メダカビオトープを苔レイアウトで作りたい。
ビオトープにおすすめの苔は?
ビオトープの苔は流木や石に生える?
ビオトープの苔を上手に育てるコツは?
こんなメダカビオトープの苔レイアウトに関する疑問についてご紹介いたします。
メダカビオトープの苔レイアウト作り
メダカビオトープの苔レイアウトとは苔植物を用いたレイアウトです。
アクアリウムにおける苔とは一般的に「苔」と表現する苔植物と「コケ」と表現する藻類があります。
水中に自然繁殖する藻類はメダカビオトープでも厄介者扱いをされやすく、駆除対象となります。
アオミドロや珪藻類などがこのような仲間として扱われます。
逆に水中、水上を問わず生息できる苔植物はテラリウムなどを作るレイアウト素材として重宝されています。
ビオトープにおすすめの苔
メダカビオトープに利用できる苔植物は意外と多く、色々な種類の苔が利用できます。
その中でも水辺を好むウィローモスやホウオウゴケなどは水中育成も容易で利用しやすく見応えのある苔とも言えます。
水上育成ではコツボゴケやヒノキゴケ、スギゴケなども利用することができます。
街中ではあまり見かけませんが、自然の多い場所に行けば見つけることのできる苔も多いので探してみると面白いかもしれません。
ウィローモス
ウィローモスはアクアリウムでも定番の苔で水中に自然な雰囲気のレイアウトを作るためによく用いられる苔です。
育成は容易で屋外の半日影のような場所でも元気に育ってくれます。
ホウオウゴケ
ホウオウゴケはウォーターフェザーなどとも呼ばれる苔で鳥の羽のような姿が非常に見応えのある苔です。
水上育成、水中育成とも容易ですが、湿った環境を好むため、常に湿度の高い場所での育成に向いています。
ヒノキゴケ
ヒノキゴケは水上育成が一般的とされていますのでビオトープの陸地部分などに用いると良いでしょう。
ヒノキゴケもホウオウゴケ同様乾燥した環境は苦手ですので、ある程度湿度の高い場所で育てると綺麗に育ちます。
スギゴケ
スギゴケは小さな森があるようなレイアウトを作り上げることができる苔です。
スギゴケも水上育成がメインとなりますのでビオトープの陸地部分で育てるようにしましょう。
ここでご紹している苔の中では一番乾燥に強い苔と言えます。
ビオトープの苔は流木や石に生える?
ビオトープで苔を流木や石などに生やすことを「苔を活着させる」と言います。
苔植物は本来根を持たず、木や石、土などに活着することでその場に留まることができるようになっています。
よって全ての苔植物には流木や石などに活着する能力がありますが、その能力や相性(好む場所)には差があります。
先に紹介しました苔の中でもウィローモスやホウオウゴケは流木や石などに活着する習性があります。
特にウィローモスは流木への活着力が強く、成長も早いため流木レイアウトに頻繁に用いられます。
ヒノキゴケやスギゴケは土の上を好む習性が強いため、流木に活着させることは難しくなります。
このように苔を流木に生やすことは可能ですが、その苔その苔の特徴を理解して最適な場所に配置することが必要となってきます。
ビオトープの苔を上手に育てるコツ
苔レイアウトのビオトープを上手に育てるには苔の好む環境を維持する必要があります。
同じビオトープでもホテイアオイのように強い日光を好む浮き草なら日当たりの良い場所でビオトープを行うことが理想です。
しかしウィローモスをはじめ、苔植物の多くは直射日光が苦手なため、半日陰のような場所を好みます。
よって苔レイアウトのビオトープは半日影のような場所に置くとよいでしょう。
また苔は湿度は好きですが、蒸れが苦手という特徴を持っています。
よって気温が上がる時期にはあえて体内の水分を抜いて乾燥気味になる苔さえあります。
ビオトープに用いる苔はそこまで乾燥させる必要はありませんが、蒸れないように風通しの良い場所で管理しましょう。
苔植物はたくさんの栄養を必要としませんので過剰な肥料も気をつけましょう。
水草の肥料などをたくさん与えてしまうと余ってしまった栄養がコケ(藻類)に回ってしまいます。
そうなると苔にコケが付くといった姿になってしまいます。
せっかく苔植物が元気に育っていてもコケ(藻類)に覆われてしまっては綺麗な姿を見ることができませんので気をつけたいところです。
ビオトープの苔レイアウトまとめ
- アクアリウムやビオトープでは苔植物をレイアウトとして利用することが出来る
- ビオトープにおすすめの苔は水中ならウィローモスやホウオウゴケ、水上ならヒノキゴケやスギゴケ。
- ウィローモスは流木に活着させやすいがその他の苔は少々難しい
- ビオトープの苔を上手に育てるコツは湿度と風通しと半日陰と肥料を控えめに