
メダカを室内で飼い始めると「エアレーションはどれくらいの強さにすればいいのだろう」と迷う人は少なくありません。
酸素を供給してあげたいという気持ちから、できるだけ強めに設定しようとする人もいますが、実はエアレーションの強さにはちょうど良いバランスがあり、強ければ強いほど良いというわけではないのです。
水流がメダカに与えるストレス
野生のメダカは田んぼや池など、比較的水流が緩い場所に生息しているため、強い水流が得意ではありません。
メダカは水流に逆らって泳ぐという習性があるため、エアーポンプから排出される空気によって起こる水流にも逆らって泳ぎます。
その結果、メダカは常に体力を消耗し続けることになります。
強すぎる水流はメダカが休める場所を奪ってしまうことになったり、針子や稚魚などのまだ上手に泳ぐことができない個体は、強い水流による疲れやストレスが原因で死んでしまうこともあります。
また、メダカの活性が下がって餌をあまり食べていないのに強制的に運動している状態になってしまい、メダカが痩せ細りやすくなってしまうので注意が必要です。
針子・稚魚への影響は特に深刻
成魚に比べて遊泳力が低い針子(孵化直後の稚魚)については、より一層の注意が必要です。
針子を飼育している水槽や容器では、エアレーションはしない方が良いでしょう。
水流が強いと針子が泳ぎ疲れて死んでしまうことがあるからです。
針子の段階でエアレーションを使いたい場合は、エアストーンを水面近くに設置して水流が底に届かないようにする工夫が求められます。
水槽サイズとポンプの出力がミスマッチになると起きること
エアーポンプの流量と水槽のサイズが合っていなかったりするとエアレーションの水流が強すぎてしまうことがあります。
そのような場合には、メダカも休むことができないため気をつけなければなりません。
特に小型水槽でのエアレーションでは水量が少ないためどうしても水流が強くなりがちです。
メダカが激しくひれを動かして姿勢を保つ動作を見せたり、浮上性のメダカの餌が流れで簡単に沈んでしまうような状況といった目に見える情報も水流の強さの目安になります。
このような様子が見られたら、エアレーションの強さを見直すサインだと考えてください。
メダカの泳ぎ方や餌への反応を日常的に観察することが、適切なエアレーション管理の基本といえます。
強すぎる場合の対処法
エアレーションが強すぎると感じたときの対処としては、いくつかの方法があります。
エアーポンプ自体に流量調整機能があれば、そちらで絞るのがもっとも簡単です。
エアストーンは一般的には水槽の底の方に設置しますが、水面直下の高い場所にキスゴムで取り付けることで、水面は波紋や流れができますが、水槽の中層から低層は水の流れが緩やかになります。
また、水草や浮草などを多めに入れる事で障害物となり、強い水流を弱める効果もあります。