
メダカを飼育するために必要なものはしっかり揃えてもそれほど多くはありません。
また、飼育スタイルによって必要なものをグッと減らすこともできます。
設備を揃えるための初期費用は極力抑えたいという人もいれば、逆にしっかりとした設備を揃えたいという人もいるでしょう。
メダカの飼育スタイルに合わせた設備や道具の必要性について考えてみましょう。
それぞれの飼育スタイルに合わせて必要なものをご紹介します。
目次
メダカの室内水槽飼育に必要なもの
メダカの室内水槽飼育はメダカを育てる飼育スタイルの中でも1番しっかりと設備を揃えなければいけない飼い方です。
水槽飼育に必要もの
- 水槽
- ヒーター
- 照明
- 底床
- 濾過フィルター
- 水温計
- カルキ抜き
- メダカの餌
- 水換えの道具
- 水槽掃除の道具
水槽

水槽サイズは30cm以下の小型キューブ水槽から45cm、60cm、90cmなどのようにそれぞれ異なるサイズのものがあります。
メダカは極端に大きくなることもなければ、金魚ほど水を汚す魚でもありません。
よって小さな水槽でも飼育することは可能です。
飼育したいメダカの数と水槽サイズを考えて購入しましょう。
ヒーター

ヒーターは水槽の水温を暖めるためのものです。
メダカはヒーター無しでも育てることはできますが、ヒーターを設置することで1年中元気なメダカの姿を楽しむことが出来ます。
四季の変化に合わせるか、室内でヒーターを使用して育てるから飼育者の飼育スタイルで選ぶことができます。
照明

照明はメダカを鑑賞するために設置するものと思われがちですが、実は飼育環境に昼と夜を作り出すために必要なものです。
照明の点灯によって昼と夜のサイクルを作ることでメダカが元気に育つことが出来ます。
また水草などを植えている場所には水草が光合成をするために欠かせないものです。
よって規則正しい点灯時間を心がけるようにしましょう。
底床

底床は水槽内に地面を作るものです。
水槽に敷くものには大磯砂やソイルなど様々なものから選ぶことができます。
底床の役割はメダカが落ち着ける環境を作ることと濾過バクテリアの定着による水質浄化作用の維持にあります。
濾過フィルター

濾過フィルターは水を綺麗にするものです。
濾過能力の違いから底面フィルター、外掛フィルター、上部フィルター、外部フィルターなど様々なものがあります。
それぞれに一長一短ありますのでフィルター購入に関してはそれぞれの機能をしっかり確認して選ぶことをお勧めします。
水温計

水温計は水温の変化を確認するものです。
ヒーターの故障などがあった時にもすぐに気がつくことができます。
カルキ抜き剤

カルキ抜きとは水道水に含まれる塩素(カルキ)を無害化するために使用します。
水槽立ち上げ時や水換え時などに適量を添加します。
メダカの餌

これは特に説明はいらないでしょう。
メダカを元気に育てるためには栄養価の高い良質な餌をしっかり与えるようにしましょう。
水換えの道具

室内水槽飼育は屋外飼育よりも水が汚れやすい上に水質浄化能力が弱いためこまめな水換えが必要となってきます。
メダカを育てる設備はなぜ必要なのか
メダカを育てる設備は自然の状態を再現するために使うものです。
よって自然に近い飼育スタイルほど設備を必要としなくなります。
室内水槽飼育よりも屋外飼育。屋外飼育の中でもビオトープスタイルにすればさらに自然に近い飼育環境となるため必要なものが少なくてすみます。
その理由は
太陽光の代わりになるのが照明。
太陽の熱の代わりになるものがヒーター。
自然の浄化作用の代わりになるものが濾過フィルター。
川や池の底になるものが底床。
水を確保するものが水槽やメダカ鉢。
水道水を自然の川に近づけるのがカルキ抜き剤。
このようにメダカが好む自然に近い環境を維持するために必要なものをそれぞれ追加していく必要があります。
メダカの屋外飼育で必要性なもの

メダカの屋外飼育と室内飼育で違うものといえば太陽の光や風、季節ごとの気温など自然の環境をそのまま取り入れることが出来ることです。
メダカと熱帯魚飼育の大きな違いでもあるのがこの屋外飼育が出来ることです。
メダカは日本の四季に適応できるため屋外で育てることもできます。
屋外飼育であればまず照明は必要ありません。
さらに濾過フィルターやヒーターも必要ありません。
よって必要なものは
- メダカ鉢などのメダカを入れる容器
- 底床
- カルキ抜き
- メダカの餌
- 水換えの道具
これくらいあればメダカを育てることが出来ます。
さらに水換え用の水を汲み置きして使うスタイルにすればカルキ抜き剤も必要なくなります。
屋外飼育でも沢山のメダカを飼育するのであればエアーポンプなどを使用することもあります。
逆に少ない数のメダカを水草や水生植物などを植えたビオトープスタイルで飼育する方法などもあります。
そうなるとエアーポンプなども必要なくなります。
もともとメダカは自然の中で生活をしているものでその自然の姿を再現してあげれば必要な設備も少なくて済むのです。
逆に室内飼育などのように自然の恩恵にあやかれない場合にはそれなりの設備を揃える必要があります。
また、飼育数と水槽サイズも必要な設備を考えるうえで大事な要素となりますので覚えておきましょう。
60cm水槽でメダカを飼育する例で考えてみましょう。
極端な例え方をすると60cm水槽にメダカ一匹で育てる時とメダカ100匹で育てる時には必要な設備も多少変わってきます。
メダカの数が多ければ水も汚れやすいですし、酸素も不足気味になります。
よって濾過フィルターやエアーポンプなどが必要となってきます。
しかし、メダカ一匹であればそれらの設備を用意しなくても育てることは十分に可能です。
このようにどうすればメダカの好む環境を維持できるのかを考えて設備を揃えることが本当の意味での「必要なもの」と言えます。
まずはメダカを育てる環境をイメージして必要なものを揃えていきましょう。
メダカ飼育に必要なものまとめ
- メダカ飼育に必要なものは飼育環境でかわる。
- メダカ飼育の設備は自然の環境を再現するために揃える。
- 室内水槽飼育は沢山の設備を揃える必要がある。
- 屋外飼育は必要な設備を減らすことが出来る。
- ビオトープなどのように自然に近づけることでさらに必要な設備は減らせる。
- メダカを飼育する前にどのような環境でメダカを育てるか考えることが大切。
今回はメダカ飼育に必要なものと飼育スタイルの関係についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。