黒みゆきメダカとはどんなメダカ?黒みゆきの特徴や作り方

2022年3月20日

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黒みゆきメダカ

黒みゆきメダカとは?特徴は?

黒みゆきメダカとカブキの違いは?

黒みゆきメダカの交配・作り方は?

みゆきメダカと黒メダカの交配で黒みゆきは作れる?

こんな黒みゆきメダカに関する疑問についてご紹介いたします。

黒みゆきメダカとは?特徴は?

数あるメダカの品種の中でも高い人気を誇るのが「みゆきメダカ」です。メダカらしからぬそのメタリックな体色は見る人の目を惹きます。

そんなみゆきメダカの中でも珍しい品種なのが「黒みゆきメダカ」です。

黒みゆきメダカとは一体どのような特徴をもつメダカなのでしょうか?

黒みゆきメダカは、2014年に「葵めだか」の店長・天野雅弘氏が初めて作出したメダカです。

その特徴は「黒い体色に体外光」を持っている点です。

それまで、みゆきメダカの特徴である体外光は青と白の体色にしか乗らないとされてきました。

その常識を覆し、黒の体色に体外光を乗せることに初めて成功したのが「黒みゆきメダカ」です。

黒みゆきメダカの体外光は下地の黒の体色によって、より深い青や黄金色で表現され、よりシックで高級感のある色合いとなっており、見惚れる美しさです。

みゆきメダカ好きなら是非手に入れて飼育したい品種ですね。

黒みゆきメダカとカブキの違いは?

黒い体色にみゆきの体外光をもつ品種には、「黒みゆき」の他に「カブキ」という系統がいます。

では、黒みゆきとカブキの違いとは一体なんなのでしょうか?

実は、黒みゆきとカブキはともに前述の「葵めだか」の店長・天野雅弘氏が作り出した品種で、カブキ作出中に生まれたのが黒みゆきです。

黒みゆきは「黒い体色に体外光」と言うのが特徴でした。

一方のカブキの定義は、「頭部分が黄金で体色は黒を基調とし、みゆきの体外光をもつ血統」を基礎としている事とされています。

つまり、基本的な黒みゆきとカブキの大きな違いは、「頭部分が黄金色かどうか」という点です。

今ではカブキはとても多くのバリエーションが生まれており、「白カブキ」や「黄三色カブキ」といった品種も作出されています。

メダカ愛好家の方々の努力により様々な表現を見せる改良メダカが生み出されており、その進化が今後も楽しみです。

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黒みゆきメダカの交配・作り方は?

メダカ飼育はただ飼うだけではなく、繁殖させ自分好みの特徴を持った個体を作り出すことも楽しみの一つです。

では、珍しい黒みゆきメダカを自分の手で作り出すには、どのようなメダカを交配させれば良いのでしょうか?

みゆきメダカと黒メダカを交配させれば簡単に黒みゆきメダカを作ることができるのか?

みゆき系統のメダカは遺伝子型がハッキリと解明されていないために、メンデルの法則に則った交配を行っても、思ったような個体が生まれてこないケースが多いものです。

そのため、狙った特徴を持った個体が現れるまで根気よく交配させ続けるしかありません。

黒みゆきメダカを作り出す方法もハッキリとはしていませんが、先に黒みゆきメダカを作り出した愛好家の方々の交配の組み合わせを例に、作出方法を考察してみたいと思います。

それでは、黒みゆきメダカを作り出した愛知県の「葵めだか」さんと、愛媛県の「極めだか」さんの交配の組み合わせをみてみましょう。

「葵めだか」さんでは、カブキを作出するために「青みゆきヒカリ」と「白みゆき体内光」の組み合わせでの交配からスタートし、選別と交配を重ねていく中で「黒みゆき」が生まれました。

一方の「極めだか」さんは、みゆき系の「極龍」とブラック系の「ピュアブラック」の交配からスタートしたと言われています。

ここから分かる黒みゆきメダカ作出の条件は次の通りです。

  • 親魚どちらかはみゆきメダカを使う
  • ブラック系か青系のメダカを交配させる

みゆき系の極龍とブラック系のピュアブラックの組み合わせの場合、黒の体色と体外光を引き継いだ子が現れたら、その子同士で交配を重ねていくことで黒みゆきメダカを作る事ができるでしょう。

では、青系の「青みゆきヒカリ」と白系の「白みゆき体内光」の組み合わせで、なぜ黒体色の黒みゆきが生まれるのでしょうか?

実は、今のブラック系のメダカは青メダカを元に作られているので、理論上は青系のメダカを交配して黒メダカを生み出すことは可能なのです。

青メダカの種類で「パープルブルー」と呼ばれる、体色が黒に近い品種がいます。これがブラック系メダカの元となっています。

少し詳しく説明すると、青メダカには黒色素胞、白色素胞、虹色素胞の3つの色素胞があります。

パープルブルーはこの3つの色素胞のうち、黒色素胞の割合が多い品種です。そのため、体色が黒っぽく見えます。

そんなパープルブルーを交配し、より黒に近い体色の個体を選別して交配を繰り返していくと、黒色素胞の割合がどんどん増えていきます。

このように交配を進め、3つの色素胞のうち黒色素胞がほとんどの割合を占めるようになり生まれたのがブラック系のメダカなのです。

つまり、前述の「青みゆきヒカリ」と「白みゆき体内光」の組み合わせであっても、生まれた子の中で「より青が濃い=黒色素胞が多い個体」を選別し交配を繰り返せば、黒体色の個体を生み出すことができると言うわけです。

以上のことから、黒みゆきメダカの作り方を簡単にまとめると、「みゆきメダカと黒メダカもしくは青メダカを交配させると黒みゆきメダカができる」となります。

ただし、F1では完全な黒みゆきができる事はなく、黒みゆきになりそうな特徴を持った個体の選別と交配を繰り返す必要があります。

先の「葵めだか」さんや「極めだか」さんなどのトップブリーダーの方達でも数年単位の時間がかかっているので、黒みゆきメダカを作り出すことは簡単ではありません。

ですが、自分の手で作り出したオリジナルの個体ともなれば可愛さもひとしおなので、ぜひチャレンジしてみてください。

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黒みゆきメダカまとめ

  • 黒みゆきメダカは黒体色に体外光を持った品種
  • カブキは頭が黄金で体色は黒を基調とし、みゆきの体外光をもつ血統を言う
  • 黒みゆきメダカはみゆきメダカと黒メダカ、もしくは青メダカを親魚として交配をしていく
  • 黒みゆきメダカを作るには選別と交配を根気よく繰り返す必要がある

今回は黒みゆきメダカに関する疑問についてご紹介しました。皆様のメダカ選びの参考にしていただけると幸いです。

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  • この記事を書いた人
マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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