
メダカの稚魚に水草は必要か?
稚魚育成に対して水草を入れるとどのような効果があるのか?
メダカの赤ちゃんは水草を食べるのか?
こんなメダカの稚魚と水草の関係についてご紹介します。
目次
メダカの稚魚に水草は必要?
メダカの稚魚を育てるのに水草は必要なのか?
こんな疑問がフッと頭に浮かぶことがあります。
メダカの稚魚を育てるのに餌は必ず必要なものです。
その考え方からすると水草が稚魚の飼育に対して必ず必要なものというわけではありません。
水草が無くてもメダカの稚魚は育ちます。
しかし、メダカの稚魚と一緒に水草を育てることは稚魚にとって多くのメリットがあります。
実際、自然の中でもメダカの住む場所には必ずと言っていいほど水生植物や水草があるものです。
そんな自然の環境に近づけることはメダカにとって多くの恩恵をもたらします。
水草を入れることによるメリット
メダカの稚魚を飼育している水槽に水草を入れることによってもたらされるメリットは沢山あります。
- 水草や浮き草を入れることで稚魚の隠れ家になる。
- 水草や浮き草の水質浄化能力で水が綺麗になる。
- 水草や浮き草の光合成により水中に酸素がもたらされる。
- 水草や浮き草に付着する微生物が稚魚の餌になる。
逆にデメリットを考えてみる・・・メダカの稚魚に対するデメリットはほとんど見当たりません。
飼育者に対するデメリットとなると水草育成に対する知識や設備が必要になることや水草購入の費用がかかることでしょう。
このようなことをデメリットと言うのかどうかは少々疑問ですが。
メダカの稚魚に対してデメリットがほとんど無いことがわかったところでメダカの稚魚に対するメリットについて一つずつもう少し詳細を説明いたします。
水草や浮き草を入れることで稚魚の隠れ家になる
稚魚は非常に小さく様々な生物に狙われやすいものです。
親のメダカでさえ卵や生まれたばかりの稚魚を食べてしまうことがあります。
そのようなら危険から水草が身を守ってくれます。
また、夏には水草に隠れることにより太陽の強い光から身を守ることもできます。
水草や浮き草の水質浄化能力で水が綺麗になる
これは水草が水中のリンや窒素を吸収して成長することで水質の悪化を防いでくれる働きです。
水草を入れれば必ず水が綺麗になると言うわけではありませんが、メダカに与える餌の量と水草の量のバランスがとれ、しっかり水草が成長している環境では水質が安定しやすくなるものです。
水草や浮き草の光合成により水中に酸素がもたらされる
説明するまでもないかもしれませんが、水草の光合成により水中の酸素量が増えます。
水中の酸素量が増えることでメダカだけでは無く微生物の活性も高まるためメダカの餌となる微生物が増えやすいうえ、濾過バクテリアの活動も活発になるのでこれもまた水質の安定に繋がります。
水草や浮き草に付着する微生物やコケが稚魚の餌になる
ほとんど目には見えないものなので知らなければ気がつきませんが、水中には多くの微生物が存在します。
それら微生物は、ただ水中を漂うよりも土や植物に付着した方が繁殖が早くなります。
よって水槽内に土や植物を入れることで微生物やコケが増え、メダカの稚魚の餌となります。
このように水草を入れるだけで稚魚にとって多くの恩恵がもたらされます。
水草育成はメダカ飼育において自然の生態系を作ることの大切さを感じさせられるものです。

メダカの稚魚は水草を食べる?
メダカの稚魚にとって多くのメリットをもたらす水草ですが、そんな水草をメダカの稚魚は食べてしまうのでしょうか?
結論から言うと稚魚は水草をほとんど食べません。
メダカは雑食性なので基本的には植物性のものも動物性のものも食べますが、稚魚にとって水草は大き過ぎる上に硬すぎます。
親のメダカでさえ水草をムシャムシャと食べてしまうことはほとんどありません。
水草よりももっと小さくて食べやすい植物プランクトンや藻などは食べます。
また先に説明しましたように水草に付着する微生物が稚魚の餌となるため水草を入れることで結果的に稚魚の餌をある程度確保することにも繋がります。
メダカの稚魚と水草の必要性まとめ
- 水草がなくてもメダカの稚魚は育つ。
- 水草を入れることで稚魚にもたらされるメリットは多い。
- 水草はメダカの稚魚の隠れ家になる。
- 水草は飼育水を綺麗に保ってくれる。
- 水草は水中に新鮮な酸素を供給してくれる。
- 水草に付着する微生物が稚魚の餌になる。
- メダカの稚魚は水草をほとんど食べない。
- 水草を入れることで自然の生態系に近づけることができる。
今回はメダカの稚魚に対する水草の必要性についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。