メダカの稚魚が消える?隠れ家の必要性とシェルターの作り方

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メダカの稚魚が消える?

メダカの稚魚が消えるのはなぜ?

メダカの稚魚に隠れ家は必要?

メダカの稚魚のシェルターの作り方は?

こんなメダカの稚魚が消える原因と隠れ家の必要性についてご紹介いたします。

メダカの稚魚が消えるのはなぜ?

メダカの卵が孵化して稚魚が泳ぐ姿を見つけた時には非常に嬉しいものです。

しかし、そんな稚魚の姿が消えてしまったり、見えなくなってしまうことがあります。

なぜ、メダカの稚魚が消えてしまうのか?

メダカの稚魚が消えてしまう理由には以下のような理由が挙げられます。

  • 親メダカや他の生体に食べられてしまう。
  • 餌不足で餓死してしまう。
  • 稚魚の成長スピードの違いで共食いされてしまう。
  • フィルターなどに吸い込まれてしまう。

親メダカや他の生体にたべられてしまう

稚魚が卵から孵化してすぐに親メダカや他の生体に食べられてしまうことがあります。

孵化したばかりの稚魚はほとんど遊泳能力がなく、浮かんでいるような状態ですので、他のメダカなどに狙われたら、ほぼ間違いなく食べられてしまいます。

餌不足で餓死してしまう

稚魚が孵化して数日後に餌不足により餓死して死んでしまうことがあります。

生まれたばかりの稚魚はお腹に抱えた大きな袋のようなヨークサックと呼ばれる物の中に栄養を蓄えています。

孵化後数日はその栄養を利用して成長しますが、ヨークサックの栄養は数日で尽きてしまいます。

その後は稚魚自身で餌を捕食しなければ生きていくことができません。

しかし稚魚にはほとんど遊泳能力がないため、稚魚がすぐに餌を食べられるように稚魚のそばに餌がなければなりません。

また稚魚の口は非常に小さいため稚魚が食べられる大きさの餌であることも大事な要素です。

さらにメダカの稚魚は一度にたくさんの餌を食べられないため、1日に何回も少量ずつ食べられるような餌が必要となってきます。

そのような条件が整っていないと、メダカの稚魚が餓死してしまい、水底に沈んでしまったりして姿が見えなくなってしまいます。

貝類やエビ類などを混泳させている場合には死んでしまった稚魚などは、それらの生物に食べられてしまいます。

稚魚の成長スピードの違いで共食いされてしまう

親メダカから隔離して育て、餌をしっかり与えていれば稚魚は徐々に大きくなっていきます。

ただ、その後も稚魚が消えてしまう問題が起こることもあります。

それが稚魚同士の共食いです。

同じ時期に生まれ育った稚魚であれば同じように成長していくため、稚魚同士の大きさにそれほど違いはありません。

しかし、メダカは産卵シーズンに何度も産卵するため、卵から孵化する稚魚にも孵化時期のばらつきが出てきます。

よって稚魚同士であっても大きさに違いが出てきてしまったらそれぞれを別々に飼育したほうが安全です。

メダカ元気 快適繁殖ケースなどがあると便利です。

LサイズでW60×D30×H30、MサイズでW35×D30×H29、SサイズでW35×D21×H20と色々なサイズがありますので、都合のいいサイズをいくつか用意しておくとメダカの産卵シーズンには重宝します。

フィルターなどに吸い込まれてしまう

稚魚がフィルターなどに吸い込まれてしまう問題は屋外飼育ではほとんど起こらない問題ですが、室内の水槽飼育などでは注意が必要です。

室内の水槽飼育で稚魚が生まれた場合には水流の少ない別容器に移動して育てるようにしましょう。

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メダカの稚魚に隠れ家は必要?

メダカの稚魚が食べられないようにするには親メダカなどから隔離する方法が一般的です。

しかし

  • メダカの卵や稚魚を隔離して育てるスペースがない。
  • メダカの卵や稚魚を隔離して育てる手間がめんどくさい。

など飼育者の都合によってはメダカの卵や稚魚を隔離しないで育てたいという人も多いはずです。

そんな時には稚魚の隠れ家を用意してあげることで稚魚の生存率が高まります。

また、稚魚を隔離して育てると予想以上に数が増えてしまい、将来的に飼育スペースに困ってしまうなどの問題が起こることもあります。

よって限られた飼育環境の中で稚魚を育てるという方法もお勧めです。

限られた飼育環境の中で稚魚を育てる方法といえば、稚魚の隠れ家を作ってあげることです。

隠れ家を作ることで稚魚の生存率を高めることができます。

また、稚魚の中でも生存本能の高い優秀な稚魚だけが生き残る事ができるというメリットもあります。

奇形や成長不良の稚魚などは逃げ遅れて食べられてしまうこともありますが、逆にそれこそが自然のあるがままの姿ともいえます。

メダカの稚魚のシェルターの作り方は?

メダカの稚魚の隠れ家になるシェルター作りについて考えてみましょう。

メダカの稚魚が逃げ込みやすいシェルターとは

  • 水面近くにあること
  • 親メダカが入りにくい構造であること

などの条件が必要となってきます。

ただ単にメダカの隠れ家を用意するのとは、若干条件が異なってきますので注意が必要です。

メダカの稚魚は水面近くを漂うように泳いでいる事が多いものです。

また餌を食べる際にも水面に集まってきます。

そんな時にパクリとされないためにも水面近くにすぐ逃げ込める隠れ家が必要になってきます。

また、隠れ家にせっかく逃げ込んでも親メダカが入れるような隠れ家では隠れた意味がありません。

よってそのような条件を保てるシェルターが必要になってきます。

メダカの稚魚の隠れ家としてお勧めなのが、アマゾンフロッグピッドやホテイアオイなどの浮き草です。

またビオトープなどに鉢植えにした水草などを沈める方法もお勧めです。

その際には鉢の土が水面ギリギリの場所にくるようにすることで浅瀬ができ、稚魚達の逃げ場が確保できるようになります。

鉢植えにする水草にはコブラグラスやヘアーグラス、キューバパールグラスなど細かい葉をもつ水草がお勧めです。

メダカの稚魚が消える原因と隠れ家の必要性まとめ

  • 稚魚が消える原因の多くは、他のメダカに食べられてしまうことと餌不足による餓死が挙げられる。
  • メダカの稚魚を隔離して育てないのであれば、隠れ家を用意することで稚魚の生存率を高めることができる。
  • 隠れ家を用意しても稚魚が食べられてしまうことがあることは理解しておかなければならない。
  • 稚魚のシェルター作りのポイントは水面近くにあることと、親メダカが入り込めないような構造であること。
  • 浮き草や水草を使ったビオトープこそがメダカの稚魚を守るためのシェルターとなる。

今回はメダカの稚魚が消える原因と隠れ家の必要性についてご紹介しました。皆様のメダカの稚魚飼育の参考にしていただけると幸いです。

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マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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