メダカの床材なしのメリット・デメリットとおすすめの床材

2023年4月9日

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メダカの床材なしのメリット・デメリット

メダカ飼育で床材なしのメリットとデメリットは?

メダカにおすすめの床材とは?それぞれの特徴は?

メダカ水槽の床材の選び方は?

こんなメダカの床材に関する疑問についてご紹介いたします。

メダカの床材なしのメリットとデメリット

メダカの飼育方法には室内水槽飼育から屋外ビオトープのように様々なスタイルがあります。

今回はその中でも床材の有無と選び方に焦点を当て、そのメリットとデメリットについてご紹介いたします。

メダカ飼育で床材なしのメリット

メダカを飼育するうえで床材を使用しないメリットとしては

  • 容器内の掃除がしやすい
  • 床材購入費の節約ができる
  • 水質の変化が分かりやすい

などが挙げられます。

容器内の掃除がしやすい

床材を使用しない飼育スタイルの場合には、水槽の底に溜まった汚れが目立ちやすくなるうえ、掃除がしやすいというメリットがあります。

定期的な掃除が容易になることで、水槽内の水質維持がしやすくなるという考え方もできます。

床材購入費の節約ができる

床材を購入する必要がないため、必然的に飼育コストが抑えることができます。

また、床材の交換や追加にかかる維持費も節約できます。

水質の変化が分かりやすい

床材がないため、水質の変化が見た目で確認しやすくなります。

餌の食べ残しやメダカの糞が溜まっていないか、それら有機物が腐敗していないかなどが確認しやすいため水の汚れ具合も確認しやすくなります。

メダカ飼育で床材なしのデメリット

メリットに対してデメリットは以下のようなものが挙げられます。

  • 水草の固定や育成が難しくなる
  • バクテリアの定着が難しくなる
  • 見た目の美しさに欠ける(鑑賞効果)

水草の固定や育成が難しくなる

床材がない環境では水草を底床に植えることができません。

よって水草を選ぶ際には活着性水草や浮遊性水草などを選ぶ必要があります。

また、水草の根を張ることができないため、水草の種類によっては育成が難しくなります。

水草はメダカの生活環境を整える上で重要であり、適切な飼育環境を提供するためにも水草の育成が望ましい場合もあります。

バクテリアの定着が難しくなる

底床はバクテリアの棲家となります。

しかし、床材がない場合にはバクテリアが定着しにくくなるため生物濾過による水質維持が難しくなります。

濾過バクテリアはアンモニアや亜硝酸を分解し、水質を安定させる役割を果たすため、その定着が難しくなることはデメリットと言えます。

見た目の美しさに欠ける(鑑賞効果)

床材がないと水槽の見た目がシンプルになり過ぎて自然な感じのレイアウトが作りにくくなります。

また、多くの種類の水草が育てられないことで、水槽内の環境が単調になりがちです。

以上のようなメリットとデメリットが挙げられます。

床材なしの飼育法は繁殖やコスト削減を重視する場合に適していますが、水質管理や飼育環境の美観を重視する場合には、床材を使用した飼育法がおすすめです。

床材を使用しないベアタンクのメリットとデメリットを理解しておくことで、メダカ飼育における飼育方法や環境の選択に役立てることができます。

どちらの方法を選んでも、メダカの健康と快適な生活環境を維持することが最も重要です。

そのため、メダカの様子を日々観察し、適切な水質管理や環境整備を行うことが大切です。

メダカにおすすめの床材とは?それぞれの特徴は?

メダカの飼育方法は様々ですが、メダカに最適な床材を知っておくことは今後のメダカ飼育にも大いに役立つ事でもあります。

よってここではメダカ飼育に適した床材とはどのようなものなのかをご紹介いたします。

メダカの飼育に適した床材には、砂利系と土系の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。

砂利系の床材 田砂

田砂は田んぼの土から粘性質の部分だけを除去し、細かい砂だけを残したものです。

その特性から粒が細かく丸みを帯びているため、角がなく、ドジョウやコリドラスなどとの混泳にも適しています。

細かい粒子は小さな容器でも違和感の無いレイアウトを作ることができます。

また、1kgから販売されていますので、ちょっとした容器にも使い勝手が良いとも言えます。

砂利系の床材 大磯砂

大磯砂と言えば、アクアリウムの定番の床材と言えます。

現在では多くの床材が販売されていますが、一昔前の魚飼育といえば大磯砂が定番と言えるほどでした。

大磯砂は田砂よりも粒が大きいため通水性の面でメリットがあります。

また、大きな水槽などでは田砂を大量に敷き詰めるとかなりの重量になってしまうため、粒の大き目な大磯砂を使うと良いでしょう。

田砂よりも暗めの色合いですので、メダカの色を際立たせる効果もあります。

砂利系の床材 川砂

川砂は河川で採集した砂で、大磯砂や田砂と同様に扱いやすいですが、産地によっては水質をアルカリ性に傾ける物質が含まれる可能性があります。

土系床材 メダカのソイル

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ソイルとは土を特殊な方法で加工したもので、水中でも崩れにくく濁りにくいなどのメリットがあります。

メダカ用ソイルは、特にメダカ飼育に適した床材です。

種類によっては水草の成長に最適な栄養分を含んでいるため、水草が育ちやすい環境を作りやすくなります。

また、ソイルは砂利系の床材に比べて多孔質な構造のため、濾過バクテリアが多く定着するなどのメリットがあります。

バクテリアの数が多いほど生物濾過の能力が高まるため綺麗な水を維持しやすくなります。

その結果、水換えなどの手間を減らすこともできます。

土系床材 赤玉土

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赤玉土は本来園芸用土として扱われるものですが、メダカの飼育にも利用することができます。

ソイルに比べると特殊加工がされていない分、扱い方によっては濁りやすかったり、粒が潰れやすいなどのデメリットがあります。

ただ、上手に扱うことでソイルと同じような効果をもたらすことが可能です。

また、ソイルよりも安価で入手しやすいなどのメリットもあります。

ソイル同様に多孔質な構造がバクテリアの定着を助けて水質を維持しやすくなります。

このように砂利系床材と土系床材にはそれぞれにメリットがありますので、使用用途に合わせて選ぶと良いでしょう。

メダカ水槽の床材の選び方

メダカ水槽の床材を選ぶ際には、飼育目的やメンテナンス性、色合い、混泳生体との相性、水草の育成など、さまざまな要素を考慮して選ぶことが重要です。

飼育目的とメンテナンス性で床材を選ぶ

メダカなどの生体の飼育数を少なめにして自然なレイアウトを作りたい場合には生物濾過を重視した土系の床材がおすすめです。

逆にメダカを多めに飼育する場合には、生物濾過では濾過が間に合わないため、頻繁な水換えが必要となってきます。

そのような場合にはメンテナンス性を重視した砂利系の床材がおすすめです。

土系床材でも頻繁な水換えを行うことで多くのメダカを飼うことは可能ですが、土系床材は粒が劣化しやすいなどのデメリットがあります。

頻繁な掃除により粒が潰れてしまった場合には新しい床材への交換などが必要な場合もあります。

色合いで床材を選ぶ

水槽の中を明るくしたいなどの鑑賞性を重視する場合には砂利系床材がおすすめです。

ソイルや赤玉土はどうしても黒や茶色の色合いになってしまいますが、砂利系には明るい色合いのものもあります。

ただ、注意点として、明るい底床はコケの付着や汚れが目立ちやすいため適切かつ頻繁なメンテナンスが必要となります。

逆に茶色や黒い床材は汚れが目立ちにくいため管理がしやすいともいえます。

水草の育成を考慮して床材を選ぶ

水草を多くレイアウトして生物濾過を活性化させたり、自然なレイアウトを作りたい場合には断然土系床材がお勧めです。

屋外ビオトープなどでは赤玉土やソイルを使用することで自然に近い風景を作り上げることができます。

メダカの床材選びまとめ

  • メダカ飼育で床材を使用しないメリットには掃除がしやすい、床材購入費の節約ができる、水質の変化が分かりやすいなどが挙げられる。
  • 床材を使用しないデメリットには水草の固定や育成が難しくなる、バクテリアの定着が難しくなる、見た目の美しさに欠ける(鑑賞効果)などが挙げられる。
  • メダカの飼育方法は様々ですが、メダカに最適な床材を知っておくことは今後のメダカ飼育にも大いに役立つ事でもある。
  • メンテナンス性を重視するのであれば砂利系の床材のほうが扱いやすい。
  • 生物濾過を重視して自然なレイアウトを作りたい場合には土系の床材がおすすめ。

今回はメダカ飼育における床材の必要性と選び方についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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