
メダカ飼育で用いられるソイルとは?
ソイルを使うメリットとデメリットは?
メダカのソイルを使った水槽の立ち上げ方法は?
メダカのソイルでおすすめは?
こんなメダカのソイルに対する疑問についてご紹介いたします。
メダカ飼育で用いられるソイルとは?
メダカ飼育で用いられるソイルとは、アクアリウムで使用するために土を粒状に焼き固めた商品を指します。
メダカ飼育では底床に園芸用の赤玉土を使用する方もいますが、園芸用の赤玉土は水中で使用することを前提に造られておらず、水中に長期間入れてあると崩れて泥状になりやすいデメリットがあります。
そのため、扱い方を間違えると濾過器が詰まったり水が濁ったりすることが多いものです。
一方、メダカ飼育で使えるソイルは、水に入れても崩れにくいように加工が施されており、水草を維持するために重要な栄養分や水質を一定に保つ成分が含まれています。
ソイルは有害物質や汚れを吸着するうえに、多孔質でありバクテリアや微生物が繁殖しやすいことも特徴です。
また、赤玉土のみでは育ちにくい水草でもソイルは水草を育てるための肥料が配合されているため簡単に育てることが可能です。
水質の浄化能力や水草育成のための成分配合はソイルの種類によって特徴が様々ですのでお好みのソイルを選ぶことをお勧めします。
簡単にソイルの特徴と赤玉土との違いを挙げてみましょう。
- ソイルは水に入れても崩れにくく団粒構造を保ちやすい
- ソイルには水質を調整する成分が含まれているものがある
- ソイルは成分配合の違いにより水草を育てやすい
- ソイルの中には水槽内の汚れを吸着するものもあるので綺麗な水を保ちやすい
- ソイルは赤玉土よりも多孔質なためバクテリアや微生物が棲み着きやすい
上記のような理由から、メダカを飼育している方は、赤玉土ではなくソイルを選ぶ方が多いのだといえるでしょう。
もちろん赤玉土にも価格的に安いことやどこでも入手が容易などのメリットがあります。
どのメリットを優先するかでメダカの底床を選ぶと良いですね。
ソイルを使うメリットとデメリット
ソイルを使うことには、メリットだけではなくデメリットももちろんあります。
メリットとデメリットを理解してそれぞれのメリットを最大限に活かせるように使用しましょう。
ソイルのメリットとしては、砂利などよりも微生物が多く繁殖することや栄養素が含まれていることが挙げられます。
ソイルは砂利などに比べ多孔質構造が細かいためバクテリアが棲みつきやす特徴があります。
ソイルの内部に残った餌や栄養を餌にバクテリアが増殖するため、有機物分解菌や硝化細菌などの微生物が豊富になり、水質が安定しやすくなります。

また、ソイルには水草の栄養となる成分が豊富に含まれているため、水草を育てやすいことがメリットです。
メダカ水槽に水草をたくさん植えて水草レイアウトを楽しみたい方などには水草が育ちやすいソイルを選択することをおすすめします。
さらに、ソイルを使用することは、メダカを落ち着かせることにもつながります。
水槽はアクリルタイプとガラスタイプがありますが、いずれも底の部分は光を反射する特徴があります。
自然の中にいるメダカは光が反射する場所で生きているわけではないため、光の反射が眩しくストレスを感じます。
光を反射しないような底が黒い水槽も販売されていますが、通常の水槽を使っている場合にはソイルを敷いてメダカがストレスを感じないようにしましょう。
ソイルのデメリットとしては、濾過器が限定されることや再利用できないことが挙げられます。
ソイルの特性から底面フィルターはあまりお勧めできません。(使えないわけではありません)
細かい粒子が底面フィルターを詰まらせる原因となってしまいますのでソイルを使用する際は上部フィルターや外部フィルターを使用するようにしましょう。
屋外ビオトープでソイルを使用する際には濾過フィルターの設置は無いため、その点については気にかける必要はなくなります。
さらに、長期間使用していると型崩れするだけでなく栄養が抜けるため、数年で買い替えなければなりません。
また、ソイルは丸洗いができないため、汚れが蓄積しやすい点に注意が必要です。
ソイルの表面付近に餌の食べ残しや糞などの汚れが気になる際には、ホースを使用して水換えとソイルの掃除をしましょう。
ソイルに溜まっている餌やフンを長期間放置すると、アンモニアなどの有害物質が発生して水質が悪化しやすくなってしまいます。
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メダカのソイルを使った水槽の立ち上げ方法
メダカのソイルを使って水槽を立ち上げる際に用意する道具や、立ち上げ方法を紹介します。
水槽の立ち上げに使用するもの
- ソイル
- 水槽
- 定規
- カルキ抜きを行った水
- 濾過フィルター
水槽の立ち上げ方法
水槽の立ち上げ手順は以下の通りです。
1. 水を入れる前に水槽を配置する。
2. ソイルを入れて定規で奥から手前方向に斜めになるように傾斜をつけることで奥行きを出す。
ソイルは使用前に水洗いなどをする必要はありません。
3. ソイルが入っていた袋を開いてソイルの上に袋を敷く。
袋以外でも板や発泡スチロールなどでも代用可です。
水を入れる際に直接ソイルに水が当たると濁りやすいので濁り対策となります。
4. 水槽に静かに水を入れる。
5. 水を入れ終わったらゆっくり袋を取り出す。
6. 濾過フィルターを設置する。
水草を植栽する場合には、10cmほど水を入れた段階で水草を植えるとスムーズに作業できます。
人によっては水を張らずにソイルを湿らせる程度で水草を植栽してからゆっくり水を張る人もいます。
水槽を立ち上げてすぐのバクテリアの数が少ない状態でメダカを入れると水質が悪化しやすくなるため、濾過フィルターを動かしたら1週間ほど日数をおいてからメダカを入れるようにしましょう。
メダカのソイルのメリット・デメリットや立ち上げ方法がわかったところでメダカ飼育に最適なソイルを探してみましょう。
メダカのソイルおすすめ3選
メダカのソイルとして販売されているもののなかで、特に人気があり、おすすめの商品を3つご紹介いたします。
いずれも通販サイトで購入できるため、気になるソイルを試してみましょう。
ジェックス メダカの天然ろ過ソイル
ジェックス メダカの天然濾過ソイルには生きたバクテリアが配合されています。
バクテリアの働きによりメダカのフンや餌の食べ残しを素早く分解してくれるため水質が悪化しにくいうえに水槽の立ち上がりが早くなります。
このバクテリアをしっかり育てることで水草の栄養となる成分も蓄えることができるため水草の成長にも貢献してくれるソイルです。
ジェックス メダカ育成ソイル天然成分フミン酸配合
メダカ育成用ソイルフミン酸配合商品はメダカの天然ろ過ソイルに水草が育ちやすい栄養分をプラスした商品です。
その分、値段が少し天然ろ過ソイルより高くなりますが、水草の成長に欠かせないフミン酸を豊富に配合しているため水草の成長が断然違います。
また、1-3mmの小粒サイズですので水草を植えやすく、根張りも良いのが特徴です。
もちろんバクテリアの働きによる水質浄化能力も備わっておりますので水槽の立ち上がりが早く、水草も育ちやすいといった二つの大きな特徴を備えています。
そのため水槽立ち上げ時のコケの発生に悩ませることも少なくなります。
アクアシステム プロジェクトソイルメダカ
アクアシステムプロジェクトソイルメダカは国産めだかに最適と言われるpH約7.2の弱アルカリ、KH0~1の軟水環境を作ります。
メダカの好む水質を安定して維持できることでメダカの繁殖にも最適な環境を作り上げることができます。
0.1〜2ミクロンの微細空間を作り上げる特殊構造でろ過バクテリアの棲みつきがよくなります。
その結果、水質も安定しやすく輝いた水を維持できます。
ソイルを使ったメダカ水槽立ち上げまとめ
- ソイルはアクアリウム用に開発されたもので特殊加工により焼き固められた土を使用している
- ソイルには水質を良好に保つ効果や濁りをとる効果など様々なメリットがある
- 赤玉土は安価で入手しやすいが水中で使うにはいくつかのデメリットがある
- ソイルでの水槽立ち上げ時は水の巻き上げを起こさないようにする