メダカの卵の孵化率アップ!最適な温度と条件・容器選びの重要性

2020年11月5日

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メダカの卵の孵化

メダカの卵の孵化率をアップさせて多くの稚魚を孵化させたい。

メダカの卵の孵化方法を知りたい。

卵の孵化に最適な温度や条件とはどのようなものか?

卵の孵化用ケースやネット、孵化専用水槽など様々な方法があるけれど、卵の孵化に最適な容器とは何か?その理由は?

こんなメダカの卵を上手に孵化させるための情報をご紹介いたします。

メダカの卵が孵化する温度

メダカの卵が孵化する温度は20℃〜35℃くらいの範囲とされています。

その中でも孵化に最適な温度帯があり、25℃〜28℃くらいが理想的な温度とされています。

適正温度を外れて、水温が35℃を超えると成長途中で死んでしまう卵が増えてきます。

また、水温が15℃以下になると成長が遅れて孵化しない卵も増えてきます。

このようにメダカの卵を育てる水温(温度)は、メダカの卵の孵化に大きな影響を与える要因と言えます。

卵が孵化する条件は水温×日数

メダカの卵が孵化するためには、孵化に最適な水温が、どのくらい継続されたかが関係してきます。

卵は1日で孵化するものではないので、1日だけ暖かい日があったからと言って、すぐに孵化するわけではありません。

メダカの卵が孵化するには、25℃の水温で10日程度必要となります。

そのため、適正水温の範囲で水温が高い日が続けば孵化の日数は早まり、水温の低い日が続けば孵化の日数は伸びます。

よって水温の管理とコントロールで、メダカの卵の孵化日をコントロールすることも可能です。

ただし、あまり高温にし過ぎて日数を早め過ぎてしまうと奇形が生まれる可能性が高くなりますので、あまりおすすめできません。

逆に低水温の日が続くと卵の成長が遅れ、元気に育たなくなります。

元気に育っていない卵は抵抗力が弱いため、水カビなどに侵されやすくなり、その結果卵の孵化率が著しく低下してしまいます。

1日の中でも水温の変化はあるもので、日中の暖かい時間帯だけの確認では問題が起こることもあります。

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あまりにも水温が低い日が続くようなら、水槽用ヒーターの使用も検討されることをおすすめします。

また、卵を育てている容器が小さく、水槽用ヒーターなどを使用できないのであれば、底に敷いて温めるタイプのパネルヒーターなどがおすすめです。

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卵の孵化には光も必要

卵の孵化には水温以外にも必要な要素があり、その一つが太陽の光です。

メダカの卵は、太陽の光を感じ取り成長していると言われていますので、太陽光が卵を照らすことで孵化が促進されます。

逆に太陽光や照明の光が全く当たらない場所で卵を育ててしまうと、ほとんど孵化せずに孵化率は著しく低下します。

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太陽光の中に含まれる紫外線は殺菌効果があり、卵の飼育水を殺菌してくれることにより、水カビの菌が卵に付着することを防ぐ効果もあります。

冬が近づくと気温が下がることに加えて太陽の日照時間が短くなるため卵の孵化率が低下してしまいます。

よって気温が下がってくる時期に産卵を迎えた場合には、水温の管理だけではなく、日照時間を意識した照明管理も重要になってきます。

冬でも日照時間が14時間くらいになるように照明などで管理すればメダカは産卵を行い、卵も問題なく孵化するようになります。

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冬はヒーターで水温を維持する

日照時間を照明で管理しても、水温が低ければ卵は上手く孵化してくれません。

適正水温と日照時間の関係を意識して、冬の産卵に対しては水槽用ヒーターで加温してあげましょう。

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もしくは、季節の変化に合わせて自然の摂理に任せながら見守ることも一つの方法と言えるかもしれません。

日照時間と水温を上手に管理して卵を孵化させたとしても、冬の稚魚飼育は非常に難しいものです。

水温の管理や稚魚が食べられる微生物やプランクトンの管理など、暖かい時期とは違う難しさがあるものです。

よって、冬の繁殖は控えて暖かい時期に繁殖にチャレンジした方が繁殖の難しさは低くなります。

孵化までの水換えは行うべき

メダカの卵の孵化率をアップさせるための最適な条件として、水温と日照時間についてご紹介してきましたが、もう一つ大切なものに新鮮な酸素の供給があります。

メダカの卵は常に呼吸をしており、新鮮な酸素を求めています。

また、古くなった水はカビ菌が繁殖しやすいため、新鮮な水であることも大切な要素です。

太陽光の当たり具合や温度にも左右されますが、水道水に含まれるカルキの効果は1日〜2日で無くなります。

もし水道水のカルキで水カビ対策をしているのであれば、カルキの効果が切れる前に新しい水に交換してあげましょう。

メチレンブルー水溶液を使用した卵の管理であれば、メチレンブルーの方が効果の持続性が高いので、もう少し期間を開けた水換えでも問題ありません。

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卵の孵化に最適な容器

メダカの卵の孵化に最適な容器とはどのようなものか?

容器によって卵の孵化率に違いが出るのか?

こんな疑問を持たれる方も多いと思います。

結論から言うと、容器によってメダカの卵の孵化率は変わります。

なぜ容器によって卵の孵化率が変わるのかを飼育環境ごとにご説明いたします。

まず、メダカの卵を飼育する方法には

  • 親メダカの環境でそのまま育てる。
  • 親メダカの環境に隔離ケースを設置して育てる。
  • 親メダカの環境に隔離ネットを設置して育てる。
  • 小さな小瓶などに入れて育てる。
  • 屋外のバケツなどに入れて育てる。
  • 孵化専用水槽で育てる。

このようにいろいろな方法が選択できますが、それぞれの飼育方法でどのように孵化率が変わるのか?

親メダカの環境でそのまま育てる(容器なし)

親メダカと一緒に育てる方法は卵を隔離しないため、親メダカに食べられてしまうこともあります。

また孵化した直後の稚魚が食べられてしまうこともあります。

よって孵化率の低下というよりは、卵や稚魚の生存率の低下となってしまいます。

親メダカの環境に隔離ケースを設置して育てる

親メダカの飼育環境に隔離ケースを設置して育てる方法は、親メダカに捕食されることを防げるため生存率は上がります。

卵の孵化率に対しては親メダカの飼育環境に依存しているため、飼育環境によって左右されてしまいます。

水温や日照時間が上手く合えば孵化率は高くなりますが、合わなければ孵化率は低下してしまいます。

ある意味、自然任せ的な飼育管理となります。

親メダカの環境に隔離ネットを設置して育てる

隔離ケースが隔離ネットに変わったところで、卵の孵化率に大きな変化はありません。

ただネットの方が目が細かいので、稚魚が孵化してもそのまま飼育が続けられるメリットはあります。

飼育ケースの場合には、メダカの稚魚が小さ過ぎて逃げ出してしまうこともありますので注意が必要です。

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小さな小瓶などに入れて育てる

小さな小瓶に入れて卵を管理する方法は、非常に管理がしやすく合理的に思えますが、それは飼育者の都合に過ぎません。

小さな小瓶は水量が少ないため水質が悪化しやすいうえ、水温の変化が激しいなど多くの問題がありますので繁殖初心者の方にはお勧めできません。

もちろん、そのような環境では卵の孵化率も著しく低下します。

メダカの繁殖経験が豊富で水温管理や水質管理、日照管理や水カビ対策などがしっかりできる方であれば、管理のしやすい小瓶などでも卵を孵化させることは可能です。

屋外のバケツなどに入れて育てる

屋外のバケツは水量も確保できる上、太陽の光の恩恵も受けることができるので都合がいいでしょう。

ただバケツにそのまま卵を入れてしまうと水深の深い場所に卵が沈んでしまうので問題です。

隔離用のネットなどを浮かせて、その中で卵を育てるようにすると浅い場所で卵を育てることができるため、太陽の光もしっかり浴びることができます。

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また睡蓮鉢やメダカ鉢と違い簡単に持ち運べるため、その日の気象状況に合わせて暖かい場所に置いたり、暑すぎる時には半日陰に移動したりと融通が効く点もバケツを使用するメリットとなります。

蚊は水面に浮遊して水中に卵を産み落とします。

ボウフラは親のメダカには餌となりますが、稚魚にとっては捕食対象者となってしまいますので気を付けたいところです。

バケツに防虫ネットをかぶせるなどの対策で侵入を防ぐことができます。

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孵化専用水槽で育てる

孵化専用の水槽で育てる方法は卵の孵化の知識を持っていれば一番孵化率を高められる方法です。

水温はヒーターを使用して理想的な水温を維持し、日照時間に対しては照明の使用、もしくは太陽の当たる場所での管理などが挙げられます。

酸素供給に対してはエアレーションの使用、水カビ対策としては水道水の使用やメチレンブルーの使用が挙げられます。

全ての条件において一番管理しやすくコントロールしやすいのが孵化専用水槽でしょう。

ただ、卵の孵化に対する太陽の光の恩恵に勝るものはありませんので室内飼育で照明を使用する場合には屋外飼育よりも孵化率が低くなることもあります。

メダカの卵の孵化率

メダカの卵の孵化率は品種によって多少の差はありますが、通常正しい管理を行えば80%〜90%以上になりますので孵化させることが難しいわけではありません。

それでも孵化率が低下してしまう時には何かしらの要因があるものですので孵化率に問題があるときには一つずつ要因を再確認してみてください。

メダカの卵の孵化率アップ!最適な温度と条件まとめ

  • メダカの卵が孵化する温度は20℃〜35℃くらいの範囲。
  • 25℃〜28℃くらいが理想的な温度。
  • 低過ぎても高過ぎても卵の孵化率は著しく低下する。
  • メダカの卵が孵化するには25℃の水温で10日程度必要。
  • 太陽光や照明の光が全く当たらない場所で卵を育てるとほとんど孵化しない。
  • 太陽光には殺菌効果があり、水カビ防止になる。
  • 卵の孵化に最適な日照時間は14時間ほど必要。
  • 水換えにより新鮮な水と酸素を常に供給することも大事。
  • 飼育環境と容器によってメダカの卵の孵化率は変わる。
  • バケツや孵化専用水槽が孵化率を高く維持できる。
  • メダカの卵の孵化率は正しい管理を行えば80%〜90%は維持できる。

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  • この記事を書いた人
マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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