メダカはバケツで飼育しても長生きする?
100均のバケツはメダカに使える?
ブリキのバケツがメダカにおすすめ?
メダカはバケツで何匹飼える?
メダカのバケツは室内と屋外どちらに置く?
メダカのバケツの水換え方法は?
メダカはバケツで越冬できる?
こんなメダカのバケツ飼育に関する疑問についてご紹介いたします。
メダカはバケツで飼育しても長生きする?
メダカの飼育と言えば、室内での水槽飼育や屋外でのメダカ鉢やトロ舟などが一般的です。
そんなメダカをバケツで飼う事は出来るのか?
バケツ飼育ではメダカは長生き出来ないのか?
もちろんバケツでもメダカを飼育する事は可能です。
また、「水槽飼育だから長生きする」、「バケツ飼育だと長生きしない」など容器の違いによってメダカの寿命が変わる事はありません。
メダカを長生きさせるためには、メダカを飼育している環境にあった最も良い方法でメダカの世話をしっかりしてあげる事です。
よってバケツ飼育でのメリットとデメリットを理解してバケツ飼育での最適な環境を維持してあげましょう。
メダカのバケツ飼育のデメリットは
- 水量がそれほど多くない。
- 材質によっては容器が劣化しやすい。
- 水面が狭いため水面でのガス交換が行われにくい。
などが挙げられます。
バケツと一言で言っても様々な大きさのものがありますが、それでも一般的なバケツのサイズとしては10リットル程度でしょう。
そのためあまり多くのメダカを飼育してしまうと水質が悪化しやすくなってしまいます。
メダカの飼育では1リットルに対してメダカ1匹が適正数と言われていますので、10リットルのバケツであればメダカの数は10匹以下に抑えるようにしましょう。
また、バケツにはプラスチックのものやブリキのものなど材質が色々ありますが、材質によっては経年劣化が早いものがありますので注意が必要です。
バケツはメダカ鉢やトロ舟に比べると縦長な形状のため、同じ水量でも水面の面積が少なくなってしまいます。
水面の面積が少ないとそれだけ空気に接している面が少ないことになりますので、水面でのガス交換の量も少なくなります。
水面でのガス交換とは自然の力により水面から酸素や二酸化炭素を取り入れるものです。
ただ、この問題は植物をレイアウトしたり、水換えを行う事でカバーできますので、それほど大きな問題ではありません。
100均のバケツはメダカ飼育に使える?
バケツでメダカが飼育できる事が理解できた所でバケツの準備となりますが、バケツであればどんなバケツでも良いのか?
ダイソーなどの100均で購入できるバケツでも問題ないのか?
その答えとしては100均のバケツだからダメという事はありません。
ただし、材質や大きさ(水量)をしっかり確認して計画的に準備する事が必要となってきます。
メダカの隔離や避難のために一時的にメダカを入れるのであれば大きさや材質はそれほど問題とはなりません。
しかし、バケツ飼育で長年メダカを育てていくつもりであれば経年劣化のしにくい材質のものや、水量をある程度確保できる大きさのものなどを選ぶ事をお勧めします。
ダイソーやセリアなどの100均で購入できるバケツには10リットルくらいのプラスチック製のものから、蛇腹式の折りたたみができるバケツまで様々ですが、折りたたみ式のものは3リットルくらいしか水が入らないため水量の面で問題があります。
プラスチック製のものが一番水量を確保できますが、100円で購入できるということはそれだけ素材のコストが安いということですので、経年劣化は早いと言えます。
メダカを飼育していたら急にヒビが入って水漏れをしてしまった。なんて事故が起こるかもしれません。
そのようなリスクを考えると百均のバケツは一時的に利用する使い方が適していると言えます。
多少お金がかかってしまっても、しっかりした容器を用意する事をおすすめします。
ブリキのバケツがメダカにおすすめ?
バケツの中にはブリキ(鉄)で出来たものもありますが、ブリキはプラスチックなどに比べると耐久性に優れているためメダカの長期飼育にもお勧めです。
他にもスチールやトタンなど鉄に近い剛性のあるものであれば安心して使うことができます。
メダカはバケツで何匹飼える?
メダカをバケツで飼育するのに最適な数は何匹くらいなのか?
先にも述べましたが、メダカ飼育では水の量1リットルに対してメダカ1匹が基準の適正数とされています。
よって10リットルのバケツであれば10匹、18リットルのバケツであれば18匹くらいが良いでしょう。
この基準の数に対して数を減らせば、それだけ水が汚れにくくなるため水質維持がしやすくなります。
逆に極端に数を増やしてしまうと水質の悪化が早まるうえ、夏場などには酸欠を起こしてしまうことも考えられます。
出来るだけ沢山のメダカを飼いたい気持ちもありますが、メダカ飼育初心者の人ほど数を抑えた飼育を心がけましょう。
メダカのバケツは室内と屋外どちらに置く?
バケツでメダカ飼育を始めるにあたってバケツの置き場所はどこが良いのか?
室内の方が育てやすいのか?
屋外の方が育てやすいのか?
簡単に移動しやすいバケツだからこそ、そんな悩みも出てくるかもしれません。
メダカの容器の置き場所は室内と屋外でそれそれにデメリットとメリットがあります。
ただ、メダカの容器は基本的には屋外に置いてあげた方がメダカにとって多くのメリットがあります。
屋外で太陽光に当たることで、メダカが日光浴を行うことができるようになります。
日光浴をすることで体内でビタミンDも作られます。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けて骨を強くし、免疫機能を調整・維持するなど、体中の細胞にさまざまな指令を出す重要な働きを担っています。
よって全く日に当てないでメダカを育てるよりも日光浴をさせてメダカを育てた方が健康的で丈夫なメダカを育てることができます。
また稚魚の頃に太陽光にしっかり当てることで成長を早め、丈夫なメダカに育つとされています。
丈夫で健康的に育ったメダカは当然体色の色合いも良く綺麗なメダカとなります。
屋外で太陽光に当てることはメダカの成長だけではなく、レイアウトとして入れてある水草や浮き草の光合成も促進させますので、植物の成長にとっても良い傾向が現れます。
さらに水中の微生物を育み、水質の浄化やメダカの餌の確保にも大きく貢献してくれます。
こんな至れり尽くせりのように見える屋外飼育ですが、もちろん屋外飼育にも気をつけなければいけない点はあります。
寒い冬には凍結が起こりやすく、暑い夏には急激な水温上昇が起こりやすいリスクがあります。
バケツはトロ舟やメダカ鉢に比べるとどうしても水量が少ないため、外気の影響を受けやすくなります。
よってメダカにとって最適な環境を維持できるように飼育者が最適な場所を探してあげなければなりません。
メダカのバケツの最適な水換え方法とは?
バケツには取っ手がついているため、その取っ手をもって傾けるだけで、ある程度の水を捨てる事ができます。
そのような方法で水換えを行うと一見簡単に水換えが出来そうですが、そのような排水方法はお勧めできません。
理想的な水換えの方法はプロホースなどの底床クリーナーなどでバケツの底の方から水を吸い出すように排水し、新しい水を足す方法です。
なぜ、傾けて水を捨てる方法が良くないのか?
その理由はバケツを傾けるだけでは水面付近の水が排水されるだけで、バケツの底の方の水は排水されないからです。
バケツに限らず、メダカの飼育環境では底床付近に餌の食べ残しやメダカの糞などが蓄積します。
そのような有機物をしっかり排出しなければいくら水換えを行なっても水質の悪化が早まってしまいます。
メダカはバケツで越冬できる?
バケツはメダカ鉢や発泡スチロールに比べると水量が少ないため越冬の際にもリスクが高くなります。
もし、メダカをバケツ飼育のまま越冬させるのであればバケツを室内に移動したり、バケツそのものをビニールハウス内に移動したりして水温を維持するような対策が必要となってきます。
そのような対策を施し、冬場でも水が凍らないような環境を維持することができれば、バケツでもメダカの越冬は可能と言えます。
もし、冬越しに不安要素があるのであれば無理はせずに室内飼育に切り替えてヒーターで保温を行うなどの方法を選ぶ事をお勧めします。
メダカのバケツ飼育まとめ
- メダカを長生きさせるためには、メダカを飼育している環境にあった最も良い方法でメダカの世話をしっかりしてあげる事が大切。
- メダカのバケツ飼育のデメリットは水量がそれほど多くない。材質によっては容器が劣化しやすい。水面が狭いため水面でのガス交換が行われにくい。などが挙げられる。
- 100均のバケツでもメダカを飼育することは可能だが、水量や耐久性の面から考えると長期的な飼育はお勧めできない。
- メダカをバケツで飼育する際には1リットルに対して1匹の割合で数を決めると何匹飼育できるのかが判断しやすい。
- メダカのバケツ飼育での水換えは水面の水をこぼすだけでは不十分なので底のほうからしっかり汚れを吸い出すように排水することが大事。
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