
メダカの針子・稚魚飼育にグリーンウォーターを使いたい。
グリーンウォーターで育てれば針子・稚魚は餌なしでも育つ?
稚魚に最適なグリーンウォーターの濃さとは?
こんなメダカの稚魚飼育とグリーンウォーターの関係についてご紹介いたします。
グリーンウォーターでメダカの稚魚飼育
グリーンウォーターでメダカの稚魚を育てると稚魚の成長スピードが早まる。稚魚の生存率が上がる。稚魚が元気に育つ。
こんないいこと尽くめのグリーンウォーター。
それならグリーンウォーターで稚魚を育てたいと思う方も多いはずです。
しかし飼育水をグリーンウォーターにしておけば放っておいても稚魚が勝手に成長してくれるわけではありません。
条件がうまく合えば育ってくれる時もありますが・・・汗
グリーンウォーターとはどのようなものなのかをしっかり理解して上手く使いこなすことが稚魚飼育を成功させるコツでもあります。
グリーンウォーターを使うことはメダカの稚魚飼育に良いのは紛れもない事実です。
しかし、実際にグリーンウォーターで稚魚を育てるとなると色々な疑問が出てくるものです。
その中でも今回は2つの疑問に絞り込んでご紹介いたします。
- グリーンウォーターがあれば稚魚に餌を与えなくてもよいのか?
- メダカの稚魚に最適なグリーンウォーターの濃さはどのくらいか?
グリーンウォーターがあれば稚魚は餌なしで育つか?
グリーンウォーターはメダカの稚魚飼育に対して優れたものですが、万能というわけではありません。
水道から出したばかりの透明な飼育水に比べればグリーンウォーターのほうが稚魚の餌となる微生物が豊富に存在するため稚魚が餓死しにくくなるのは事実です。
ただ、グリーンウォーターは稚魚を育てるための補佐的な役割をしていると考えたほうが良いかもしれません。
例えばグリーンウォーターではない飼育水でメダカの稚魚を育てたとしましょう。
飼育者の餌を与える回数や量が適切でなかったときには稚魚は餌不足となり餓死してしまいます。
そんなときにグリーンウォーターがあると稚魚は植物プランクトンを食べて成長します。
そして飼育者が栄養バランスの取れた美味しい餌を与えた時には餌を食べて大きくなっていきます。
これが稚魚飼育でのグリーンウォーターの役割です。
グリーンウォーターを形成している植物プランクトンは稚魚の餌になりますが、飼育者がしっかりと餌を与えた方が稚魚の成長が早いのは事実です。
グリーンウォーターのみとグリーンウォーター飼育で餌を与えた時のメリット・デメリットを比較してみましょう。
グリーンウォーターのみの場合のメリットは餌やりのコストと手間がかからないことと水質が悪化しにくいことです。
グリーンウォーターのみのデメリットは餌を与える場合より稚魚の成長スピードが遅くなることと稚魚の生存率が下がることです。
餌を与えた場合のメリットとデメリットはそのまま逆の状況となります。
よって多少稚魚の生存率が下がっても飼育に手間やコストをかけたくないのであればグリーンウォーターでのビオトープがお勧めです。
稚魚の生存率を高めてしっかり育てたい人にはグリーンウォーターだけではなく餌をしっかり与えることをお勧めします。
あくまでも餌やりが稚魚のメインの食事となり、餌やりでの不足分をグリーンウォーターで補うようにすると稚魚が元気に育ちます。
稚魚に最適なグリーンウォーターの濃さは?
メダカの稚魚飼育では容器の底が見えるくらい薄い感じのグリーンウォーターが理想です。
濃い方が植物プランクトンや藻類がたくさんいるため餌が豊富で良いように思えますが、薄くても色づいていれば植物プランクトンはいるので稚魚の餌が確保できます。
グリーンウォーターが濃すぎると容器の底が見えなくなってしまうためヤゴなどが侵入したときに見つけられなくなってしまいます。
ヤゴはメダカが大好物ですのでそのまま放っておくと稚魚が全て食べ尽くされてしまうこともあります。
また、グリーンウォーターが薄いほうが容器の底に溜まった糞などの汚れも見えやすくなりますので飼育水の汚れ具合を把握しやすくなります。
さらにグリーンウォーターは濃くなりすぎると夜間の酸欠を起こすという厄介な面も持ち合わせています。
このようにグリーンウォーターを濃くすることはデメリットの方が多いのであまりお勧めできません。
出来るだけ稚魚の水換えは避けたいですが、もし稚魚を飼育している間にグリーンウォーターが濃くなってしまったら水換えにて濃度を調整しましょう。
稚魚は親メダカよりも水質の変化に敏感ですので水換えは一度に大量に行わず少量ずつ行い水質の変化が起きないように気をつけましょう。
グリーンウォーターでメダカの稚魚飼育まとめ
- グリーンウォーターを上手く使いこなすことで稚魚の生存率は高まる。
- グリーンウォーターだけでも稚魚はそれなりに育つ。
- 餌やりを主食としてグリーンウォーターを副食とすることで稚魚の生存率は高まる。
- グリーンウォーターは濃すぎると良くない。
- グリーンウォーターは容器の底が見える程度の濃さが理想
今回はグリーンウォーターとメダカの稚魚飼育についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。