メダカの水質悪化のサインとは?
メダカの水質悪化の原因とは?
メダカの水質改善は何をすればいい?
こんなメダカの水質悪化のサインに関する疑問についてご紹介いたします。
メダカの水質悪化のサインとは?
メダカ飼育をしていると「水質悪化によってメダカが体調を崩す」などとよく言われます。
最悪の場合には、体調不良からメダカの死に至ることもあります。
よって水質の悪化はメダカにとって良くない事ということは多くの人が理解していることでしょう。
しかし、実際にメダカの世話をしていると、どのような状態を水質悪化と呼ぶのか?
そんな疑問が出てくることもあります。
実際にメダカの水質悪化のサインとはどのようなものなのでしょう。
メダカの水質悪化のサインには
- 水が白や茶色く濁る
- 水の匂いが臭くなる
- 水面に泡が残りやすくなる
- メダカの元気がなく、水面でパクパクする
などが挙げられます。
水が白や茶色く濁る
水が白や茶色く濁ることは、水中に不要な物質が増加している証拠でもあります。
白く濁る原因の多くはタンパク質などで、餌の食べ残しやメダカの糞、メダカの死骸などが腐敗することによってタンパク質が生成され、水中を浮遊するようになります。
水が茶色く濁る原因はリン酸や窒素などの増加によって茶色いコケが増殖した結果でもあります。
このような状態はメダカにとってあまり良い水質環境とは言えないため、水質が悪化していると言われます。
水の匂いが臭くなる
基本的にメダカにとって良い水とはほとんど異臭がしません。
逆に腐敗臭や嫌な匂いがする場合には水質が悪化しているサインと言えます。
水が臭う原因の多くは水中にアンモニアや亜硝酸などの有害物質が増加することによって起こります。
水面に泡が残りやすくなる
水面に泡が残りやすくなることも水質悪化のサインの一つと言えます。
通常は水中で発生した酸素や二酸化炭素などは水面から水上に放出されていきます。
しかし、水質が悪化し、水面にタンパク質などが蓄積してくると、泡が水上に抜けにくくなり、水面に止まってしまいます。
メダカの元気がなく、水面でパクパクする
ここまでご紹介しました水の濁りや臭い、そして泡の残留などを見過ごしてしまうとさらに水質は悪化し、メダカにも異変が起こるようになっていきます。
その一つが、メダカの元気がなくなることです。
元気がなくなったメダカは水の底でじっとしていたり、水面で元気なくパクパクしていることが多くなります。
このような問題を避けるためには、水質悪化のサインを見逃さないように毎日の観察が大切になってきます。
また、水質が悪化したサインが出る前に水質管理を徹底して水質を悪化させないことがメダカにとってより良い環境を維持することにもなります。
そのためには水質検査キットなどで定期的に水質チェックを行うことをおすすめします。
メダカの水質悪化の原因とは?
メダカの水質悪化は、飼育環境や管理方法に起因することが多いものです。
メダカの水質が悪化する原因には
- 餌の食べ残しや排泄物による有機物の増加
- 水草の枯れ葉や根の腐敗による有機物の増加
- 水温の上昇によるバクテリアの活性化
- 水槽の汚れによる酸素の減少
などが挙げられます。
餌の食べ残しや排泄物による有機物の増加
メダカの餌の食べ残しや糞などが水中に蓄積し、分解されていくことでアンモニアや亜硝酸などの有害物質が増加します。
主に水中ではアンモニア、亜硝酸、硝酸塩、リン酸、窒素などが水質を悪化させる原因と言われています。
このような物質の蓄積をどのように抑えるかが水質悪化を遅らせる方法とも言えます。
水草の枯れ葉や根の腐敗による有機物の増加
餌の食べ残しやメダカの糞以外にも枯れた水草なども最終的には水質悪化の原因となってしまいます。
よって枯れた水草を取り除くことや水草が元気に育つ環境を維持することも水質悪化を防ぐ方法です。
水温の上昇によるバクテリアの活性化
適度な水温の上昇はメダカやバクテリアの活性を高め、良好な環境を維持することができます。
しかし、30度を超えるような過度な水温上昇は水の腐敗を早める原因となるため高水温管理もまた水質悪化を防ぐ手段となります。
水槽の汚れによる酸素の減少
水槽の汚れや水温の上昇などは水中の酸素を減少させてしまいます。
その結果、濾過バクテリアなどの有益なバクテリアの活動も制限されてしまうため、水質悪化を招く原因となってしまいます。
メダカの水質改善は何をすればいい?
メダカの水質が悪化する原因がわかったところでどのように対応すれば水質改善ができるのでしょうか。
その方法を原因ごとに考えてみましょう。
水換えの重要性
水換えは、水質改善の基本的な手段となります。
水槽の汚れや老廃物を除去し、新鮮な水を供給することで、メダカの生息環境を快適に保ちます。
1週間に1回、水槽の3分の1程度の水を新しい水と交換することが水換えの基準とされています。
この基準に加えてそれぞれの飼育環境によって水換えの頻度や量を調節していくことが重要です。
ろ過フィルターの設置
ろ過フィルターは、水中の汚れや有害な物質を除去し、水質を維持・改善する装置です。
メダカの飼育環境や水槽の大きさに合わせて、適切なフィルターを選択することが大切です。
もちろん定期的なフィルターの掃除や交換も忘れずに行いましょう。
水草の植栽
水草には水槽内の酸素供給や富栄養化を防ぐ役割があります。
また、水草をレイアウトすることでメダカに隠れ場所や産卵場所を提供することもできます。
特に水質浄化能力の高いマツモやアナカリスなどはメダカ飼育の定番の水草とされています。
適切な水温の維持
メダカには20~28℃位の水温が最も適しています。
この範囲を逸脱すると、メダカの健康や生育に悪影響を及ぼす可能性があります。
特に高水温に対しては、先に述べましたように水質を著しく悪化させる原因となりますので対策が必要不可欠です。
水槽に水槽用冷却ファンやクーラーを設置することで水温対策を行うことができます。
餌やりの量や頻度の管理
餌の与えすぎは水質の悪化を招く最大の原因とも言われています。
メダカの大きさや活動量に応じて、適切な量の餌を与えることが重要です。
また、食べ残しは必ず取り除くよう心がけましょう。
毎回、大掛かりな水換えが大変な時にはプロホースなどを利用して、底に溜まった食べ残しや糞などをこまめに取り除くようにすると水質が悪化しにくくなります。
水質の定期的な測定
水質測定キットを使用して、定期的に水質をチェックすることで、早期に問題を発見し、対策を講じることができます。
特にpH値や硝酸塩、亜硝酸塩の濃度などはしっかり確認するようにしましょう。
定期的な測定を続けながら、ある程度飼育に慣れてくるとどのような状態が良い状態でどのような状態が悪い状態なのかもわかるようになってきます。
以上の方法を参考に、メダカの水質を常に良好な状態に保ち、健康な飼育を心がけましょう。
メダカの水質悪化のサインまとめ
- メダカの水質悪化のサインには、水が白や茶色く濁る、水の匂いが臭くなる、水面に泡が残りやすくなる、メダカの元気がなく、水面でパクパクするなどがある。
- 水質悪化の原因には有機物の増加、水温の上昇によるバクテリアの活性化、水槽の汚れによる酸素の減少などが挙げられる。
- 水換えは水質改善の基本的な手段となり、水槽の汚れや老廃物を除去し、新鮮な水を供給することでメダカの生息環境を快適に保つことができる。
- 水を汚す原因を最小限に抑えつつ、こまめな水換えや掃除を行うことで安定した水質を保つことができる。
今回はメダカの水質悪化のサインについてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。