メダカは餌のミジンコと共存できる?食べ過ぎる?ミジンコの正しい与え方

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メダカとミジンコの共存

メダカは餌のミジンコと共存できるのか?

与えただけ食べてしまい食べ過ぎてしまうのか?

ミジンコの与え方はどうすれば良いのか?

こんなメダカとミジンコの関係についてご紹介いたします。

メダカは餌のミジンコと共存できるか

メダカの餌は人工飼料の乾燥餌が手軽ですが、大きく美しい個体に育てる為に理想的なのが生餌のミジンコです。

ミジンコをメダカの餌として与えると人工餌のみの場合と生命力や美しさが大きく異なり、水質の低下などにも負けない丈夫な体になります。

さらに、生育や繁殖をより優れたものにするだけでなく水質の浄化など様々なメリットが得られるのです。

ミジンコは栄養価が高く野生の本能も満たされる為にメダカの食いつきも良いので、食べる様子を見ているだけでも楽しくなるでしょう。

メダカはゾウリムシなども好みますが、ミジンコの大きさ(約1.5~3.5mm)に対して、およそ0.1mmの極小サイズのゾウリムシでは成魚には物足りないと思われますので、生餌にはミジンコがおすすめです。

しかし、餌としてミジンコをメダカに与えるのはメリットばかりではありません。

殻が柔らかく消化は良いミジンコですが、誤った量を与えてメダカが食べ過ぎてしまうと命に関わることさえあるのです。

人工餌と比較するとミジンコは価格も高く、繁殖に失敗して全滅するというリスクもあります。

そこで頭に浮かぶのは「自然の池などのように、同じ水槽でメダカとミジンコが共存できないか?」という疑問でしょう。

結論から言うと、メダカとミジンコの共存は「不可能ではないが、かなり難しい」です。

メダカはミジンコを食べ過ぎる?

「メダカとミジンコの共存が難しい」理由は、家庭用のサイズの水槽では与えただけメダカがミジンコを食べ尽くしてしまうからです。

狭すぎてミジンコが逃げるスペースがないのでメダカにすぐに見つかってしまうのです。

超巨大な水槽に浮き草や水草とグリーンウォーター、ミジンコのエサを与えていれば可能かもしれませんが、そのような環境を整えるのは一般家庭では難しいでしょう。

メダカの食いつきが良すぎて食べ尽くす為に共存が難しいミジンコですが、実はすべてのミジンコがメダカの餌にふさわしいわけではありません。

メダカがあまり好まないミジンコであればメダカとの共存も可能です。

ただ、餌としてのメリットがないのであればメダカと共存させる意味もまた無いのですが。

ミジンコは動物性プランクトンで甲殻類に分類されており10種類以上います。

その中の代表的な4種類の特徴を簡単にご紹介します。

タマミジンコ

成長しても体長が最大でも1.4mm程度にしかならない小型のミジンコです。

他のミジンコと比較して殻が柔らかく消化がしやすい上、針子(稚魚)でもミジンコの幼生(赤ちゃん)なら食べられるので、メダカの餌によく使用されています。

ケンミジンコ

0.5~1mm程度の小型のミジンコです。

大きさとしては稚魚の餌に良さそうですが、動きが速すぎる為メダカの餌には適していません。

カイミジンコ

2mm程度に成長する少し大きめのミジンコです。

殻が硬くメダカが食べると消化不良を起こしてしまうことがあります。

池などで採取したミジンコを与えるときは注意してください。

オオミジンコ

その名の通り5mm程度まで成長する大型のミジンコです。

内臓まで肉眼でしっかり見ることができるので観賞用には良いですが、大きすぎる為メダカの餌には適していません。

メダカの生餌として嗜好性の高いミジンコでも、針子(稚魚)、成魚ともに適しているのはタマミジンコですが、食いつきが良いだけに心配なのは「食べ過ぎ」についてでしょう。

消化の良いミジンコですが、食べ過ぎるとメダカの健康や命に係わることもあり、体形が変わってしまうくらい過食した結果、命を落とす個体もいるのです。

よって餌のミジンコは適量を守って与える必要があります。

次にミジンコの正しい与え方とミジンコの増やし方をご紹介していきます。

ミジンコの正しい与え方と増やし方

成長ステージにもよりますが、メダカにバランスの取れた栄養を摂取させるために効果的なのは、人工の乾燥餌と生き餌を使い分けることです。

よって栄養バランスが偏らないように乾燥餌をベースに与え、さらに高い栄養価をミジンコなどの生き餌で与えるのが望ましいでしょう。

乾燥餌とミジンコをしっかりと食べさせて食べ過ぎも防ぐ為には、それぞれを分けて与えることが必要です。

朝、乾燥餌を与えた場合は昼にミジンコを与え、そして夕方に乾燥餌と空腹になるまでの時間を十分にとってやると両方をしっかりと食べることができます。

めだかへのミジンコの与え方は、少し少ないかなと感じられる量で始め、様子を見ながら調整していきましょう。

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ミジンコの増やし方については、ミジンコにはメスしかおらず単為生殖(雌が単独で卵を作り増殖する)を行う為、適切な環境を整えていればどんどん増えていきます。

繁殖力は高く、ヒーターで飼育容器の水温を20℃前後に保っておけば驚くほどのスピードで増えていきますので特に用心する点はありません。

「1日以上置いた水道水」を使用し、適切な「汚れ防止」や「通気」を行い「餌」を与え、日の当たる場所に置くだけでいいのです。

しかし、環境の悪化によりオスが生まれることがあり、雌雄の交尾により耐久卵と呼ばれる強い卵が生まれると孵化した時の殻が水を汚してしまうこともあるので注意が必要です。

ミジンコは冬でも人のいる暖かい室内ならヒーターなしでも越冬できますが、低温よりも高温が苦手なので夏場は気を付けてください。

ミジンコの育て方については、ネット上に詳しい方法が紹介されていますので参考にされるとよいでしょう。

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メダカとミジンコの関係まとめ

  • ミジンコはメダカの生命力と美しさの為の理想的な生餌。
  • 与えただけ食べ尽くすのでミジンコとの共存は難しい。
  • 種類豊富なミジンコの中でも最適なのはタマミジンコ。
  • 栄養バランスを考慮し、適切な量のミジンコを与える。
  • 環境を整えるだけでミジンコはどんどん増殖する。

今回はメダカとミジンコの共存についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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