べさせて元気にするのではなく、元気になってから餌を食べさせるくらいの気持ちで、まずは治療に専念するため餌は控えめにしましょう。

メダカの塩浴のやり方まとめ

  • 塩浴には1%以上の濃度で行う短時間塩浴と0.5%程度の濃度で行う長時間塩浴ある
  • 塩浴に使う塩はナトリウムやカリウムが含まれている天然塩が理想
  • 塩浴の際には水草や濾過バクテリアにダメージを与えてしまうので塩浴用の容器で行う
  • 塩浴時のエアレーションは環境によって必要性を決める
  • 塩浴時は餌を控えめにして水質の悪化を最小限に抑える

今回はメダカの塩浴についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。

まとめ記事

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マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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