
メダカ飼育では夏の高水温と酸素不足には特に注意が必要です。
どのような飼育環境がメダカの酸素不足を起こしやすいのか?
メダカが酸欠になった時の症状は?
メダカが酸欠になってしまった時の応急処置から酸欠にさせないための対処法までご紹介いたします。
小さな容器での飼育はメダカの酸欠を起こしやすい
メダカ飼育における夏のトラブルはメダカが飼われている容器の水量と飼育密度に関係しており、それは室内の金魚鉢で飼われているメダカでも屋外の睡蓮鉢で飼われているメダカでも同じことが言えます。
自然の中で伸び伸びと暮らすメダカは人工的な飼育環境に比べると遥かに大きな池や小川などに生息している為に当然その水量も我々の飼育環境とは比べものになりません。
豊富な水量は急激な水温上昇を抑える上に過密飼育のような状態には決してならないので異常気象でも起こらない限りメダカが命の危険にさらされるようなことはないはずです。
しかし、水量が限られている金魚鉢やビオトープなどでは急激な水温上昇や過剰な高水温になってしまうことがあります。
夏期に水温が高くなると水中に溶け込むことのできる酸素の最大量が低下しますので同じ水量でも冬と夏では溶存酸素量に違いが現れます。
さらに水中に暮らしているメダカなどの生態は水温が高くなると活性が高まり必要とする酸素の量が多くなるといった相反した状況になってしまう為に高水温になると酸欠状態になってしまうことがあるのです。
メダカが酸欠になっている時の症状

酸欠状態の症状としてはメダカが水面で口をパクパクとするような行為が見られるようになります。
この状態を放置するとさらに状況は悪化し、泳ぎ方がフラフラしてくる。
泳ぎが緩やかになりあまり動かなくなるなどメダカの命に関わる事態にもなりかねませんので特に注意して観察しましょう。
そのような事態にならないようにする為に夏場の高水温による酸欠対策をいくつかご紹介致します。
エアレーションによる酸欠対策と応急処理
メダカの酸欠対策としてエアーポンプによるエアレーションは効果的ですのでメダカを飼育している環境にエアーポンプを設置できるのであれば設置してあげましょう。
エアレーションは水中に強制的に酸素を溶け込ませる効果がありますので酸欠の予防になる上にエアレーションによる水流は水を循環させ、水温の上昇を遅らせる効果も期待できます。
エアレーションを行なっておらず、メダカに酸素不足の症状がみられるような時には応急処置として幾つかの方法があります。
- 新鮮な水を取り入れる。
- メダカを日陰に移動する。
- 大きな容器に移し替える。
メダカに酸欠の症状が見られたら上記のような方法で一時的に応急処置を行うことができます。
まず、新鮮な水を取り入れる方法ですが、水道水を使う時には水温に注意して急激な水温変化が起きないようにしましょう。
汲み置きをして水温を合わせた水を使うと良いでしょう。
メダカを日陰に移動する方法はこれ以上水温を上げないためとメダカの活性を下げるために行います。
少しでも水温を下げることで水中の溶存酸素量を増やすことができる上に生体の活性も下がるので消費する酸素も抑えることができます。
大きな容器に移し替えることで水量を確保できるため水中の酸素量も増やすことができます。この方法は応急処置でもあり恒久対策にもなります。
水量確保による高水温対策と酸欠対策
庭に設置してある睡蓮鉢などですとすぐに大きな容器に移し替えるようなことは難しいかもしれませんが、金魚鉢や小さなプラケースなどでメダカを飼育しているのであれば水槽など水量を増やせる容器に変えることで高水温対策と酸欠対策を同時に行うことができます。
先にも述べましたが水量が少なければ少ないほど水温の上昇は早まり、溶存酸素量は少なくなりますので容器を変え、水量を増やすことで酸欠対策となります。
メダカの飼育数を減らして酸欠を防ぐ対処法
今、メダカを飼育している環境をどうしても変えたくないのでしたらその環境は維持したまま、そこに入れてあるメダカの数を減らしてあげましょう。
環境が変わらなければ高水温にはなってしまいますが、メダカの数を減らすことで必要とする酸素の量が少なくなりますので過密飼育状態よりは酸欠になる可能性を低くすることができます。
違う容器を用意してメダカを移動させたり、知人に数匹おすそ分けするなどして飼育数を制限するようにしてみましょう。
日陰作りによる高水温対策
高水温になる要因は気温の上昇と直射日光ですので飼育環境を変えることにより水温の上昇を抑えることも可能です。
簡単に移動できる飼育環境ならば風通しの良い半日陰のような場所に移動するだけでもかなりの効果が見込めます。
移動させることができない飼育環境であればすだれやシェードなどで日陰を作ってあげる方法も良いでしょう。
ただスイレンやハスなどの強めの日光を好む水生植物を育成しているようなビオトープでは極端な日陰は水生植物の生育に影響が出てしまいますので、午前中だけしっかりと日光を当てるなどの配慮も必要になってきます。
やってはいけない高水温酸欠対策
夏場などに水温計を見てビックリして、すぐに水温を下げようと水道から直接新しい水を足したり、氷を投入したりしてしまう人がいますがそのような対策は百害あって一利なしですのでお勧めできません。
急激な水温の変化はメダカに強度のストレスを与え、体調を崩す要因となってしまいます。
自然環境下では過酷な環境にも耐える丈夫なメダカですが、それは徐々に変化する環境だからこそ適応できるのであって、自然環境下ではありえないほどの急激な水温の変化には対応できません。
またその場しのぎのような対策では、すぐにまた水温は上昇してしまいますので環境を変えてあげることが大切です。
メダカの酸素不足症状と対処法まとめ
- メダカが餌の時以外で水面でパクパクするのは酸欠の症状。
- 水中の酸素不足が深刻になるとメダカがふらふらとしてしまう。
- 深刻な酸欠はメダカの命に関わる。
- 酸欠の応急処置としてエアレーションは効果的。
- エアレーションができない場合は新しい水を取り入れることで酸素を補給する。
- メダカを日陰に移動することで水温の上昇を抑える。
- 大きな容器にメダカを移すことで水量を増やすのも酸欠対策となる。
- メダカが酸欠にならないように飼育数は少なめに抑える。
- 水温が上がりすぎてしまった場合に冷たい水や氷を投入するような方法はNG。