メダカの稚魚(針子)の移動ってどうしたらいい?
そもそも稚魚は移動した方がいいのか?
移動の時の水合わせは必要?
メダカの稚魚(針子)の水合わせは何故行うのか?
メダカの稚魚(針子)の水合わせ方法を知りたい。
メダカの稚魚の水合わせに最適な時間はどのくらい?
メダカの卵の水合わせは必要?
こんなメダカの稚魚の移動と水合わせについてご紹介いたします。
メダカの針子についてはこちらのまとめ記事をご覧ください。
メダカの稚魚(針子)の移動って必要?
メダカの稚魚や針子の移動は必要か?
屋外のビオトープなどで自然に任せて卵を孵化させた場合などには特に稚魚を移動させることはないと思いますが、卵を採卵して育てたのでしたら稚魚の移動は必要となってきます。
卵から稚魚が孵化すると飼育水は卵の養分によって一気に汚れてしまいます。
卵を小さな容器で育てていた場合などは針子の飼育のために大きな容器に移動させなければなりません。
稚魚がある程度成長してくると成長スピードの違いにより同時期に産まれた稚魚でも大きさにかなりの差が出てくるものです。
そのような時は稚魚の選別を行い、大きくなった稚魚を他の容器に移さないと稚魚同士の共食いが起きてしまうこともあります。
さらに成長した稚魚を親のメダカの元に戻す時にもやはり水合わせが必要となってきます。
このように稚魚(針子)飼育では色々な場面で稚魚の移動が必要となり、それに合わせて水合わせが必要となってきます。
よって稚魚の移動と水合わせの方法をしっかりマスターしておくことは稚魚飼育で必要不可欠なこととも言えます。
メダカの稚魚(針子)の水合わせは何故行うのか
メダカの稚魚は環境の急激な変化に非常に弱いものです。
自然の中では水温や水質が徐々に変わっていくことはありますが、一瞬にして大きく変わることはありません。
しかし、飼育環境で今飼育している場所から違う場所に移動すると知らず知らずのうちに大きな環境変化を強いることになってしまうこともあります。
ここでいう環境の変化とは水温の違いやpH(ペーハー)の違いなどが重視されています。
環境の変化が稚魚にとって大きなストレスとなり最悪は死んでしまうこともありますので「水合わせ」と呼ばれる作業が必要になってきます。
次のような移動には水合わせを行うようにしましょう。
- 室内水槽から屋外のビオトープに移動する場合
- 小さな容器から大きな容器に移動する場合
- 卵の孵化のための飼育容器から稚魚飼育のための容器へ移動する場合
- 塩浴や薬浴による飼育環境の移動
このような移動時には必ず水合わせが必要となります。
メダカの稚魚(針子)の移動方法
メダカを移動する際にはネットを使用してメダカを捕まえる方法が一般的ですが、稚魚や針子はどのように移動したら良いのか?
針子や稚魚は親メダカのようにネットで移動するとネットに擦れて弱ってしまいます。
よって小さなプラケースやお椀などで水と一緒に掬い取るように移動するようにしましょう。
網のようなもので掬いたい時には通常の網と違い、柔らかい極細メッシュを使用した稚魚用の網などもあります。
メダカの稚魚(針子)の水合わせ方法と時間
メダカの稚魚の水合わせも基本的には親メダカの水合わせと考え方は変わりません。
はじめに水温を合わせて水温が安定してきたら少しずつ水を足していき、水質の変化にも順応させていきます。
作業の流れとしてはプラケースなどに飼育水と一緒に稚魚を入れます。
この時、水が少なすぎると水合わせ中に稚魚が酸欠になる可能性がありますのである程度水量が確保できる容器を使うようにしましょう。
水量を確保できて水面に浮かべることができるものならなんでも代用できます。
プラケースを新しい環境に浮かべて水温を合わせます。
この時の時間は季節や水の量などによって変わってきますが、30分ほど浮かべてみて水温差をチェックしてみましょう。
水温差がなくなったら新しい環境の水を少しずつプラケースに足していきます。
ここで足す量や時間に決まりはないですが、少ない量で回数をわけて時間をかけるほど丁寧な水合わせとなります。
10分の1くらいの量の水を足したら5分ほど様子を見てさらに足していくなどのような作業を繰り返しながら稚魚を新しい環境の水に慣らしていきます。
水合わせが完了したら古い水は極力入れないように新しい環境に稚魚を移します。
これで稚魚の水合わせは完了です。
メダカの卵の水合わせは必要?
メダカの稚魚や成魚には水合わせが必要なことはご理解頂けたと思います。
それでは卵の水合わせは必要なのでしょうか?
メダカが卵を産んだら食べられないための隔離が必要ですし、孵化するまでの日々の管理の中で水換えも行わなければなりません。
そうなると少なからず環境が変わるため、水合わせの必要性も気になるところです。
そんなメダカの卵の水合わせは実際のところ必要なのか?
結論から言うとメダカの卵の水合わせは必要ありません。
稚魚や親のメダカは水質の急変によりphショックを受けてしまいますが、卵の場合には殻で守られているため水が体内に侵入することがありません。
よって水質の変化には影響を受けないと言えます。
実際、卵の管理ではカルキ抜きをしていない水道水を使用して水カビの発生を抑える育て方もあります。
これは卵が稚魚などと違い水道水のカルキの影響を受けないことからできる方法です。
このようにメダカの卵は殻で守られていることにより水質の影響を受けにくいとされています。
だからといって水質が悪化した水で育てることはまた違った問題が起こりますのでお勧めできません。
卵の内部に影響がなくとも、卵の周りにカビが生えてしまったり、酸素が少ない水での卵の飼育はお勧めできないからです。
よって定期的な水換えはしなければなりません。
水換え時の水温の変化に対しては、卵の中にも影響を与えると思われますので水温は合わせるのが理想です。
ただ、あくまでも理想の話であって実際に水道水をそのまま使用しても問題なく卵は孵化しますので影響がほとんどないとも言えます。
水量が多く深い容器を使用してしまうと水道水がなかなか温まらないのでまた別の問題が出てきますので注意は必要です。
浅い容器の方が水換え後に速やかに水温が上がるため卵にとって良い環境を維持しやすくなるなどのメリットがあります。
水換えによる急激な水温低下があったとしても、すぐに水が温まれば問題ありませんが、水温が低いままでは卵の孵化までに日数が必要となってしまいます。
この点だけ注意していれば、メダカの卵の水合わせは特に必要ないと言えます。
メダカの稚魚(針子)の水合わせ方法と時間まとめ
- 稚魚を飼育していると様々なケースで移動と水合わせが必要となってくる
- 稚魚(針子)を移動する際には水と一緒に掬う
- 水合わせは新しい環境に容器を浮かべて温度合わせから行う
- 水合わせ時の水量が少なすぎると酸欠になる可能性がある
- 水温合わせは30分くらい経ってから水温差を確認する
- 新しい環境の水を少しずつ足しながら稚魚の様子を観察する
- 水合わせが完了したら古い水は極力入れないように稚魚を新しい環境に移す
- メダカの卵の水合わせはしなくても大丈夫
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