
メダカの卵の色の違いの理由を知りたい。
卵の色が透明なのは?
卵の色が白濁しているのは?
卵の色が黒いのはなぜ?
卵の色が青く染まってしまったのは?
こんなメダカの卵の色の違いについてご紹介します。
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メダカの卵が透明なのは有精卵の証
メダカの卵は産まれてすぐの時は無色透明です。
よって卵が透明なのは問題ありません。
※個体差や親のメダカが食べている餌によって若干黄色みがかることもあります。
その後順調に育った卵は4日~5日ほどで眼が確認できるようになってきます。
これが順調な卵の成長ですが、稀にいつまでも卵が透明のままのことがあります。
その理由の一つとして卵の成長遅れが懸念されます。
水温が低めな3月頃や10月頃には特に卵の成長遅れが起こりやすので水温を確認してみてください。
また,光に当たっていない卵もなかなか成長せずにいつまでも透明のままのことがあります。
卵の育て方についてはこちらの記事をご覧ください。
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その理由はもともと無精卵であるか、産まれてから死んでしまったのか様々です。
白濁した卵は時間の経過とともにカビが生えてしまいますので取り除きましょう。
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一つは成長とともに眼ができて徐々に大きくなっていく状態です。
卵の成長スピードにもよりますが、通常4日ほどで稚魚の眼が確認できるようになります。
この時は黒い点のようなものが見えるようになります。
もう一つの理由は黒色素胞により黒く染まる現象です。
メダカの体色を決める要因となる細胞に色素胞と呼ばれるものがあります。
色素胞には黒色素胞 (melanophore) 、赤色素胞 (erythrophore)、黄色素胞(xanthophore)、青色 素胞(cyanophore)、白色素胞(leucophore)、虹色素胞(iridophore)の6種類があります。
メダカはこの内の黒色素胞と黄色素胞、白色素胞を持つことが知られています。
黒メダカは全ての色素胞を持ち合わせており、黒色素胞が欠落したものがヒメダカです。
さらに黄色素胞も失って白色素胞だけになったものが白メダカです。
メダカの体色はこの3種類の色素胞のバランス関係で成り立っています。
色素胞は遺伝的なものなので親メダカの持ち合わせている色素胞を受け継ぎますが、卵の個体差によって違いが現れることもあります。
黄色素胞に含まれるカロテノイドの働きが活発になると楊貴妃のようにヒメダカよりも赤みの増した色合いとなります。
また、白色素胞の働きが活発になると光を反射するようになりラメなどに現れます。
先にも述べましたように卵は死んでしまうと白っぽくなりますので卵が黒いことは心配する要素ではありません。
卵の色が青く染まってしまったのは
メチレンブルーを使用してメダカの卵を育てると中には青く染まってしまう卵があります。
これは卵の内部までメチレンブルーが浸透してしまうために起こる現象です。
通常元気な卵は受精とともに張りのある膜が周囲に形成され、外部からの影響を受けないようになります。
受精前は雄の精子が侵入できるように膜は形成されていません。
よって受精出来ていない無精卵はメチレンブルーが内部まで浸透してしまうのです。
卵を守る膜は卵が死んでしまうと効力を失うため途中で死んでしまった卵も同じようにメチレンブルーで青く染まることがあります。
どちらにしろ、青く染まってしまった卵は孵化することはありませんのでカビてしまう前に取り除きましょう。
そのまま放置しておくと卵の成分が飼育水に溶け込んでいき、急速に水質を悪化させる原因となってしまいます。
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メダカの卵の色の違いで起こっていることまとめ
- 卵が透明なのは有精卵であり元気な証拠
- 卵がいつまでも透明なのは成長遅れの可能性がある
- 白濁した卵は無精卵か死んでしまった卵
- 白濁した卵はすぐに取り除かないと水質悪化の原因となってしまう
- 卵の色が黒いのは稚魚の眼ができてきたもの
- 卵の色が黒いもう一つの理由は遺伝的な黒色素胞によるもの
- メチレンブルーで青く染まる卵は死んでしまった卵
今回はメダカの卵の色の違いについてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。
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