楊貴妃メダカの繁殖方法を知りたい。
ヒメダカの自然繁殖を楽しみたい。
ダルマメダカの室内繁殖のコツを知りたい。
みゆきメダカを繁殖させたい。
こんなメダカの繁殖に対する情報をまとめました。
メダカの繁殖方法
メダカには沢山の種類があり、ヒメダカ、黒メダカ、楊貴妃メダカ、みゆきメダカ、ダルマメダカ などは非常に人気がある種類です。
多種多様なメダカの品種ですが、特別珍しく弱い品種でなければ繁殖方法は同じ考え方で問題ありません。
ただ、品種維持のためにも種類別に容器は分けて繁殖を行うようにしましょう。
メダカの繁殖にはそれぞれのステージがあり、繁殖行動、産卵、卵の育成、孵化、針子の育成、稚魚の育成となります。
それぞれのステージにおいて繁殖を成功させるためのコツがありますので順を追ってご紹介いたします。
しっかり知識をつけ、世話をしてあげれば卵の孵化率も高まり、稚魚の生存率も高まることは間違いありません。
ただ、メダカの繁殖を楽しむ方法は人それぞれですので、まずはあまり手間をかけないメダカの自然繁殖からご紹介いたします。
ビオトープでメダカの自然繁殖
メダカはもともと日本国内の田んぼや小川などに棲息している魚ですので、屋外での自然繁殖も勿論可能です。
ビオトープなど飼育環境下での自然繁殖のコツは自然の環境に近づけてあげることと繁殖に必要な栄養をしっかり蓄えさせてあげることです。
「自然繁殖」とは世話をしなくても自然に繁殖してくれることを意味しますが、メダカの自然繁殖のコツはまさしく「自然の環境で繁殖させる」という意味での自然繁殖が意味として相応しいかもしれません。
その典型的な飼育方法が水草などが沢山茂っているビオトープです。
プラケースなどで植物をほとんどいれずに産卵床だけを浮かべて卵を採取する繁殖方法もありますが、その方法では自然繁殖とは言えません。
また、産卵床を浮かばせて卵を採取したらその後、卵の育成や針子の世話をしながら育てていくスタイルとなります。
ビオトープの自然繁殖ではそのような作業も全て自然任せにして育てることも可能です。
ただ、自然繁殖は卵の生存率や稚魚の生存率が若干下がってしまうことは否めません。
それでも自然に任せて繁殖を楽しむのも一つの楽しみ方と言えるでしょう。
ビオトープでの自然繁殖のコツは
- 卵や稚魚の隠れ家をしっかり作ってあげること。
- 植物がしっかり元気に育っていること。
- 豊富な餌(微生物)が繁殖していること。
- メダカを入れ過ぎないこと。
- 出来るだけ大きな容器で育てることです。
流木などを複雑に配置し、ホテイアオイなどの浮き草を浮かべ、水草を多めに植栽してあげることによりレイアウトが出来上がります。
そこから植物が元気に育つと自然な雰囲気の水景が出来上がります。
それはまるで自然の池の中を覗き込んだような光景のはずです。
そうなれば卵や稚魚の隠れ家も増え、植物も元気に育っていますので自然と微生物も増えているはずです。
また、その環境を末長く維持するためにはメダカの数と容器の大きさも関係してきます。
小さな容器に沢山のメダカを飼育してしまっては水質が悪化しやすく自然の環境を維持できなくなってしまいます。
あくまでも「自然の環境」が目指すところですので植物などの自然を多く、メダカを少なめに飼育するようにしましょう。
そのような環境を維持できればメダカの自然繁殖も可能となります。
あとは親メダカが繁殖できるように餌をしっかり与えて栄養をつけさせてあげましょう。
メダカの室内繁殖
メダカの室内繁殖ではビオトープに比べてそれなりの知識と設備、そして世話が必要となってきます。
繁殖に対する考え方の基本は屋外ビオトープと変わりません。
しかし、室内では太陽の光が届かず、雨や風などの自然環境も再現できません。
よって室内繁殖では繁殖に必要な環境を作り上げるための設備が必要となってきます。
その中で一番大切な設備が太陽の代わりとなる照明です。
アクアリウム初心者の方は意外とこの照明の重要性に気がつかないもので濾過器やエアレーションはしっかり用意してあるのに照明が設置されていないケースなどがあります。
照明の重要性やその他設備の必要性については過去の記事でまとめましたのでご覧ください。
設備が整ったらメダカが繁殖できる環境を整えて繁殖行動が起こるように促します。
室内飼育のメリットは擬似的にメダカの繁殖に適した環境をいつでも作れてしまうことです。
屋外飼育では季節の影響を受けるためメダカの繁殖はシーズンが限定されます。
しかし室内水槽ではヒーターを使用して照明管理を行えば一年中メダカの繁殖シーズンとすることができるのです。
メダカが産卵を行い卵が確認できたら親メダカから卵を隔離して育てます。
卵が順調に孵化したら針子の育成、稚魚の育成と繁殖のステージは進んでいきます。
室内飼育では屋外に比べて針子や稚魚の餌となる微生物の繁殖が少ないため稚魚が餓死してしまうことが多くなります。
そのような理由から室内の繁殖は屋外に比べて難しいと言われています。
気温が25℃くらいで安定する季節でしたら室内飼育にこだわらず、屋外でメダカの稚魚を育てる方法をとりいれてみるのも良いでしょう。
稚魚を元気に育てるには豊富な餌と太陽光が必要不可欠となります。
メダカの自然繁殖と室内繁殖まとめ
- メダカの繁殖方法は品種によって大きな違いはない
- メダカの自然繁殖は自然の環境で繁殖させる考え方が大切
- 自然繁殖では卵や稚魚の生存率は下がる
- 自然繁殖ではメダカを入れ過ぎないことも大事
- 室内繁殖では繁殖できる環境を整えるための設備が必要
- 照明は太陽の代わりとなるもので一番重要
- 室内繁殖では稚魚の育成が難しい
- 針子や稚魚の育成を屋外で行う方法もある
今回はメダカの自然繁殖と室内繁殖についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。