メダカ水槽にエアレーションは必要?効果とやり過ぎによるデメリットとは?

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メダカ水槽にエアレーションは必要?

メダカ水槽にエアレーションは必要?なしでも大丈夫?

メダカ水槽のエアレーションの効果とは?

メダカ水槽のエアレーションを夜止めるのは大丈夫?

メダカ水槽のエアレーションをやり過ぎるデメリットはある?

メダカ水槽のエアレーションを弱める方法とは?

こんなメダカ水槽のエアレーションの管理に関する疑問についてご紹介いたします。

メダカ水槽にエアレーションは必要?なしでも大丈夫?

金魚飼育などではエアーポンプによるエアレーションを行う事が一般的ですが、メダカ水槽でもエアレーションは必要なのでしょうか?

それともエアレーションなしでも大丈夫なのでしょうか?

そんな疑問に対して結論から言いますと、メダカ水槽にエアレーションは、基本的には必要ありません。

メダカは酸欠に強い魚であり、本来の生息地である田んぼや池でも、流れの緩やかな場所を好みます。

よってメダカ水槽でもブクブクなどで酸素を送り込んであげなくても元気に育つ事が出来ます。

ただし、以下のような場合にはエアレーションが必要な場合があります。

  • メダカを過密飼育している
  • 夏場の気温上昇により水温が高くなっている
  • 飼育容器の開口部が狭く水上から酸素を取り込みにくい
  • 水草をたくさん入れている
  • 水面の油膜を除去したい

酸欠に強いと言われているメダカでも、自然界ではありえないほどの過密飼育になってしまっている場合にはエアレーションが必要となります。

また、夏場に水温が上昇すると水中の溶存酸素量が減少してしまう為、水中が酸欠気味になってしまいます。

そのような時にもエアレーションが必要となってくる事があります。

稀な話ですが、水草をたくさん入れている水槽でもエアレーションが必要になる事もあります。

水草をたくさん入れている水槽では、水草の光合成によって酸素を供給してくれるのだからエアレーションは必要ないのでは?と思われがちですが、実は夜間に酸欠になってしまう事があります。

水草は光合成を行い、酸素を作り出す酸素の供給側のイメージが強いですが、実は水草自身も成長のために微量の酸素を消費し続けています。

日中は酸素の消費量よりも生産量の方が断然多いため気になりませんが、夜間には光合成を行わない為、酸素の供給がストップします。

その結果、水中の酸素が減少してしまう為、水草をたくさん入れている水槽では夜間のエアレーションが必要となってきます。

ただし、このような問題が起こるのは水草水槽などのように極端に水草をたくさん育成している水槽に限った事なのでメダカの飼育程度に入れている分には問題ありません。

水面に油膜が浮いている場合にも、エアレーションによって油膜対策を行う事ができる為エアレーションがあると助かる事があります。

メダカ水槽のエアレーションの効果とは?

エアレーションといえば水中に酸素を送り込むものですが、エアレーションには他にもメダカにとってメリットをもたらす効果があります。

その効果とは

  • 酸素供給によって微生物を育て活性化させる
  • 水流を作り水槽内の水の澱みを無くす
  • 水面の油膜の除去に効果を発揮する

などが挙げられます。

酸素供給によって微生物を育て活性化させる

エアーポンプによるエアレーションは水槽内のメダカだけに酸素を供給するわけではなく、水槽内に存在する微生物にも影響を与えています。

水槽内には餌の食べ残しやメダカの糞などを分解してくれる微生物が存在しますが、それらの微生物を濾過バクテリアと呼びます。

この濾過バクテリアが活発に活動するためには豊富な酸素が必要となってきます。

よってエアレーションを行う事で濾過バクテリアが活性化し、水槽内水質浄化に貢献してくれるのです。

水流を作り水槽内の水の澱みを無くす

エアレーションによって起こる水流は水槽内の水の動きを作り出します。

この水の動き(水流)によって水が循環されるため、水槽内に水の澱みが出来にくくなります。

水が澱んでしまうと、その場が富栄養化しやすくなりコケの発生原因となってしまいます。

水槽内にある程度の水流があると部分的な富栄養化を抑える事ができるため結果的にコケの発生を抑制する事に繋がります。

水面の油膜の除去に効果を発揮する

エアレーションを行う事で水面の油膜対策にも貢献する事ができます。

水面の油膜対策=エアレーションだけというわけにはいきませんが、エアレーションを行う事で水面が動き、油膜が拡散られることや酸素の供給により微生物の活性が高まる結果油膜が徐々に減って行く事が見込めます。

ただし、水面の油膜対策には根本的な対策も必要なため油膜対策については過去の記事をご覧ください。

メダカ水槽のエアレーションを夜止めるのは大丈夫?

メダカ水槽にエアレーションを行っている場合に夜だけ止めても大丈夫なのか?

メダカ水槽を寝室などに置いているとエアーポンプの作動音やエアレーションの泡の音など、ちょっとした音が気になってしまうこともあります。

そんな時は夜の間だけエアレーションを止めても問題ありません。

先に述べましたようにメダカは酸欠に強い魚ですし、夜間にはメダカが酸素を消費する量も減るため、エアレーションがなくても十分な酸素量を確保することができます。

しかし大量の水草を植えている水草レイアウト水槽だけは要注意です。

水草の量もほどほどでメダカの過密飼育でもなければ、夜の間だけエアレーションを止めて朝になったらまたエアレーションを行うようにすると良いでしょう。

プログラムタイマーを使用することで毎日手動で電源のオンオフをするような手間をなくすこともできます。

プログラムタイマーをセットしておけば、決まった時間に電源がオフになり、朝になったらまた電源がオンになるように管理することができます。

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逆にもし夜間でもエアレーションの音が気にならないのであれば、エアレーションは1日中つけておいても問題ありません。

エアレーションの音や水流でメダカが寝られないのでは?などの疑問もでるかもしれませんが、自然の中でも夜の間だけ水の流れが止まるようなことはありませんので、メダカもその環境に慣れることができます。

しかしエアーポンプの流量と水槽のサイズが合ってなかったりするとエアレーションの水流が強すぎてしまうことがあります。

そのような場合には、流石にメダカも休むことができないため気をつけなければなりません。

メダカ水槽のエアレーションをやり過ぎるデメリットはある?

メダカ水槽のエアレーションには酸素の供給、微生物の活性化、水流による澱みの抑制などメリットがたくさんありますが、メリットだけではなく、もちろんデメリットもあります。

メダカ水槽のエアレーションによるデメリットとは強すぎるエアレーションによって起こる問題です。

強すぎるエアレーションは当然強い水流を作り出すため、その水流に向かってメダカが泳ぎ続けなければなりません。

そうなるとメダカの体力消耗が激しく、疲弊してしまいます。

また、水流に餌が流されてしまい、上手く餌を食べられない事もあります。

特に体調不良のメダカや生まれたての針子や稚魚などには強い水流は問題となりますので注意が必要です。

メダカ水槽のエアレーションを弱める方法とは?

強すぎるエアレーションが問題になる時にはエアレーションを弱める事も必要となってきます。

エアーポンプに流量調整機能があるものであれば、流量を弱める事で簡単に調節する事が出来ます。

そのような機能がないエアーポンプでは

  • エアーストーンの位置を変える
  • 流木や水草などの障害物を設置する
  • 大きめの容器に変更する

などが挙げられます。

エアーストーンの位置を変える

エアーストーンを水槽の真ん中に設置してしまうとエアレーションの効果が最大限に発揮されてしまいます。

そのような時には、水槽の壁面側に設置したり、水面に近い場所に設置する事でエアレーションの効果を弱める事が出来ます。

効果を弱めるというよりは、エアレーションの影響が及びにくい場所を作るといった方が正しいかもしれません。

流木や水草などの障害物を設置する

流木や水草などの障害物の設置も同じ効果をもたらします。

流木や水草などで水流を防ぐ事でメダカが休める場所を作る事が出来ます。

さらに流木や水草はメダカの隠れ家にもなるため、メダカのストレスを緩和する効果もありますので設置をお勧めします。

何も無い殺風景な水槽よりも水草などを少しレイアウトするだけでも自然な風景を演出でき、水槽の鑑賞効果も高まります。

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大きめの容器に変更する

エアーポンプの流量に対して水槽が小さいとどうしてもエアレーションが強くなってしまいます。

そのような時には少し大きめの水槽に変更する事で水量が増えるため、エアレーションの効果を弱める事が出来ます。

さらに大きめの水槽は水質の悪化を遅らせるため、水質維持にも効果を発揮します。

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メダカ水槽のエアレーションまとめ

  • メダカ水槽にエアレーションは基本的には必要ないが、あれば多くのメリットを得る事ができる。
  • エアレーションの効果には酸素の供給、微生物の活性化、水質維持への貢献などがあげられる。
  • 強すぎるエアレーションはメダカの大量消耗が激しいため、強すぎる時は弱める工夫が必要となる。
  • 夜間のエアレーションが気になる時にはプログラムタイマーを利用して日中だけエアレーションを行うこともできる。

今回はメダカ水槽のエアレーションの管理に関する疑問についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。

  • この記事を書いた人
マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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