オロチメダカの特徴!黒メダカやサタンとの違いや飼育のコツ

2022年1月30日

※この記事では広告を表示しております。

オロチメダカ

オロチメダカの特徴は?

黒メダカ・オロチ・サタンそれぞれの違いは?

オロチメダカは他のメダカより弱い?

オロチメダカの寿命は?

オロチメダカの飼育で気をつける事は?

こんなオロチメダカに関する疑問についてご紹介いたします。

オロチメダカの特徴と魅力

オロチメダカは、全身が黒いメダカで漆黒を極めた改良メダカです。

Amazon・楽天・Yahooで品揃えや価格が違う為、お得な商品を探してください。

他の黒いメダカは、下あごや腹部、ヒレには黒色色素がのりにくいうえ、周囲の環境に体色が影響を受けますが、オロチメダカはそういったことがありません。

通常、黒いメダカは日光により黒さが増すので、屋外飼育が向いています。

逆に室内水槽などでは黒色が薄くなってしまう特徴があります。

しかしオロチメダカは室内水槽で飼育していても、黒い体色を保てるため色が薄くならないのです。

もともとメダカは自分を保護するために、体の色を周囲の色に近づける背地適応(背地反応)と呼ばれる特性を備えています。

野生では体の保護色は大切ですが、鑑賞用メダカの場合、水草の色や背景デザインに溶け込んでしまうと、見た目が映えずメダカ本来の色が楽しめません。

そのような環境でもオロチメダカは、漆黒の黒を保つことができるのです。

まさに熱帯魚の感覚で飼育できる改良メダカといえるでしょう。

オロチメダカの体色が室内水槽飼育でも黒いまま保たれている理由については、未だはっきりと解明されていません。

黒色素胞の優位性が色濃く出ている説や黒色素胞に含まれる色素顆粒の量が通常の黒色素胞とは全く違ったものである説、色素胞の顆粒が光による拡散凝縮反応を起こさない説など様々な説が考えられています。

その中でも特別な遺伝子が影響しているという話が有力ですが、現在発見されているものか、未知なるものかすら謎のままとなっています。

黒メダカ・オロチ・サタンそれぞれの違い

一般的に黒メダカとは、市場で出回っているメダカの中で原種に近いメダカを指します。

実際の野生のメダカは絶命危惧種に指定されているため、捕獲をするのは簡単ではありません。

しかし原種であるメダカを繁殖させた黒メダカであれば、ペットショップ等で手に入れることができます。

ここで言う黒メダカとはヒメダカが出回った頃にヒメダカと区別する目的で黒メダカと名付けられました。

しかし、実際の黒メダカはメダカが本来持ち合わせている色素胞である黒色素胞、黄色素胞、白色素胞、虹色素胞の全てを備えているため本当の黒色というわけではありません。

Amazon・楽天・Yahooで品揃えや価格が違う為、お得な商品を探してください。

黒メダカは原種メダカの良さである、丈夫さ、飼育のしやすさ、繁殖力の強さなどをそなえたメダカといえるでしょう。

この黒メダカを品種改良することにより、様々な改良メダカが作出されています。

その中でもオロチメダカは、黒メダカをもっとも黒くしたメダカです。

目やヒレまでも黒色色素が入っており、ブラック系のメダカの中では1番の黒さを誇っています。

華やかな色合いではありませんが、存在感があるため、非常に人気が高いメダカでもあります。

さらに黒メダカが日光や水槽の状態によって体色を変化させるのに対してオロチメダカはそのような条件に左右されず、体の色が薄くなりません。

卵の状態から室内で飼育しても、色が抜けないため、飼いやすいブラック系統のメダカといえるでしょう。

サタンメダカは「オロチメダカ」と「ヒレ長スワローメダカ」の特徴を合わせもったメダカです。

Amazon・楽天・Yahooで品揃えや価格が違う為、お得な商品を探してください。

オロチメダカのヒレ長のタイプであり、背ビレ、腹ビレ、尾ビレの全部、もしくは一部のヒレが長く伸びます。

ヒレの色は黒くなるパターンと、オレンジ系の色が入るパターンがあり、それぞれ違った美しさが楽しめます。

体の黒さにヒレの長さ、カラーリングに特徴があるメダカです。

オロチメダカの特徴である日光に影響されない黒さをもっているため体色が抜けず、飼いやすい品種といえるでしょう。

オロチメダカは他のメダカより弱い?

オロチメダカは、改良メダカの中でも飼いやすい品種とされていますが、体が弱い部分もあります。

それはオロチメダカの特徴である黒い体を維持したまま、繁殖させるために近親交配を続けていることが原因の一つかもしれません。

そしてオロチメダカは、他のメダカに比べ、体の骨が弱く奇形や背曲がりを起こしやすい品種でもあります。

稚魚の時期には正常の形をしていても、成長してから曲がることがあります。

丈夫な個体を目指すのであれば、繁殖時に時々違う種を混ぜることも考えましょう。

また、真っ黒な体が熱を吸収しやすいためか夏の高水温にも弱い傾向があります。

特に夏場の直射日光や水温の上昇には気をつけたいところです。

基本的には、他のメダカと同じような飼い方をしても大丈夫ですが、個体によっては弱いメダカもいますので注意が必要です。

オロチメダカの寿命

オロチメダカは黒メダカなどに比べて遺伝子的にみても弱い面があるのは事実ですが、その特徴をしっかり理解して、正しい飼育方法で飼育してあげれば他のメダカとさほど寿命は変わりません。

よって飼育環境下で2年以上飼育することも可能です。

オロチメダカの飼育で気をつけること

オロチメダカの見た目は、よく見かけるメダカと違うため飼育が難しいのでは?と感じる人もいるかもしれません。

確かにオロチメダカの見た目は独特ですが、飼育についてはそれほど上級者向けのメダカではありません。

それでもメダカを元気に育てる上での最低限の知識は必要となります。

そこで、とくに気をつけた方がいい2つの注意点を紹介しましょう。

一つ目は飼育環境です。

オロチメダカは屋外飼育、室内飼育問わず飼うことができるメダカです。

どちらで飼育するにせよ、メダカにとって快適な環境を作ってあげましょう。

春から夏にかけては水温が高くなります。

水槽に強すぎる直射日光があたらないように気をつけましょう。

特に外で飼っている場合は、すだれをかけてあげる、場所を変えてあげるなど水温が上がりすぎないようにしてください。

室内、屋外とも水草を多めに入れてあげて日陰を作ってあげるのもいいでしょう。

Amazon・楽天・Yahooで品揃えや価格が違う為、お得な商品を探してください。

秋から冬にかけては水温が低くなります。

寒さに強いメダカですが、水が凍ってしまうほどの水温には耐えられません。

外で飼っている場合、強い冷風や雪などが避けられる場所に移動させ、夜間は発泡スチロールなどで水槽を囲ってあげるといいでしょう。

室内水槽でヒーターを使用して、一年中安定した水温で飼育するのもおすすめです。

二つ目の注意点が餌の量と回数です。

餌を与えすぎると水が汚れる原因となるので気をつけましょう。

回数は夏場は1日2回ほど、水温が下がってくる秋には1回、さらに冷え込む冬には餌を控えるようにしましょう。

メダカは、餌が足りなくて死んでしまう事はほとんどありませんが、水質の悪化や餌の食べ過ぎによる消化不良などで病気にかかってしまうことがありますので注意が必要です。

また、注意点というほどではありませんが、容器の色にも気を配りたいところです。

メダカの種類によっては黒色の容器で飼育する事で黒色素胞や黄色素胞が鮮やかになり、綺麗に見えます。

しかしオロチメダカやサタンメダカは黒色の容器で飼育してしまうと真っ黒過ぎてどこにいるのかあまりわからなくなってしまいます。

淡い色の容器でも色が薄くならない特徴を持ち合わせていますので、淡い色の容器を使い鮮やかな黒色を引き立たせてあげるようにすると綺麗に見えます。

オロチメダカまとめ

  • オロチメダカの体色は腹部やヒレも含め全身が黒く、色の変化は太陽光に影響されない
  • 黒メダカは野生に近い品種。オロチは黒メダカを品種改良でさらに黒くしたもの
  • サタンメダカはオロチのヒレ長タイプで、ヒレの色が黒やオレンジ系で長い
  • オロチメダカは高水温に特に弱いので夏の水温管理には気をつけたい
  • オロチメダカの飼育はそれほど難しいものではないので初心者でも飼育が楽しめる

今回はオロチメダカに関する疑問についてご紹介しました。皆様のメダカ選びの参考にしていただけると幸いです。

サイト内の知りたい情報を検索できます↓

  • この記事を書いた人
マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

-メダカの種類