緑色の水はメダカが喜ぶ!?グリーンウォーターになる原因とその効果!

2022年4月11日

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緑色のメダカの水

屋外のメダカの水がすぐに緑になるけれど大丈夫?

緑色の水(グリーンウォーター)はメダカが喜ぶ?

メダカの飼育水が緑色に濁る原因は?

緑色の水はそのまま放置して大丈夫?

こんなメダカの水が緑色になる原因とメダカが喜ぶ理由についてご紹介いたします。

屋外のメダカの水がすぐに緑になるけれど大丈夫?

メダカの屋外飼育をしていると、いつの間にか飼育水が緑色になってしまうことがあります。

「緑色の水は水が汚れている証拠?」「メダカにとって良くない?」

こんなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、メダカの水が緑色になることは問題ありません。

私たちの生活において「透明な水=綺麗」「濁った水=汚れている」というイメージがどうしても先行してしまうものです。

よってメダカの水が緑色になったら水換えをする人がいますが、実はもったいない世話の仕方かもしれません。

緑色の水は、透明な水に比べるとメダカの鑑賞効果を下げてしまいますが、水が緑色になることはメダカにとっては良い事なのです。

緑色の水(グリーンウォーター)はメダカが喜ぶ?

メダカ飼育では緑色の水をグリーンウォーターと呼びます。

そんなグリーンウォーターはメダカにとって非常に住み心地の良い理想的な環境と言えます。

なぜグリーンウォーターはメダカが喜ぶのか?

その理由は

  • グリーンウォーターがメダカの餌になる。
  • グリーンウォーターが稚魚の生存率を高める。
  • グリーンウォーターが水中に豊富な酸素を供給してくれる。
  • グリーンウォーターが水質浄化に貢献する。
  • グリーンウォーターによってメダカが隠れられる。
  • グリーンウォーターが直射日光をある程度遮ってくれる。

このような理由から、メダカの飼育水が緑色になることはメダカにとって良いことなのです。

メダカの水が緑色になる原因を知るとさらに理解が深まるはずです。

メダカの飼育水が緑色に濁る原因

水が緑色になる原因は植物プランクトンの増加

メダカの水が緑色に濁る原因には、水中に繁殖する植物プランクトンの増加が影響しています。

葉緑体を持つ植物プランクトンが、活発に繁殖して数を増やすことで水の色が緑色に見えるのです。

そんな植物プランクトンは、以下のような条件が整うと活発に繁殖するようになります。

  • 水中に豊富な餌がある。
  • 水温が20℃を超えるようになる。
  • 太陽の光がしっかり当たる。(光合成ができる)
  • 動物プランクトンなどの捕食者が少ない。
  • 酸素が豊富にある。

植物プランクトンの餌が豊富にある

植物プランクトンの餌というと何かを捕食するようなイメージを持つかもしれませんが、正確には栄養分となります。

水中のバクテリアたちが、メダカの糞や餌の食べ残しを様々な物質に分解していきます。

その過程で発生した栄養分を水草や植物プランクトンなどが吸収して成長するようになります。

よって、水草や水生植物などが豊富に茂っている環境では、水草などが栄養分を吸着してしまうため植物プランクトンがそれほど増えなくなります。

水温が20度以上に保たれている

植物プランクトンは、水温が上がってくると活発に活動を始めるようになります。

植物プランクトンの中にも多くの種類があり、鮮やかな緑色のものほど暖かい水温と明るい太陽の光を好む傾向にあります。

よって気温が上がり始める春先には、茶色のプランクトン(珪藻類)の方が活躍に活動するため、水の色は若干茶色寄りの色となります。

その後、活発に活動する植物プランクトンの種類が増えてくるとメダカの飼育水は緑色になってきます。

太陽の光が当たって光合成が盛んに行われている

植物プランクトンは、水草などと同じように太陽の光を浴びて光合成を行います。

よって太陽の光がしっかり当たる日当たりの良い場所のほうが、グリーンウォーターになりやすいものです。

逆に栄養豊富な水で、気温が20度以上あっても、日陰では水が緑色になりにくいはずです。

動物プランクトンとのバランスが重要

ビオトープなどのような自然の生態系を作り上げる環境では、動物プランクトンも盛んに繁殖するようになります。

動物プランクトンは植物プランクトンを餌として繁殖するため、動物プランクトンが増えると植物プランクトンの数は必然的に少なくなります。

その結果、緑色だった水が透明になってしまうこともあります。

底床などを何も入れていないベアタンク方式の飼育方法では、あまり動物プランクトンが自然繁殖しないため、グリーンウォーターが薄くなることは少なくなります。

緑色の水はそのまま放置して大丈夫?

「緑色の水=グリーンウォーター」はそのまま放置しても良いのか?

緑色の水はそのまま放置しても良い状態と良くない状態がありますので、その見極めをしなければなりません。

グリーンウォーターはメダカにとって良い水ですが、ほったらかしは良くないということになります。

放置しても良い状態のグリーンウォーターと、放置しては良くない状態のグリーンウォーターの見極め方法は臭いと色の濃さです。

グリーンウォーターを形成する植物プランクトンにも種類があり、臭いを放つものもあります。

そのようなグリーンウォーターは、メダカにとって良いグリーンウォーターではないので水換えにて水質改善をしてあげましょう。

また、グリーンウォーター自体は良いものでも水換えを怠り、餌の食べ残しや糞などが過剰になるとドブ臭い匂いを放つこともあります。

そのような時もやはり水換えによる水質改善が必要となってきます。

どんなに良好なグリーンウォーターでも、植物プランクトンの数が増えすぎて色が濃くなりすぎてしまうと良くありません。

よって水の底が見えるくらいまで薄くするように水換えにて管理することも必要になってきます。

理想的なグリーンウォーターの濃さは緑茶くらいです。

そのくらいの濃さをイメージして管理するようにしましょう。

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緑色のメダカの飼育水まとめ

  • メダカの水が緑色になることはメダカにとって良い環境であることが多い
  • メダカ飼育では緑色になった水をグリーンウォーターと呼ぶ
  • グリーンウォーターの原因は水中に繁殖する植物プランクトンの増加
  • 緑色の水はメダカの餌になるうえ、酸素の供給や水質浄化など様々な恩恵をメダカにもたらす
  • グリーンウォーターにも良い状態と悪い状態があるので放置は良くない
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マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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