メダカを室内で飼う時の置き場所はどのような場所が良いのか?
メダカの置き場所は飼育スタイルで変わる?
こんなメダカを室内で飼育する時の置き場所に関する疑問についてご紹介いたします。
メダカを室内で飼う時の置き場所はどのような場所が良いのか?
メダカを室内で飼育する場合にはどのような場所にメダカ水槽を設置するのが良いのか?
これからメダカ飼育を始めようと考えると必ず考えなければいけない問題でもあります。
何も考えずに水槽を設置してしまうと後から色々な問題が出てくることもあります。
「何も考えずに」と言ってしまうと少々失礼な言い方で語弊があるかもしれませんが、水槽設置前に気をつけるべきことを知っているのといないのでは、全く違う結果になってしまうことさえあります。
水槽は水を張るとかなりの重さになりますので、後から簡単に移動することも出来ません。
よってメダカ水槽を設置する前にしっかりとメダカの置き場所を決めておきましょう。
水槽設置に対して気をつけること
水槽を室内に設置する場合に気を付けることは
- 揺れや振動によるトラブル回避。
- エアコンの風が直接当たらないような管理。
- 水換えなどの世話のしやすさ。
- エアーポンプや濾過フィルターの騒音問題。
などが挙げられます。
揺れや振動によるトラブル回避
水槽を人通りの多い場所やドアの側などに設置してしまうと人が通るたびに水槽が揺れたり、ドアを開け閉めする際の振動などが水槽に伝わってしまうこともあります。
そうなるとメダカが落ち着くことができないためストレスを抱えてしまうこともあります。
エアコンの風が当たらない場所
エアコンの風が直接当たる場所は温度変化が激しくなるため、水槽の設置場所としては不向きです。
例を挙げますと夏の日中にエアコンをつけている間は水温が下がり、エアコンを止める夜間には水温が上昇するなど1日での水温差が大きくなってしまいます。
メダカは1日の水温差が大きくなるほど体調を崩しやすくなりますので注意が必要です。
水換えなど世話のしやすさ
水換えがしにくい場所などの水槽を設置してしまうと、どうしても水換えが億劫になり、水換え頻度が下がってしまうこともあります。
そうなると水質が悪化しやすく、水槽の美観を損ねるだけではなく、メダカが病気にかかってしまうこともあります。
エアーポンプや濾過フィルターの騒音問題
静音タイプのエアーポンプなどを使用していればそれほど気にはなりませんが、水槽を寝室などに設置するとエアーポンプや濾過フィルターの作動音や水の落ちる音が気になってしまうこともあります。
このように飼育者とメダカがお互いに迷惑をかけることなく、うまく共存できる環境を維持できる場所を探すことが大切です。
室内でメダカを飼う時に気をつけること
次に室内でメダカを飼うために気をつける事を考えてみましょう。
メダカの屋外飼育とメダカの室内飼育での大きな違いは自然環境の影響を受けやすいか、受けにくいかという点です。
この「自然環境の影響」にはメリットとデメリットがそれぞれあります。
メリットとしては
- 冬の寒い時期に温度管理がしやすい。
- 台風や大雨などによる影響も受けない。
- 夏の直射日光などの影響も受けにくい。
などが挙げられます。
逆にデメリットとしては
- 太陽光が当たりにくい。
- 風による水面でのガス交換が行われない。
などが挙げられます。
屋外の日当たりの良い場所でメダカビオトープをしていれば、自然と太陽光がメダカに当たります。
太陽には
- メダカの生活サイクルを整える。
- 水温を上昇させてメダカの活性を高める。
- ビタミンやカルシウムなどの栄養吸収に役立つ。
- 水中の植物プランクトンを育てる。
- 水草を育てる。
- 水中の雑菌などを殺菌し、病気の蔓延を防ぐ。
など様々なメリットがあります。
しかし、室内飼育の置き場所によってはこのようなメリットをうまく利用出来ない事もあります。
よって室内飼育でもうまく太陽の恵みを取り入れたい場合には日光の差し込む窓辺などに水槽を設置するようにしましょう。
ただ、窓辺に水槽を設置する場合には、室内の蒸れによる夏の異常な水温上昇や冬の冷え込み対策も必要となってきます。
また、太陽光が差し込む水槽は水槽のガラス面にコケが生えやすいなどのデメリットもあります。
コケ自体はメダカにとって害ではありませんが、水槽の干渉効果を下げてしまうという問題があります。
メダカの置き場所は飼育スタイルで変わる?
どのような水槽設備を揃えるのかによってもメダカの室内飼育の置き場所は変わってきます。
先に述べましたように太陽光を上手く利用したいのであれば、当然窓辺に置かなければなりません。
逆に太陽光のデメリットを避けたいのであれば、太陽光の当たらない場所に水槽を設置し、水槽用照明などを利用する方法がります。
もし太陽光の当たらない場所に水槽を設置するのであれば必ず水槽用照明を設置することをお勧めします。
水槽用の照明やプログラムタイマーを利用する事でメダカの日照時間を管理する事ができ、メダカの生活リズムを整えることができます。
また、水草や浮き草なども光合成を行えるようになるため、水質浄化や酸素供給を効率よく行うことができるようになります。
もし、どうしても室内飼育の置き場所が決められない場合にはベランダビオトープや玄関先でのビオトープを楽しむ方法もあります。
メダカ飼育は色々な飼育が楽しめますので、一度違ったスタイルの飼育方法を検討してみるのも良いかもしれません。
メダカを室内で飼育する時の置き場所まとめ
- 水槽は水を張るとかなりの重さになるので簡単に移動することができない。
- 水槽の設置場所は人とメダカがお互いにストレスなく共存できる環境を維持することが大切。
- 室内のメダカ飼育では太陽光を上手く利用するか、しないかで水槽の置き場所を変える必要がある。
- 太陽光にはメリットとデメリットがあるためどちらの要素を取り入れるかしっかり検討する必要がある。
- 太陽光を利用しない場合には、水槽用照明を利用してメダカや水草などにしっかりと光を当ててあげることが大切。