メダカの稚魚の選別時期はいつ?タイミングは?
メダカの針子・稚魚の選別容器はどのようなものがいい?
メダカの選別基準は体型?色?
メダカの選別漏れの処分はどうする?
メダカの選別に最適な網のおすすめは?
メダカの針子や稚魚のサイズ分けとは?
こんなメダカの稚魚の選別やサイズ分けに関する疑問についてご紹介いたします。
目次
メダカの稚魚の選別時期はいつ?タイミングは?
メダカの選別とは、メダカの成長段階にあわせて間引くことをいいます。
同じ時期に飼い始めたメダカの中で、奇形がある、健康ではない、色や形が良くない仔などがいた場合、とり除く作業といえるでしょう。
選別の時期は孵化してだいたい1カ月から2カ月が目安となります。
この時期はメダカのサイズにバラツキがでてくる頃です。
そして背骨の曲がりや、奇形がはっきり見える時期でもあるので、最初の選別にむいているタイミングとなります。
この時期の選別は、健康な成魚に育つ段階のものなので、色や輝き具合にこだわらなくても大丈夫です。
その後、健康な仔を育てつつ、色やヒレの形を基準にして選別します。
同じ品種同士でも、そのメダカの特徴にふさわしい個体とそうでない個体がでてくるので、その時期が次の選別のタイミングといえます。
より美しい形の仔を育てることが、観賞用メダカの親メダカを飼育することに繋がるのです。
メダカの針子・稚魚の選別容器はどのようなものがいい?
生まれたばかりのメダカのことを「針子」といいます。
体が約1センチくらいまでの稚魚の呼び名で、それより大きくなると、まとめて「稚魚」と呼びます。
針子はとても小さく孵化に気づかなければ、周囲の稚魚や成魚の餌となってしまいがちです。
針子だけでなく、稚魚同士も成長によるサイズの違いが出てくると、餌が行き渡らないことや、共食い、つつくなどのトラブルの原因となってしまいます。
そこで、こういったトラブルを避けるためには針子、稚魚の選別が必要なのです。
選別をする際には専門の容器があるとスムーズに行うことができるので、飼育用品の一つとして用意した方がいいでしょう。
選別をするにはまずメダカの体の様子を確認しなければいけません。
しかし水槽の上からでは体の横部分は見えにくく、水槽の横から見たとしても水の反射などではっきりと確認することは難しいかと思われます。
なので選別する時の水槽は、前面は透明であり、白系のメダカには背景が黒いもの、黒系のメダカには背景の白いものが便利です。
他に黒、もしくは白の背景色があり、奥行きの狭い水槽は、メダカが奥に隠れにくいのでより選別がしやすい水槽です。
このタイプは、メダカの動画や写真撮影に使うときれいに写すことができるため、ディスプレイにも最適です。
これらは、ホームセンターや、ペットショップ等で販売されていますが自作も可能です。
飼育用のプラスチック容器に背景色を外側から色付けするだけなので、選別作業をあまりしない人や、費用を抑えたい人に向いているかもしれません。
メダカの選別基準は体型?色?
稚魚の段階での選別基準は、縦に泳ぐなど泳ぎ方のおかしい仔や、背骨が曲がっている仔を選びます。
泳ぎ方がおかしい仔は飼育しても治らないことが多く、背骨の曲がりは奇形なので健康に育つ可能性は低いといえます。
メダカの品種によっては、大きくなるにつれ体色やヒレの形に特徴が現れるメダカがいます。
その際の色の出方、ヒレの形が明らかにおかしい仔も選別の対象になるといえるでしょう。
その品種の血統や、飼育者の好みにこだわるのであれば、健康な成魚だけを残すため間引く作業は必要なことです。
飼育者としては、成長するまで見守っておきたい気持ちが強いと思われますが、その間で繁殖してしまうとさらに選別をしなければいけない仔が増えてしまいます。
もし放置した場合、そのままの環境で繁殖を繰り返すことになるので、型の良くないメダカが増えてしまうことは明らかです。
それは観賞用のメダカの飼育をする意図とは、外れてしまうことになってしまいます。
メダカの選別漏れの処分はどうする?
観賞用メダカの飼育をしていく上で選別をしていくと、どうしても選別漏れのメダカがでてきます。
そのまま飼い続けると、繁殖を繰り返し管理できなくなる匹数になり、手にあまってしまうことでしょう。
その際は選別に漏れたメダカを処分しなければいけません。
処分方法としては、次のようなものがあげられます。
- 里子に出す
- 売る
- アクアショップや業者などに引き取ってもらう
- 肉食魚などの餌にする
- 殺処分をする
子供がいる家庭や、興味のある人には喜んでもらえるかもしれません。
日頃から周囲の人に「メダカを飼育している」と話しておくことで、早く貰い手がみつかる可能性があります。
幼稚園、小学校や施設などでも需要があるかもしれないので、問い合わせてみるのもいいでしょう。
メダカの稚魚を売る場合にはオークション、フリマサイトなど、ネットを利用してみましょう。
後のトラブル防止のために、メダカの状態をきちんと表記しましょう。
相場や送料、梱包方法について事前の下調べが必要です。
売れ残った場合の対処方法を考えておきましょう。
長くメダカ飼育を続けるのであれば、定期的に引き取ってもらえるショップや業者があると便利です。
それぞれに問い合わせて交渉してみましょう。
メダカと同時にメダカを餌にするような魚を飼うことで、餌の確保とメダカの処分ができます。
ただそのためには飼育する肉食魚の知識と管理が必要です。
殺処分する方法としては土に埋める、生ごみとして捨てるなどが挙げられます。
できるだけ避けたいことですが、一番行いやすい処分方法です。
飼育者の考え方によるので、一概に悪いこととは言えません。
どちらにせよメダカの飼育をするのであれば、メダカの特徴、飼育方法をきちんと勉強しスケジュールを管理する必要があります。
無責任な飼い方をしてはいけません。
そして選別漏れのメダカの処分をするうえで、絶対にしてはいけない方法は「自然放流」です。
人工的に増やした品種を自然放流することは、もともといる生き物の生態系を壊してしまう可能性があります。
メダカの選別に最適な網のおすすめは?
デリケートなメダカを選別する際は、選別に適する網を用意しましょう。
とくに針子、稚魚を選別する時は、網の素材がソフトで編み目が細かいものがおすすめです。
自分で網選びに困るのであれば、メダカ専門のショップに問い合わせるのが確実でしょう。
メダカ専用の網は、網の素材、工夫がされた持ち手など、細かい配慮がされたものが多く初心者でも安心して使えることができます。
特別な配慮が必要なメダカを飼っている人にもぴったりでしょう。
選別網は100円ショップでも販売されています。
安価なので、とりあえず試してみたい人におすすめです。
丈夫な品種のメダカ、ヒレが短いメダカに使うといいでしょう。
自分好みの網にカスタマイズしたい人には、自作するのもおすすめです。
飼育している品種の特徴や、飼い方にぴったりと合わせることができるので、とても使いやすいかと思われます。
選別網の選び方は使う人の慣れや、飼っているメダカの品種に合わせることが大切です。
同じ品種のメダカを飼育をしている人を、参考にしてみるのもいいでしょう。
ネットショップなどでもメダカの稚魚用の網が販売されていますので利用してみるのも一つの方法です。
メダカの針子や稚魚のサイズ分け
メダカの選別においては先に述べました奇形や成長不良などの選別の他に色や柄による品種固定の選別と針子や稚魚のサイズ分けの選別があります。
色や柄の選別は少し先の話になりますのでここでは割愛させていただきます。
残る針子や稚魚のサイズ分け選別ですが、なぜサイズ分けをするのか?
そんなサイズ分けの理由から考えてみましょう。
メダカの針子や稚魚をサイズ分けする理由は
- 孵化時期の違いによる成長の差がある
- サイズの小さい針子は大きい稚魚につつかれたりして弱ってしまうことがある
- サイズの小さい針子は餌にありつけないことがある
- 過密飼育は稚魚の成長を阻害する要因となる
このような理由から針子や稚魚のサイズ分けが必要となってきます。
サイズ分けにより針子や稚魚の成長速度を上げることができるうえ、生存率も高まります。
しかしその反面サイズ分けを行えばそれだけ飼育容器の数が必要になってきます。
メダカは繁殖が容易な魚ですので、その分どんどん飼育容器が増えていってしまう問題も起こります。
よってメダカの針子や稚魚の選別やサイズ分けは計画的に行うようにしましょう。
丈夫な稚魚や色柄がはっきりしている稚魚などを選別して残すようにし、その他は自然淘汰に委ねることも必要となってきます。
針子や稚魚のサイズ分けの方法や時期は飼育者の判断によるものが大きくなります。
基本的には大きさの違いによる選別ですので、さほど難しいものではありません。
どのくらいの大きさの違いで選別するのかによって選別回数や容器の数も変わってきます。
しっかりサイズ分けして多くの針子や稚魚を育てたいのか、ある程度は自然任せにするのかによって判断しましょう。
メダカの選別とサイズ分けまとめ
- 選別のタイミングは針子から稚魚になる頃、成魚になる頃など段階別に分けるといい
- 選別容器は、水槽の背景の色がメダカの体の反対色になるものがいい
- 選別の基準は健康に育つであろう体型、品種にふさわしい色やヒレをしているか
- 選別漏れの処分で一番してはいけないことは自然放流
- 選別の網はメダカの丈夫さ、品種などを基準に選ぶ
今回はメダカの選別に関する疑問についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。