メダカの薬浴に使うメチレンブルーとは?メチレンブルーの効果と使い方

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メダカとメチレンブルー

メダカの白点病の薬浴などに使うメチレンブルーとは?

メダカの水カビ病にメチレンブルーがおすすめな理由は?

メダカ水槽にメチレンブルーを入れすぎるとどうなる?

メチレンブルーでメダカの病気の治療をする方法は?

こんなメダカの薬浴とメチレンブルーに関する疑問についてご紹介いたします。

メダカの白点病の薬浴などに使うメチレンブルーとは?

メダカの白点病などの薬浴によく使われるメチレンブルーとは動物用医薬品のひとつです。

青い色素をもつ無臭の結晶でできており、水に溶かすと鮮やかな青色の水になります。

そのメチレンブルーを溶かした水は、日光にあてると、殺菌効果がある活性酸素が発生するため、メダカや金魚等の観賞魚の病気の治療によく用いられます。

殺菌効果のある活性酸素は、細菌や寄生虫の除去ができるため、これらが原因で起こる病気の予防や治療にとても効果があります。

用途として白点病や水カビ病、尾ぐされ病に使われることが多く、毒性が弱く副作用も少ないため、卵の水カビ病予防にも使用されています。

メチレンブルーの特徴として、稀釈しない原液の状態でも、日光が当たると活性酸素が発生することがあげられます。

活性酸素が発生した後のメチレンブルーには殺菌効果はありません。

メチレンブルーの容器が遮光性の容器になっているのはそのためなので、保管する時はしっかりと密閉しましょう。

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メダカの水カビ病にメチレンブルーがおすすめな理由

メダカの水カビ病は、飼育水に発生した水カビがメダカに寄生することでおこる病気です。

水カビ病になったメダカの表面は、白く綿のようなものが付着しています。

その部分に水カビが寄生しているため、病気の状態は比較的わかりやすいといえるでしょう。

カビが発生しやすい場所は、怪我をした部分や他の病気である、穴あき病、尾ぐされ病に侵されたところが多いとされています。

そのままメダカを放置しておくと、水カビが広がり死んでしまうばかりでなく、周囲のメダカにもうつさせてしまう可能性が高まってしまいます。

水カビ病の治療には、原因菌の根本的な殺菌が必要です。

水槽の水だけでなくメダカの体の殺菌も行わなければいけません。

その治療に有効なのがメチレンブルーなのです。

体が大きな金魚などはピンセットでカビを取り除き、薬浴をさせる治療を行うことがありますが、体の小さなメダカにはそのような治療は向いていません。

デリケートになっているメダカにふれることなく、治療できるメチレンブルーは水カビ病の治療におすすめの薬剤といえるでしょう。

成魚だけではなく、水カビ病になりやすい卵の飼育水にも適しています。

メダカ水槽にメチレンブルーを入れすぎるとどうなる?

メチレンブルーは原液の状態で販売されているため、使用前に既定の濃度に稀釈して使用しなければいけません。

毒性が弱い薬剤ですが、濃度が高いとメダカの体に負担がかかってしまうため、正確な希釈が必要です。

もし入れすぎてしまった場合は、よほどの濃度でなければ最悪な状況にいたりにくいため、水の量を調節することで解決できます。

入れすぎてしまった、メチレンブルーの量が確認できない場合は、新たに稀釈し直すことをおすすめします。

初心者がメチレンブルーの入れすぎや、稀釈の失敗を防ぐために用意したいのは0.1㎖単位で測れる注射筒やピポットです。

薬浴を行う際の水槽は、水換えや薬剤の量などを考慮すると小さめの水槽が適しています。

しかし、薬剤のパッケージなどに記載されている稀釈割合は数ℓ単位での表示が多く、少ない水量での稀釈は難しいものです。

なので極少量の液体が測れるピポットなどは、メチレンブルー以外の薬浴を行う時にも使えるため、用意しておくといいでしょう。

メチレンブルーは古くから販売され愛用されてきました。

飼育上級者が使用していることが多いため、真似をしておおよその量で薬浴水を作る人がいるかもしれません。

たとえ多量のメチレンブルーを水槽にいれても、早く水カビ病が治ることはないので、体力の落ちたメダカのダメージを防ぐためにもきちんと計量をしましょう。

メチレンブルーでメダカの病気の治療をする方法

薬浴の主な流れ

メチレンブルーの原液はそのままで使用せず、規定量で稀釈して使用します。

希釈した水で、水カビ病のメダカを薬浴させましょう。

メチレンブルーの効果は大体1週間程度で、水の青い色が薄くなり変化していきます。

その頃の様子を見て元の水槽に戻すか判断をします。まだ症状が続いている場合は、新たに稀釈し薬浴を続けてください。

餌やりと水質管理

餌やりは消化による体力消耗を防ぐため、通常より若干少なめにしましょう。

もしくは水質悪化を防ぐために数日間の絶食をさせるようにします。

しかし、あまりに痩せてしまっている場合は、通常どおりの量で様子を見るようにしましょう。

餌の量をコントロールすることで、食べ残しやフンの量を減らすことができます。

しかしメチレンブルーは殺菌効果があるため、水槽内のバクテリアを死滅させてしまい水質が悪化しやすい状態になります。

なのでまめな水換えをする必要がありますが、どうしても時間がない時は、食べ残しやフンを見つけた際にスポイトなどで吸い取っておくといいでしょう。

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水槽を置く環境

メチレンブルーは光により殺菌効果を発揮しますが、水槽を直射日光に当ててはいけません。

陽は薄く当てる程度にし、活性酸素をほどよく発生させる環境を作りましょう。

メチレンブルーの効果が早くなくなってしまうことを考慮して、水槽を暗い場所で管理する人もいますが、活性酸素の発生を考えるとあまり効果的ではありません。

薬浴後の作業

水カビ病の症状がなくなったメダカを元の水槽に戻す時は、水温やメダカの取り扱いに気をつけ行いましょう。

水槽内の水草などに対する白カビの影響が気になる時は、メチレンブルーの稀釈液でサッと洗い、しっかりと真水で洗い流しましょう。

メダカとメチレンブルーまとめ

  • メチレンブルーは、日光に当てることで白カビ等の殺菌ができる薬剤
  • メチレンブルーは毒性が少なく、白カビ病の治療と水槽内の殺菌をすることができる
  • 入れすぎによりダメージを与える可能性があるが、薄めることで解決することが多い
  • 治療は水質管理と、日光に対する配慮をしながら行う

今回はメダカの薬浴とメチレンブルーに関する疑問についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。

まとめ記事

メダカの病気

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  • この記事を書いた人
マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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