メダカのお腹に卵がついたままだけれど大丈夫?
メダカが卵を産んでも水草などに産み付けない?
メダカは卵をぶら下げたままで大丈夫なのか?
メダカの卵の産みつけには産卵床が必要?
こんなメダカのお腹に卵をぶら下げたままの状態に対する疑問についてご紹介いたします。
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メダカのお腹に卵が付いたままで大丈夫?
春になると水温は徐々に上がりメダカの産卵シーズン到来となります。
そんな中メダカを観察していると稀にお腹に卵をぶら下げたまま泳いでいるメダカのメスを見かけることがあります。
基本的に卵は水草などに産み付けられて他の生体などから見つからないように成長していくものですが、ぶら下げたままでも大丈夫なのでしょうか?
そんなメダカの産卵に対する疑問についてご紹介いたします。
メダカの産卵と卵の状態
メスのメダカは水温が10℃を超えたあたりから産卵準備に入り始め、15℃以上になると産卵を開始する個体が現れ出し、さらに水温が20℃を超えて1日の日照時間が長くなってくると産卵を盛んに行うようになります。
最も活発に産卵を行うのは水温が25℃〜28℃ぐらいの温度帯で、この水温と日照時間が屋内の水槽飼育などで人為的に維持されている場合は、年をとって卵巣の機能が弱ってくるまで毎日活発に産卵を行うこととなります。
メダカが産卵する卵の数は個体により多少のバラツキはありますが、一回の産卵でおよそ10粒ほどです。
産卵された卵は糸のようなもので繋がっており、時々排泄口から糸を伸ばして数粒の卵をつけたまま泳いでいるメダカを見かけることがあります。
この卵に付いた糸は、メスのお腹から産卵された卵が水草の葉などに上手く引っ掛かるために役立っているもので実はかなり重要な役割を担っています。
しかし、メスのお腹から出てきた卵が全て都合よく水草の葉などに引っ掛かるわけではないので引っかかり損ねた卵は運が悪ければいつまでもメスのお腹からぶら下がっている状態となり、まさしく金魚の糞ならぬ、メダカの糞状態になってしまいます。
卵をぶら下げたままで問題ないのか
メダカが産卵後卵をぶらさげたままの状態で泳ぎ続けていることは他のメダカから卵が狙われやすく、放っておくと卵が食べられてしまいます。
卵が食べられてしまうような事態をできるだけ避けるためにも水槽内に水草を多めに入れたり、葉の細かい水草を選び、卵が絡みやすくしたり、根を下ろす浮き草などを浮かべておくなどの対策をとるとよいでしょう。
もし水草などを入れない場合には手作業で卵をメスのお腹から取り、隔離して育てることで卵の生存率を飛躍的に伸ばすこともできます。
他にも卵を抱えたメスのメダカだけ他の水槽に移す、もしくは産卵箱などで隔離して育てるなど卵を守る方法はいろいろあるものです。
メダカの産卵床で卵を採取する
メダカが水草に卵を産みつけることはわかったけれど水草を育てる設備や自信がない。
そんな時には産卵床を入れて卵を採取する方法もあります。
水草や産卵床など卵を産みつけるものが何もない状態でメダカを飼育しているといつまでも卵を産み付けられないため卵は食べられてしまいます。
よってメダカの繁殖を楽しむことはできません。
メダカの産卵床をうまく利用してメダカの卵を採取しましょう。
卵を産みつけないでぶら下げたままのメダカまとめ
- 産卵されたばかりの卵は糸のようなもので繋がっており雌のお尻にぶら下がっている。
- 水槽内の水草などに絡みつけるように卵を産みつける。
- 卵を絡みつけるような場所がないといつまでも卵をぶら下げたままになってしまう。
- ぶら下げたままの卵は他のメダカに狙われやすい。
- 手作業で卵をとり育てる方法もある。
今回は卵をぶら下げたまま泳ぐメダカについてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただければ幸いです。
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