メダカの稚魚はいつ親の水槽に戻す?移すタイミングと上手な戻し方

2019年11月4日

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メダカの稚魚

親メダカから隔離していたメダカの稚魚は孵化からどのくらいの期間で親の水槽や睡蓮鉢に戻してよいのか。

子メダカを親の水槽に合流させるタイミングはいつ頃がいいのか?

その目安は孵化からの日数なのか、それとも稚魚の大きさなのか、他に戻すための条件があるのかなどについてご紹介いたします。

メダカの稚魚を親の水槽に戻すタイミング

メダカを増やしたいのなら卵や稚魚を隔離して育てたほうが断然生存率に違いがでるものです。

しかし親の水槽に稚魚を戻すタイミングを間違ってしまうと折角繁殖させて丹精込めて育てた稚魚が食べられてしまうことにもなりかねません。

メダカはアカムシなどを喜んで食べることからも解るように雑食(肉食)です。

よってメダカの稚魚(赤ちゃん)でさえ餌として認識されてしまったら食べられてしまうのです。

そのようなことにならないようにメダカの稚魚を親メダカがエサとして認識しなくなる大きさや環境について考えていきましょう。

メダカの赤ちゃんはいつから親と一緒にして大丈夫?

メダカの稚魚の隔離はいつまで?

メダカの稚魚を親の水槽に戻すタイミングについては、体長が1cmくらいの大きさになったら大丈夫というような情報を見かけることがあります。

逆に1cm位の稚魚を親のメダカがいる水槽に離したらすぐに食べられてしまったなどという事例もあります。

体長1cmと言われても水の中を泳いでいるメダカの稚魚の体長をスケールなどで測ることは困難ですので、どうしても目安となってしまいがちです。

その目安の狂いがもしかしたら1cmにも達していない稚魚を親の水槽に戻してしまっている要因かもしれません。

さらに親メダカと稚魚の相対的な大きさの問題もあります。

親メダカの大きさが2cmと3cmでは1cm位の稚魚に対する見方も変わるはずです。

3cmのメダカであれば、体長1cmの稚魚は親メダカの体長の半分以下であり、2cmのメダカであれば体長の半分以上となることもあります。

大きな魚は大きな餌を食べるということを理解して、親メダカとの相対的大きさにも気を配らなければならないのです。

親のメダカと稚魚を並べてみて、親メダカの半分以上の大きさになったら一緒にするなどの方法をとると安全でしょう。

メダカはいつから大人?

メダカの稚魚と親メダカを一緒にする時期について考えていると思い浮かぶ疑問の一つが、メダカはいつから大人と言えるのか?ではないでしょうか。

メダカの稚魚はいつから大人のメダカと言えるのでしょうか?

その答えは孵化からの時期ではなく、稚魚の大きさで判断することになります。

メダカの稚魚は飼育環境や餌の量などによって成長スピードが変わってきます。

その結果、産卵できる時期にも大きな違いが現れるものです。

適切な環境でしっかり餌を食べられている稚魚はすくすくと成長するのに対して、環境が適切でないとなかなか大きくならないこともあります。

また、稚魚の個体差によっても成長スピードは変わるものです。

よって孵化から何ヶ月経ったら親メダカと一緒にするなどの判断はせずに、稚魚の成長具合を見ながら大人になったかどうかを判断するようにしましょう。

メダカの稚魚子メダカが食べられにくい環境

メダカの稚魚が食べられずに親メダカと一緒の水槽で生きていくためには大きさ以外にも水槽の環境が大きく影響します。

稚魚が隠れる場所が全くないような水槽では、親メダカに狙われたら間違いなく食べられてしまいます。

しかし、水草や浮き草などが茂り、小さな稚魚が逃げ込める場所があるだけで稚魚の生存率は大きく変わります。

室内の水槽に比べて屋外のビオトープなどの方が稚魚の生存率が高いのはそのような理由も一つの要因としてあげられるでしょう。

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屋外のビオトープなどでは

  • 植物が茂り、稚魚が逃げ込める場所が豊富にある。
  • 太陽の力により稚魚の餌となるプランクトンが豊富なため稚魚が早く大きくなる。
  • 親メダカの餌も豊富なため稚魚を狙わなくなる。

このような理由から稚魚が親メダカに食べられにくくなるのです。

これが室内の水槽と屋外のビオトープとの環境の違いです。

屋外でビオトープを行うような場所が作れるのでしたら是非メダカの稚魚の屋外飼育をお勧めします。

室内の水槽と屋外のビオトープの両方で飼育してみると稚魚の生長の違いに驚かされることもあるくらいです。

メダカの稚魚の戻し方

次にメダカの稚魚を上手に親メダカの元に戻す戻し方のコツについても軽く触れておきましょう。

メダカの稚魚を親メダカの元に戻す時には、一度に全ての稚魚を戻すのではなく、数匹戻してみて親メタガの反応を確認します。

数日経っても稚魚が元気よく泳いでいるようなら、他の稚魚を戻しても大丈夫でしょう。

最初に戻した稚魚に対しては申し訳ない気持ちがありますが、全ての稚魚を食べられてしまうリスクを回避するための一つの方法です。

また、水面付近に稚魚の隠れ場所を確保できるようにホテイアオイやアマゾンフロッグピットなどのような浮き草を入れておくのも良い方法です。

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メダカの稚魚を親の元に戻す期間を早める

メダカの稚魚を親の元に戻す期間を早めたいのでしたら、稚魚の屋外飼育をお勧めします。

先にも触れましたが、屋外飼育ではメダカの生長に欠かせない餌と太陽の光が容易に確保できるからです。

稚魚用の餌なども販売されていますが、たくさんあげて食べ残せば水質の悪化を招きますので与える量を調整しなければなりません。

グリーンウォーター内に繁殖する植物プランクトンは水質を悪化させないうえに常に豊富にあるので、いつでも好きなだけ食べられるのでメダカが大きく育ちやすいのです。

太陽の光もメダカが健康的に生長するために欠かせない要素です。

稚魚が健康的に大きく生長すれば、それだけ親のメダカに食べられてしまうリスクも低くなるということです。

メダカの稚魚を親メダカのいる水槽や睡蓮鉢に戻すためのタイミングや方法・コツについてご紹介しましたが、対象がメダカという生き物である以上、絶対に大丈夫ということはありませんのでそのことをご理解の上、ご自身の判断で行うことをお勧めいたします。

今回はメダカの稚魚を親の元へ戻すタイミングについてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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