メダカの越冬にビニールハウスは効果的?
メダカのビニールハウスのデメリットは?
メダカのビニールハウスのメリットは?
メダカの温室・ビニールハウスは手作りできる?
メダカの越冬にプチプチは効果的?
こんなメダカの越冬に関する疑問についてご紹介いたします。
目次
メダカの越冬にビニールハウスは効果的?
冬のメダカの屋外飼育で、どうしても避けて通れないのが寒さの問題です。
メダカは日本の四季に対応出来る魚ですが、越冬には少なからずリスクがつきものです。
メダカを飼育している地域や環境によっては最悪の場合、水が凍りついてしまうことさえあります。
例え水が凍らない環境であっても、冬までに体力をしっかりつけられなかったメダカや稚魚などは冬の寒さで死んでしまう事もあります。
そんな冬のトラブルを避ける手段の一つとしてビニールハウスの効果が期待できます。
古来よりビニールハウス温室で冬の寒さから植物などを守る育成方法がありますが、そのような方法はメダカ飼育でも効果を発揮します。
さらにビニールハウスを使用する事でメダカだけではなく、ビオトープの植物も枯れずに越冬しやすくなります。
ビニールハウスは室内の温度を保つだけではなく霜除けや冷たい風を防ぐ効果もあります。
霜や夜間の冷たい風はビオトープに氷が張ってしまう原因にもなるためビニールハウスによる防寒対策は必須とも言えます。
メダカのビニールハウスのデメリット
ビニールハウスの保温効果は寒い時期には温度調整がしやすいですが、気温が上がる時期には蒸れやすいというデメリットがあります。
通気性が悪いと蒸れにより植物が枯れてしまうなどのトラブルに繋がりますので、気温に合わせて換気を行う事も必要となってきます。
また、素材の特性から経年劣化しやすく、年月が経つと美観を損ねるなどの問題もあります。
ビニールハウスで保温することにより冬でも水温を高く保てるメリットの反面、水温が高ければメダカの活性が下がらないので餌やりや水換えなどの世話が必要になってきます。
よって一年を通して世話をする期間が長くなります。
その期間を楽しいと取るか、デメリットと取るかは人それだと思います。
他にも当然のことですが、ビニールハウスを設置すれば、スペースが狭くなる、お金がかかるなどの問題も必ず出てきます。
ビニールは光を通しますが、何も無い環境に比べると遮光性があるため、ビオトープに差し込む光は減衰してしまいます。
年月を重ねることにビニールの表面が経年劣化をし、さらに透過率が下がります。
よって曇っている日などに日照不足になりやすい傾向にあります。
上部にチャックがあるものを選べば、チャックを開けることによって日差しの調整が出来ます。
このようにメダカのビニールハウスにもいつくかのデメリットがあります。
これだけビニールハウスのデメリットを挙げてしまうと「それならビニールハウスはやめておこう!」となってしまうかもしれませんが、当然それだけのデメリットを補うだけのメリットもたくさんあります。
メダカのビニールハウスのメリット
ビニールハウスは断熱性や防寒性に優れており、メダカの冬越しには最適なアイテムです。
冬には温度や湿度、光量を調節しやすいので、メダカの生育に最適な環境といえます。
冬までに体力をつけられなかった弱いメダカや、まだ成熟していない稚魚などは冬の寒さに耐えきれず、に落ちてしまう事がありますが、ビニールハウスで保温する事でそのようなメダカ達も越冬させることが出来る可能性が高まります。
さらに気密性が高いので中で園芸用ヒーターなどを使用することで温度を高く保つ方法もあります。
大掛かりな工具なども必要なく、比較的低価格で購入出来るのもビニールハウスの魅力です。
ほかにも
- 鳥などの外敵からメダカを守る事ができる。
- 湿度を保ち、水の蒸発を抑える。
- 大雨や雪などの悪天候からメダカを守る事が出来る。
などの効果もあります。
このようなメリットとデメリットを理解したうえで、ご自身の飼育スタイルと照らし合わせてビニールハウスの使用を検討してみましょう。
メダカの温室・ビニールハウスは手作りできる?
メダカの温室やビニールハウスを手作りする事は可能ですが、素材の特性や作成技術をある程度習得する事は必要となってきます。
素人が作ると耐久性に問題が起こる事もありますので、手作りは意外なデメリットがあるとも言えます。
骨組み素材やビニール素材などをバラバラに購入すると思った以上に費用がかかってしまう事もあります。
作成にはそれなりの時間と手間がかかりますし、初めての手作りとなると完成がいつになるのか見えないこともあります。
その反面、手作りのメリットとしては好きなサイズや形が作れることが挙げられます。
メダカの越冬にプチプチは効果的?
本格的なビニールハウスの手作りは難易度が高いし、コストがかかりすぎる。
となると梱包用のプチプチなどを利用する簡易ビニールハウスなどもあります。
ビニールハウスと呼べるかどうかは微妙なラインですが、梱包用のプチプチでメダカのビオトープを覆うだけでも保温性をある程度保つことができます。
プチプチを使用する場合には止めるためにテープや抑えが必要となります。
ビニールハウスに比べると密閉性で劣る面がありますが、2重や3重に重ねることで断熱性能を高める事もできます。
メダカの冬とビニールハウスまとめ
- メダカの越冬にビニールハウスを用いることで水温を高めに保つことができる
- 水温を高めに保つ事で弱い稚魚や体力をしっかりつけることができなかった弱いメダカなどを越冬させやすくなる
- ビニールハウスのメリットは保温性だが、気温が高い時期には蒸れの原因となってしまう
- ビニールハウスを設置することで霜や風を防げるため、水面の凍結を防ぐ効果がある
- ビニールハウスの手作りも可能だが、初心者には難易度が高く、意外なコストがかかることもある
今回はメダカの冬対策としてビニールハウスを使用する方法についてご紹介しました。皆様のメダカの冬対策の参考にして頂けると幸いです。