メダカを飼育していると蚊がわく?
ボウフラが蚊になるまでにどのくらいの日数がかかる?
メダカはボウフラを食べない?駆除できない?
メダカがボウフラを食べない時の対処法は?
こんなメダカとボウフラの関係についてご紹介いたします。
メダカを飼育していると蚊がわく?
- 屋外でメダカを飼育していたら、なんだか蚊によく刺されるようになった。
- メダカを飼育していると蚊がわきやすいの?
- メダカは蚊の幼虫のボウフラを食べてくれるんじゃないの?
このような疑問が出てくることがあるかもしれません。
なぜ、メダカを飼育していると蚊が増えるのか?
その理由は、水辺があるからです。
メダカ飼育には必ず水が必要になります。
また、蚊の繁殖にも水辺が必要となります。
よってメダカを飼育していえば、おのずと蚊の繁殖場所を作っているとも言えるのです。
そのような理由からメダカを飼育していれば、少なからず蚊がわくことがあります。
蚊が増える理由には、卵を産むためにメスの蚊が水辺に集まってくることとボウフラの羽化によるものがあります。
ボウフラが蚊になるまでにどのくらいの日数がかかる?
ボウフラが羽化して蚊になるまでにはどのくらいの日数がかかるのでしょうか。
ボウフラは卵が産み付けられてから、おおよそ2週間くらいで蚊になって飛び回ります。
そのサイクルは、蚊の卵が水の中に産み付けられてから4、5日でボウフラになります。
その後、ボウフラは数回の脱皮を繰り返して早ければ1週間ほどで成虫になります。
この期間が早いと感じるか、遅いと感じるかは人それぞれですが、この期間内にボウフラを駆除することでメダカ飼育環境の周辺に蚊がわくことを抑えることができます。
ボウフラ対策をしないで放置してしまうと成虫となった蚊がさらに卵を産み数を増やしていってしまいます。
メダカはボウフラを食べない?駆除できない?
メダカはボウフラを餌としますので、メダカを飼育していれば基本的にはボウフラを食べてくれます。
しかし、飼育環境やメダカの成長ステージによってはメダカがボウフラを食べなかったり、ボウフラを駆除しきれないこともあります。
メダカの飼育環境によってはボウフラを食べない
まず、飼育環境から言いますと、ボウフラが隠れることのできる場所が多過ぎると、メダカに捕食されることなく育ってしまいます。
ビオトープなどで植物が盛んに繁り、メダカが入り込めないような場所ができてしまっていたり、コケの大繁殖によってボウフラの隠れ家ができてしまったりしているとメダカがボウフラを食べる事ができません。
また、メダカを飼育している環境のそばで汲み置きの水を放置していたり、雨水などが溜まっている場所があるとそのような場所でもボウフラは増えてしまいます。
さらにメダカに餌を与え過ぎていたり、ミジンコなどの動物プランクトンや植物プランクトンなどが豊富にいるとメダカが満足してしまい、ボウフラを食べなくなってしまうこともあります。
メダカの成長ステージによってはボウフラを食べない
メダカの成長ステージの問題とは、メダカの稚魚のことを指します。
メダカの成魚はボウフラを餌としますが、体が小さい針子や稚魚はボウフラを食べる事ができません。
それどころか、ボウフラに逆に捕食されてしまうことさえあります。
よってメダカの卵を隔離して育てていたり、針子を隔離して育てている場合にはボウフラの発生に注意しなければなりません。
ボウフラの抜け殻がある時には食べていない可能性が高い
メダカを飼育しているとメダカ鉢の水面の縁などに、エビの抜け殻のような透明なものが浮いていることがあります。
よく見ると透けた感じのしましま模様があり、水面を漂っています。
これがボウフラの抜け殻です。
抜け殻があるということは、ボウフラが羽化して蚊の成虫になってしまっている可能性が高いと言えます。
そのような時にはボウフラ対策が必要となってきます。
メダカがボウフラを食べない時の対処法は?
メダカはボウフラを餌としますが、先に述べましたような状況ではボウフラを食べないこともあります。
そのような時の対処法についてもご紹介いたします。
メダカがボウフラを食べない時の対処法としては
- メダカの数を増やす
- メダカの餌の量を減らす
- 水換えを行う
- 水草や浮き草などのトリミングを行う
- コケや藻を駆除する
- ネットをかける
などが挙げられます。
ボウフラ対策には十円玉を使用する方法やボウフラの駆除剤を使用する方法もありますが、メダカがいる環境で、そのようなものを入れることに抵抗がある人は多いと思いますので、ここではそのような方法は割愛いたします。
特にボウフラの駆除剤などはメダカのいる環境では使用することはできませんので、メダカのいない雨水が溜まってしまう場所や排水溝などで使用するようにすると効果的です。
メダカの数を増やす
メダカの数があまりにも少な過ぎるとボウフラを食べる量にも限界があります。
よって飼育環境に悪影響を与えない範囲でメダカの数を増やしてみるのも一つの方法です。
メダカの餌の量を減らす
メダカに美味しい餌をしっかり与えていれるボウフラなどをあまり食べなくなってしまいます。
よって餌の量や頻度を少し抑えることで他の餌をたべるように仕向けることができます。
水換えを行う
水換え時にボウフラを一緒に吸い出してしまうことで、ボウフラの数を減らすのも一つの方法です。
プロホースなどを使用して、ボウフラを狙って排水することでボウフラを効率よく減らす事ができます。
また、定期的な水換えは水質の維持につながり、その結果メダカが元気になって食欲が増すようになります。
水草や浮き草などのトリミングを行う
水草や浮き草などが繁り過ぎているとボウフラの隠れ家が増えるうえに水上では蚊の隠れ家にもなってしまいます。
その結果、蚊の絶好の産卵場所となってしまいますので、定期的にトリミングを行うと良いでしょう。
コケや藻を駆除する
コケや藻が繁殖し過ぎてしまうとボウフラの隠れ家となってしまいます。
よってコケや藻を駆除することでボウフラが隠れる場所が少なくなり、メダカがボウフラを見つけやすくなります。
ネットをかける
蚊は水面に降り立ち、卵を水中に産卵します。
そのため、メダカの飼育環境にネットをかけることで蚊が産卵できなくなります。
産卵ができなければ、ボウフラが増えることもないですし、蚊も産卵場所を求めて他の場所へ移動していきます。
このような対策を行うことでボウフラを駆除することは可能です。
メダカとボウフラの関係まとめ
- メダカの周りに蚊が増える理由には、卵を産むためにメスの蚊が水辺に集まってくることとボウフラの羽化によるものがある。
- メダカの飼育環境や成長ステージによってはメダカがボウフラを食べなかったり、ボウフラを駆除しきれないこともある。
- メダカにボウフラを食べさせるには、メダカがボウフラを食べやすい環境を維持してあげる事が大切。
- メダカがボウフラを食べない時の対処法としては、メダカの数を増やす、メダカの餌の量を減らす、水換えを行う、水草や浮き草などのトリミングを行う、コケや藻を駆除する、ネットをかけるなどがある。
今回はメダカ飼育とボウフラの関係についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。
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