メダカが細い!?痩せるのは病気?
メダカのお腹がぺったんこなのはなぜ?
メダカが痩せてしまう原因を知りたい。
メダカの痩せ細り病とは?
痩せてしまったメダカを太らせる方法は?
こんなメダカが痩せてしまう問題についてご紹介いたします。
メダカが細い!?痩せるのは病気か?
メダカが痩せるとどうなるでしょうか?
メダカを上から見ると体がペラペラになってしまったり、頭の部分が体よりも大きく見えて、目がギョロッとした感じになります。
ネットで検索すると、「メダカの痩せ細り病」というようなタイトルをよく見かけますが、実際のところ、痩せ細り病と呼ばれる病気は発見されていません。
いろいろな理由が原因で痩せ細ってしまうメダカのことを痩せ細り病と総称している場合があります。
基本的な知識としてメダカは4月から9月に繁殖を含めて、活発に活動する期間ですので餌も沢山食べて太ります。
冬の間は活動がほぼなく、冬眠のような状態でメダカは冬を越します。
よって活動期である4月から9月に痩せてくると正常な発育が行われておらず、何かしらの原因があると考えて良いでしょう。
メダカのお腹がぺったんこなのはなぜ?
メダカのお腹がへこんでいるようにぺったんこになってしまうのはなぜか?
メダカのお腹は通常、餌を食べていないときでもぺったんこになることはありません。
オスとメスを比べるとメスの方がふっくらしており、お腹に丸みがあります。
その点、オスはメスよりもスマートな体型をしているためメスよりはお腹がへこんで見えるかもしれません。
そんなオスでさえ、お腹がぺったんこになるようなことはほとんどありません。
もし飼育しているメダカ全てのお腹がぺったんこになっているようなら餌をしっかり与えていないか、餌を食べられない理由があると考えられます。
餌を食べられない理由を突き止めるためにもメダカが痩せてしまう原因を探ってみましょう。
メダカが痩せてしまう原因
メダカが痩せる原因は大きく分けて4つです。
- 飼育環境の悪化
- 病気や寄生虫の影響
- 先天的な発育不足
- メダカの寿命
以上の4つの原因によって餌を食べなくなり、痩せ細ると言われています。
この中でも寿命により痩せてしまう場合は飼育者としても対処のしようがありませんので、静かに見守ってあげましょう。
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メダカの痩せる原因を見極めて対応することがとても大切です。
メダカの飼育環境の悪化による痩せ細りの原因として、以下のような可能性があります。
- 餌不足
- 日照不足
- 水質悪化が原因で餌を食べない
- 水流が強すぎる
餌不足によってメダカが痩せる
メダカは活動期には食欲旺盛です。
繁殖と冬を越えるための体力を蓄えるために、たくさん餌を必要とします。
餌をちゃんと与えていても餌不足は起こることがあります。
例えば同じ飼育水槽内にオスが多すぎると、メスはうまく餌を食べられないことがあります。
オスは餌を奪ってしまう傾向があるためです。
また体格差により小さなメダカが餌にありつけないこともありますので餌やりの際にしっかり食べれているか確認してみましょう。
日照不足によってメダカが痩せる
一部のメダカだけではなく全てのメダカが痩せ細ってしまっている時には他に原因がある可能性が高くなります。
「メダカは太陽の子」と言われるように太陽の光を浴びてすくすくと育ちます。
屋外の日の当たる場所でメダカを飼育している場合は光不足の心配はありませんが、屋内で飼育している場合は部屋の照明だけでは光が不足してしまいます。
太陽の光が不足すると1日の生活リズムを崩してしまったり、太陽の光を浴びて体内で作り出される栄養素が作れなかったりと健康を阻害する要素が多くなってしまいます。
水質悪化で餌を食べない
水質悪化の原因は水換え不足や餌のやりすぎによって、糞や食べ残しで水槽内の水が汚れてしまうことです。
水質が悪化するとメダカは体調を崩しやすく、餌を食べなくなり痩せ細ってしまいます。
特に問題になるのが硝酸塩の蓄積です。
水換え頻度が足りていない水槽や水草などの植物が植えられていない水槽で起こりやすい問題です。
気になる時には一度硝酸塩の測定をしてみましょう。
水流が強すぎる
メダカは水の流れに向かって泳ぐ性質があります。
適度な水流はメダカの運動となるので悪いことでは無いのですが、水槽内の水流が強すぎるとメダカは無理に泳ごうとして、結果、体力を消耗してしまい痩せる原因となります。
また稚魚や泳ぎがあまり得意では無いとされているダルマメダカなどは、水流が強すぎると餌をうまく食べられないため餌不足となってしまうこともあります。
水流が強い時には少し弱めてみてメダカの様子をみてみましょう。
飼育環境には問題がないのに痩せる場合は、病気や寄生虫の影響が考えられます。
よくメダカを観察して、体の状態や糞の状態や色を確認してください。
泳ぎ方がフラフラしていたりするのも要注意です。
飼育環境に問題がなく、病気や寄生虫でもない場合は、先天的な発育不足による場合があります。
内蔵の発育が不足しているとも言われ、その原因ははっきりとわかりません。
同じメダカで繁殖を繰り返していると、近親交配によって、生まれた時から弱い場合があります。
この問題になると対処はなかなか難しいものになってしまいます。
メダカの痩せ細り病とは?原因と治療
メダカの痩せる原因は、先程ご説明した通りです。
痩せ細り病と呼ばれる病気がないのでもちろん即効性のある治療薬もありません。
いろいろな要因が重なり合って、痩せる原因となる場合もあります。
メダカが痩せてしまう問題を治療するためには、人間でもよく言われますが、早期発見、早期治療が大切です。
メダカが痩せてきたと思ったら、先程ご説明した原因を順番に確認してください。
餌が不足している場合は、一日に与える回数を増やしてください。
メダカは体が小さいので一度に食べられる量が多くありません。
最適な量は、一回の餌やりにつき、5分ぐらいで食べられる量が適量です。
反対に餌を与えすぎている場合は、回数と一回に与える量を見直してください。
餌の与えすぎによる水質の悪化を引き起こしてしまうとメダカは餌を食べなくなり、体力がなくなり、痩せ細るという悪循環になります。
悪循環を断ち切ることがポイントです。
光不足の場合は屋内飼育の場合が多いと思われますので水槽用の照明を購入してください。
数匹屋外で飼育して成長の違いを確認してみるのも良いかもしれません。
屋外で育ちが良くなるのなら屋外飼育に切り替えることで問題は解決できます。
もしくは屋外と同じようにしっかり光に当ててあげられる環境を室内で作る方法もあります。
病気かもしれないと思う場合は、その病気の疑いがあるメダカを飼育水槽から別の水槽に取り出して、塩浴や薬を投与してください。
いろいろ対策をしてもダメな場合は、残念ながらそのメダカは先天的に発育不足だった可能性が考えられます。
痩せてしまったメダカを太らせる方法
痩せてしまったメダカを太らせる方法は、餌の回数を増やすだけではなく、原因を突き止め対策をすることが大切です。
飼育環境が整い、メダカにとって住み良い環境になって始めてメダカは餌をしっかり食べるようになります。
屋外では季節的な要因も関係してきますので真冬に太らせようとしても無理な話です。
水温が上昇しメダカが活発に泳ぎ出す春から水温が下がり出す秋までの間でしっかりメダカを太らせておきましょう。
メスは繁殖期に毎日産卵するため非常に体力を消耗します。
4月から9月の活動期にたくさん餌を食べて産卵を終え、冬超えのためにもさらに餌を食べて体力を温存する必要があります。
冬越しのためにしっかり餌を食べて太れていないと冬を越せずにそのまま死んでしまうこともあります。
メダカの補助食としても有効なグリーンウォーターをご存知でしょうか?
日本語では、「青水」ともいいますが、プランクトンが豊富な飼育水です。
川や海には、ミジンコなどの動物性プランクトンが存在していて、ミジンコは自分たちよりも小さい植物性プランクトンを食べます。
この植物プランクトンは、クロレラなど緑藻類のことで、メダカの稚魚でも食べることができます。
飼育水をグリーンウォーターにすることでメダカは与えた餌だけでなく水中のプランクトンも食べることが可能になり、太らせることができるというワケです。
メダカのやせ細り病まとめ
- メダカが痩せる原因は病気とは限らない
- メダカがさまざまな原因で痩せてくることを痩せ細り病と呼んでいる
- メダカが痩せる原因を見極めるために飼育環境を見直すことが大切
- メダカが痩せる原因は先天的な発育不良であることもある
- 原因がわかれば痩せてしまったメダカも太らせることは可能