大人気改良メダカ!みゆきメダカとは?種類やグレード・光の伸ばし方

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みゆきメダカ

幹之めだかとはどんなメダカ?

みゆきメダカの種類を知りたい。

みゆきメダカのグレードとは?

みゆきメダカのフルボディ・鉄仮面とは?

みゆきメダカの光の伸ばし方は?

みゆきメダカの作り方を知りたい。

こんなみゆきメダカの特徴や種類・グレードについてご紹介いたします。

みゆき(幹之)メダカとは

綺麗なメダカとして良く知られている楊貴妃メダカと幹之メダカは改良メダカを代表する二品種と言えます。

楊貴妃メダカが朱色の美しさを魅力とするのに対してみゆきメダカは背中に伸びる光の美しさが特徴的なメダカです。

2007年に開催された第1回日本メダカ品評会に出品された背中光強メダカがみゆきメダカの始まりです。

背中光強メダカは愛知県の菅高志氏が作出したものでみゆきメダカの「幹之」の由来は菅氏の娘さんに因んでつけられたと言われています。

当初のみゆきメダカの光は背ビレ付近に少しだけ現れたものでその長さは1cmにも満たないものでした。

そのメダカを親メダカとして改良が進み、現在のような様々なみゆきメダカが作り出されてきました。

さらに2012年には体表に多くのラメが見られる青ラメみゆきが作出されました。

ここでちょっとした疑問が出た方もいるのではないでしょうか?

「みゆきメダカとは背中にラメが見られるものではないの?」

実はみゆきメダカの背中の光は体外光と呼ばれラメとは区別されています。

ここから少しずつ専門用語が増えていきますのでしっかりついてきてくださいね。

その専門用語とは体外光、体内光、色素胞、グアニン層などです。

専門用語については簡単に説明していますが、詳しく知りたい方はそれぞれの用語ごとにインターネットで検索していただければ詳しく書かれている記事がありますのでそちらをご覧ください。

みゆきメダカの種類

みゆきメダカ弱光

みゆきメダカの種類を知るためには改良メダカの特徴を知ることから始まります。

改良メダカの呼び名には品種名とニックネームがあり、ニックネームは改良メダカの作出者によって付けられるものが多いものです。

例を挙げると「みゆきメダカ」もニックネームで品種名は「体外光メダカ」です。

みゆきメダカの中でも改良を重ね背ビレをなくすことにより背中の光を尾ビレ近くまで伸ばしたものを「流星」と呼びます。

流星の品種名は青体外光マルコメダカですが、やはり品種名よりもニックネームのほうが覚えやすいうえに愛着が湧くので広がりやすいのでしょう。

改良メダカの体型的特徴は普通種、ヒカリ体型、ダルマ体型、ヒカリダルマ体型に分けられます。

さらに細かい種類分けの話になるとヒレの特徴に着目し、ヒレの色彩や伸び方によっても種類が分けられます。

ヒレ美やヒレ光、ヒレ長、ロングフィンなどと呼ばれています。

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目の特徴によっても種類分けが行われるなどそれぞれの特徴を加味するとさらに種類は多くなってしまうものです。

改良メダカの特徴は現在40種ほどとされており、その組み合わせ方によって500種以上の改良メダカが作出されています。

みゆきメダカにも言えることで体型的・体色的特徴の組み合わせによりみゆきメダカの種類も増えていきます。

青みゆきメダカ・白みゆきメダカ・黒みゆきメダカ・青みゆきヒカリメダカ・青みゆきダルマメダカ・青みゆきヒカリダルマメダカ・マリンブルー・アルビノみゆきメダカ・パンダみゆきメダカ・ラメみゆきメダカ・青みゆきヒレ長メダカ・ラメみゆきヒレ長メダカなど挙げたらキリがないくらいたくさんの種類のみゆきメダカがいます。

改良メダカの品種名には独特なニックネームのものもありますが、基本的には名前からその改良メダカの特徴が想像できるものとなっています。

今回はここまで細かい種類については深く触れずに光の出方による種類に焦点を当てて話を進めていきましょう。

みゆきメダカは光の伸び方によって呼び名が変わりますが、正確には種類の違いではなくグレードと呼ばれています。

みゆきメダカのグレードと価格

みゆきメダカ フルボディ

みゆきメダカには種類の違いのほかにグレードというものがあります。

基本的には光の強さや光の長さ(伸び方)でグレードが分けられています。

点光、弱光、中光、強光、スーパー光、極光など様々な表現がされ、さらにフルボディや鉄仮面などの呼び名もあります。

どの呼び名もイメージがつけやすいのが特徴で光の長さが長いほどグレードが高いとされています。

また、鉄仮面のように顔全体が光る個体は特に珍重され高価になります。

しかし、みゆきメダカのグレードわけに厳密なルールは無く、販売店や個人の感覚によって名付けられることもあるため鉄仮面と表記されて販売されている個体でも顔の周りがそれほど光らないみゆきメダカもいます。

そのような状況を加味してグレードの良し悪しをご自身で判別できる目を養うことも必要かもしれません。

みゆきダルマメダカやみゆきヒカリダルマメダカのような体型的特徴や流星やヒレ長のような鰭などの特徴を考えない普通体型のみゆきメダカの中では光が長いほどグレードが高く、価格も高価になります。

通販大手のAmazonや楽天でみゆきメダカのグレード別価格を調べてみました。(送料は考慮していませんのでご確認ください)

点光や弱光はあえて呼び名を出さずにみゆきメダカとして販売されていることが多いものです。

やはり点光や弱光はグレードが低いとされているため販売名で売り出すこともないのでしょう。

  • みゆきメダカ 20匹 2180円 一匹あたり109円
  • 強光~スーパー光 10匹 1980円 一匹あたり198円
  • 強光~スーパー光 5匹 1400円 一匹あたり280円
  • 鉄仮面 1ペア 1280円 一匹あたり640円
  • 選別のできない稚魚の段階で販売されているもの
  • 鉄仮面血統 20匹 1980円 一匹あたり99円
  • フルボディ血統 10匹 2280円 一匹あたり228円

2021年9月Amazon調べ

  • みゆきメダカ 10匹 1958円 一匹あたり196円
  • スーパー光 10匹 2500円 一匹あたり250円
  • スーパー光 1ペア 3500円 一匹あたり1750円

2021年9月楽天調べ

このようにみゆきメダカの価格を比較してみるとグレードが高いほど価格が上がることと数が少ないほど価格が上がる傾向にあります。

しかし店舗によってスーパー光、フルボディ、鉄仮面などの表記が曖昧な点もありますので正確な価格というものは無いに等しいのかもしれません。

良血統を持った稚魚を購入して育てるほうが値段的には安いですが、100%血統を引き継ぐものではないことを理解して購入しなければなりません。

購入当初からグレードの高いみゆきメダカを選んで購入するか。

グレードの低いものから交配を重ねてグレードの高いみゆきメダカを作出するか。

良血統の稚魚を購入して育ててみるか。

飼育の楽しみ方が色々と選べるのもみゆきメダカを育てる魅力と言えます。

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みゆきメダカのフルボディ・鉄仮面とは?

ここまでみゆきメダカのグレード紹介の中でさらっと「フルボディ」や「鉄仮面」という呼び名を出してきましたが、フルボディや鉄仮面とはどのような特徴のみゆきメダカなのかについても触れておきましょう。

鉄仮面とは過去のメダカ品評会にて顔の周りだけに光るメダカが紹介され、そのニックネームが鉄仮面と付けられたことからこの名が広がりました。

その時の鉄仮面は珍品種とされ品種固定ができなかったため、その鉄仮面が累代繁殖されて広まったわけではありません。

その後「鉄仮面」という呼び名のインパクトの強さが一人歩きをし、みゆきメダカの口先あたりまで光るものを鉄仮面と呼ぶようになりました。

フルボディも背中の光が口先まで伸びたもので現在の鉄仮面とさほど違いはなく、フルボディ、鉄仮面などは混同されていることが多くなっています。

みゆきメダカの光の伸ばし方

みゆきメダカは光が長く伸びているほど華やかでグレードが高いと珍重されています。

よってみゆきメダカ飼育者の中でも光を伸ばしたいと考えている人も多いでしょう。

みゆきメダカは稚魚の時には黒っぽいような透明のような色合いをしており、背中の光はほぼ判別できません。

また、小さい時には背中の光があまり伸びず、大きく育つに連れて光が伸びていきます。

2cm以上の大きさになると品種の特徴がしっかりでてくるもので、さらに大きく育ち、4cmくらいになると魅力が最大限に発揮されます。

しかし4cm以上の大きさになってくると成熟により繁殖能力が徐々に低下してくるので交配には少々不向きと言えます。

よって2cm~4cm弱くらいの大きさの時にグレードを絞り込み、繁殖に挑戦すると良いでしょう。

みゆきメダカの成長度合いによる光の伸び具合が理解できたところで光の伸ばし方の話に入りたいのですが、みゆきメダカの光を伸ばすには背中が光る仕組みを理解しておかなければなりません。

みゆきメダカの背中が光る仕組みは光反射性色素胞の虹色素胞によるものでグアニン層が影響しています。

虹色素胞の内部にはプリン体(主にグアニン)の板状結晶の重なりが見られます。

この板状結晶の数が多くなると青みが増す傾向にあり、熱帯魚のネオンテトラの青色もこのメカニズムにより発色しているように見えるものです。

みゆきメダカのグアニン層はそれほど数が多くないため光の反射程度の色合いに見えます。

メダカが持ち合わせている色素胞は黒色素胞・黄色素胞・白色素胞・虹色素胞の4種類です。

メダカには赤色素胞は備わっていませんが、黄色素胞のカロテノイドの量を増やすことで楊貴妃メダカなどが作出されています。

この色素胞がどのような形でどこに現れるかによって呼び名が変わってきます。

みゆきメダカの光は体外光と呼ばれ、体表に虹色素胞の光が現れたものです。

体外光とは別に体内に光が現れたものを体内光と呼び、マリンブルーの体外光を無くし、体内光のみに改良したものが深海です。

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体外光が横見でも確認できるのに対して体内光は光の層が横向きの板状になったもので上見でしか確認できません。

ラメは鱗に虹色素胞が現れたものです。

体外光は背ビレ付近から頭にかけて伸びるのが特徴で口先まで体外光が現れる個体がグレードが高いとされています。

メダカの色は持ち合わせている色素胞のバランスが関係しており、個体の有する色素胞によって体外光の色合いも変わってきます。

みゆきメダカが現れた当初は白と青のみでしたが、今では改良が進み黄金、緑、二色などの体外光をもつメダカも存在します。

もちろん色素胞に青や緑はないため色のバランスによって見え方が変わるもので絵の具を混ぜた時をイメージしていただけるとわかりやすいかもいしれません。

みゆきメダカの光を伸ばす時に知っておかなければいけないことが、ヒカリ体型の光とみゆきメダカの体外光は違うということです。

ヒカリ体型の背中に現れる光は腹部の虹色素胞が転移したもので胸ヒレまでしか現れないのが特徴で、ヒレにも光が現れません。

その点、みゆきメダカの体外光はそれとは違いヒレ先にも虹色素胞が確認できるようになります。

水槽などの横見で確認すれば光の色の濃さやヒレの光具合、体型などからその違いは判断できます。

間違ってヒカリメダカを育てていると頑張って育てても光が口元まで伸びることはありませんので気をつけたいところです。

さてここまで説明してやっと本題の「光の伸ばし方」について話を進めていきましょう。

  • みゆきメダカの光は遺伝によるものが大きいので血統を大事にする。
  • しっかり選別を行い、光が長いものを固定していく。
  • 屋外で日光にしっかり当ててあげて健康的に育てる。
  • 2cm以上になってから徐々に光の伸び具合が確認できるようになる。
  • 最終的には4cmくらいまで成熟させる。
  • 大きく育てるためにミジンコなどの動物性の餌を与える。
  • 稚魚の時に餌不足や栄養不足になると大きく育たないため光も伸びにくい。

このような点に気を配りながら育てることでみゆきメダカの光を伸ばすことができます。

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みゆきメダカの作り方

みゆきメダカの特徴として体外光が現れる品種をみゆき系統と呼びますので、「みゆきメダカを作る」とは体外光の遺伝子を引き出すことと言えます。

基本的には体外光が現れるみゆきメダカには黄色素胞が作られないのが特徴です。

近年では品種改良が進み、黄色素胞を持つみゆきメダカも作出されていますが、ご自身でみゆきメダカを作るときには黄色素胞を意識するとよいでしょう。

黄色素胞が色合いを増し、赤色に近い色を表現できるようになったものが楊貴妃メダカです。

体外光は黄色素胞と相性が悪いためヒメダカや楊貴妃メダカからは、みゆきメダカは作りにくいものです。

みゆきメダカの元となった背中光強メダカも原種からの突然変異であり、理論的にはその特徴を固定していくことでみゆきメダカを作ることができます。

原種の黒メダカから黄色素胞の少ないメダカを選ぶと良い。

ヒレに光が載っているものも体外光の遺伝子特徴を受け継いでいる可能性が高いのでそのような特徴のものから選別し交配していきます。

その後はみゆきメダカの光の伸ばし方でご紹介しました飼育方法を取り入れ育てていくことでみゆきメダカを作れる可能性はあります。

しかし原種から新しい品種を作ることは想像以上に大変なことですので、できれば少しでもみゆきメダカの遺伝子をもったメダカの飼育から始めることをおすすめします。

みゆきメダカの中でも光が短いものは安価で販売されていますのでお得感はあります。

みゆきメダカの特徴や種類・グレードまとめ

  • 2007年に発表された背中光強メダカがみゆきメダカの始まり。
  • みゆきメダカの背中の光は体外光と呼ばれ、虹色素胞によるもの。
  • みゆきメダカは品種・ニックネーム・グレードなどで分けられる。
  • みゆきメダカの種類は改良メダカの特徴の組み合わせにより無数にある。
  • みゆきメダカのグレードは光が長いほど高くなる傾向がある。
  • みゆきメダカの光を伸ばすには血統と飼育環境が大切。

今回はみゆきメダカの特徴や種類・グレードについてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。

  • この記事を書いた人
マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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