
メダカ鉢に赤虫が発生する原因は?
メダカの稚魚にはアカムシ対策が必要?
メダカは赤虫を食べる?食べない?
市販の餌用赤虫はメダカにおすすめ?
こんなメダカとアカムシの関係についてご紹介いたします。
メダカ鉢に赤虫が発生する原因
メダカ鉢に水中でウニョウニョと動く1cm程の赤い小さな幼虫が発生することがあります。
この生物はユスリカという蚊の幼虫で、赤虫(アカムシ)と呼ばれています。
メダカ鉢に赤虫が発生するのは、メダカ鉢の水質の悪化が原因です。
成虫のユスリカは、汚れた水や富栄養化した水を好んで卵を産みつけます。
富栄養化した水とは、水中に窒素やリンなどの栄養素が増えてしまった状態の水です。
メダカの餌やフン、死骸は水中のバクテリアが分解してくれますが、水換えを行っていないと水槽内の水が富栄養化し、水質も悪化してしまいます。
そこにユスリカが卵を産み、赤虫が発生してしまうのです。
赤虫は、卵から3日程で成虫になり、さらに水中に卵を産みつけます。
このまま放っておくと、どんどんメダカ鉢に赤虫が増えてしまいます。
赤虫自体も、排泄をするため更に水質も悪くなり、メダカ水槽には悪循環です。
赤虫が増えてしまったメダカ鉢は、メダカにとって酸素不足になります。
また、ユスリカは吸血はしませんが、ユスリカが水面を飛び回り、赤虫が水中をうようよと動くメダカ水槽は見た目もよくありません。
赤虫を見つけたら、早めに水換えをし、赤虫を駆除することをお勧めします。
メダカの稚魚にはアカムシ対策が必要?
メダカの稚魚は、成魚のメダカと一緒の水槽に入れておくと成魚のメダカから捕食されてしまうため稚魚と成魚のメダカは別の水槽に入れる必要があります。
成魚のメダカはアカムシを食べてくれるのですが、メダカの稚魚はまだ口が小さくアカムシを食べることができません。
そのため、メダカの稚魚のみの水槽ではアカムシが発生しやすくなるので、アカムシ対策が必須となります。
メダカの稚魚の水槽でアカムシが発生した場合、アカムシを除去しなければなりません。
アミを使うと、一緒に稚魚もすくってしまうため、市販のボウフラ取り用のスポイトを使ってアカムシのみを吸い取るとよいでしょう。
アカムシ対策として、アカムシが発生しない環境づくりも必要です。
アカムシを発生させない環境づくりとして
水質管理を行う
アカムシの親であるユスリカは汚れた水や、富栄養化した水に卵を生みます。
ユスリカが来ないように、定期的にメダカ鉢の水換えを行い水質管理をしましょう。
蓋をする
メダカ鉢に蓋をしていると、ユスリカの侵入を防ぐことができます。
可能であれば、ユスリカが出る季節はメダカ鉢に蓋をするとよいでしょう。
メダカ鉢にアカムシが発生した場合、まずはスポイトや網などでアカムシをすくい取り、水換えを行いましょう。
メダカ鉢内の器具や、ろ過器にもアカムシや卵が潜んでいることがあるため、細かい部分までしっかり洗浄します。
メダカは赤虫を食べる?食べない?
メダカは赤虫を食べるのでしょうか?
メダカは雑食性の魚で、自然界に生息するミジンコなどの動物プランクトンやケイソウなどの植物プランクトン、そして赤虫などの生物を食べます。
親のメダカは赤虫が好物です。
うようよと水中で動く赤虫は、メダカの食欲を掻き立てるため、メダカは活発に動き赤虫を食べます。
赤虫はタンパク質などの栄養分が多く含まれており、メダカの成長にはもってこいです。
ちなみに先ほどもお伝えしましたが、口がまだ小さいメダカの稚魚は赤虫を食べることはできません。
市販の餌用赤虫はメダカにおすすめ?
市販の餌用赤虫は、手軽に扱うことができるためメダカにおすすめです。
市販の餌用赤虫には、乾燥(ドライ)、冷凍、半生の3つのタイプがあります。
どのタイプも、1日に2~3回程度、メダカが5分以内に食べきれる量を与えます。
市販の餌用赤虫は、水質悪化しやすいため特に水質管理が必要です。
乾燥(ドライ)タイプの赤虫
乾燥(ドライ)タイプの餌用赤虫は、常温で長く保存でき手軽にメダカに与えることができます。
量も調整しやすいのがメリットです。
栄養価は、冷凍や半生タイプの赤虫より下がるため、他の餌と混ぜて与えましょう。
乾燥(ドライ)タイプの餌用赤虫は、水に浮きやすく水に溶けにくいため食べ残しをそのままにしていると水質が悪化します。
食べ残したものは、除去しましょう。
冷凍タイプの赤虫
冷凍赤虫は、使う量ごとに解凍してメダカに与えましょう。
一度解凍したものを再冷凍すると品質が変わってしまいます。
赤虫には脂質が多いため、解凍した後に軽く水洗いしてからメダカに与えるとよいでしょう。
メダカが食べ残した冷凍赤虫は、水質悪化の原因となるためスポイトで吸い取るなどして取り除きます。
半生タイプの赤虫
半生タイプの赤虫は、ほどよく柔らかく、解凍の必要がないため扱いやすいです。水に浮きやすいのも特徴です。
ビタミンや消化酵素などの栄養成分が含まれている製品もあります。
メダカが食べ残した半生タイプの赤虫は、水槽から取り除きます。
市販の餌用赤虫には、それぞれ特徴があります。
実際メダカに与えてみて、食いつきがよいものを取り入れるとよいでしょう。
また、栄養豊富な赤虫ですが、それだけを与えているとメダカがビタミン不足になりやすくなります。
他の餌も合わせ、メダカの栄養状態をバランスのよいものにしましょう。
メダカとアカムシの関係まとめ
- 水換えを怠ったメダカ鉢は、水質が悪化または富栄養化し、その環境を好むユスリカが卵を産み幼虫のアカムシが発生する。
- アカムシが増えすぎると水質悪化、水中の酸素不足となりメダカに悪影響を与え、メダカ鉢の見た目も悪くなるためアカムシの駆除が必要。
- メダカの成魚は赤虫を好むが、メダカの稚魚は口が小さく赤虫を食べることができない。
- 稚魚の水槽で赤虫が発生しやすくなるため、赤虫を発見したときはスポイトを使って除去する。
- メダカの成魚にとって、栄養のある赤虫は好物。
- メダカの市販の餌用赤虫には、乾燥・冷凍・半生の3つのタイプがある。
- それぞれ長所短所があるため、メダカに与えてみて好むものを選ぶ。
- メダカの市販の餌用赤虫は、1日に2~3回程度、メダカが5分以内に食べきれる量を与える。
- 市販の餌用赤虫は水質を悪化させやすいため、食べ残しは除去し小まめに水換えを行う。
- メダカの市販の餌用赤虫のみを与えると、メダカはビタミン不足になりやすくなるため、他の餌も合わせて与え栄養状態のバランスを考える。
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