ダルマメダカとはどんなメダカ?
ダルマメダカと半ダルマの違いは?
ダルマめだかは弱くて寿命が短い?
ダルマメダカの寿命を伸ばす方法とは?
だるまめだかの値段ってどのくらい?
こんなダルマメダカに対する疑問についてご紹介いたします。
目次
ダルマメダカとは
ダルマメダカとは通常のメダカより体長が短く、ダルマのようにまんまるとしていることからそのような呼び名で親しまれています。
ダルマメダカは遺伝により背骨が部分的に融合して短くなっており、普通種メダカの体長の半分程度しかありません。
体長が短くなるため背中が滑らかな曲線を描きながら盛り上がりますが、急に盛り上がるような体型のダルマメダカはあまりお勧めできません。
この体型的特徴は楊貴妃メダカやみゆきメダカにも盛んに取り入れられており、ダルマメダカと一言で言っても様々な種類(色合い)のメダカが販売されています。
ダルマメダカは体が短いため泳ぎ方が独特で、その可愛らしい泳ぎ方に愛嬌があることから人気が高まっています。
ただ、その特徴的体型から普通種メダカよりも飼育や繁殖が難しくなるのも事実です。
また、ダルマメダカは突発的に現れる奇形種ではなく、fu遺伝子と呼ばれる遺伝子の遺伝によるものと言われています。
さらに水温を30℃以上に管理するとダルマメダカになりやすいなどの環境的要素も関係しています。
遺伝子を受け継ぎ、環境的要素がマッチしてはじめてダルマメダカが産まれてくるのです。
ダルマメダカと半ダルマメダカの違い
ダルマメダカと半ダルマメダカの大きな違いは体長の長さに現れます。
通常メダカの半分くらいの長さしかないダルマメダカと通常メダカのちょうど真ん中くらいの体型をしているのが半ダルマメダカです。
ダルマメダカほどのまんまるさはないですが、それなりにダルマメダカの可愛らしさも持ち合わせています。
半ダルマメダカはダルマメダカよりも繁殖能力が高いことからダルマメダカの交配に半ダルマが用いられることもあります。
ダルマメダカは体長が短くなるに連れて飼育難易度が高まると思っていただければ問題ありません。
よって通常メダカ、半ダルマメダカ、ダルマメダカの順に飼育難易度が上がりますので、初心者の方は半ダルマメダカの飼育から初めて見るのも上手に飼育するコツと言えます。
ダルマメダカの寿命
通常のメダカの寿命は自然の中では1年程度、飼育環境下では2年~3年くらいです。
ダルマメダカは自然の中では存在しないため、飼育環境下での寿命を参考にすると2年~3年は生きられることになります。
ただ、ダルマメダカがあまり長生きできないのはダルマメダカの体型的特徴が大きく影響しています。
よってダルマメダカの体型的特徴を理解し、ダルマメダカの欠点をしっかり補ってあげるような飼育ができれば通常のメダカと変わらない寿命を全うすることも可能です。
メダカの寿命 おすすめ記事
ダルマメダカは弱い
ダルマメダカが短命で終わってしまう理由は「ダルマメダカが弱い」ことが原因です。
ダルマメダカが何に弱いのか?それは
- 水質の変化に弱い
- 水温の低下に弱い
- 泳ぐ力が弱い
- 餌をとる能力が弱い
- 繁殖能力が弱い
通常のメダカよりも体型が短くなることにより、これだけのリスクを背負ってダルマメダカは生きているのです。
ダルマメダカは普通のメダカよりも水温や水質の変化に弱く、ちょっとしたことで体調を崩しやすくなります。
特に水温の低下は転覆病を起こしやすいので注意が必要です。
水温の低下は消化器系の低下を引き起こし、消化不良などになりやすくなります。
よってダルマメダカを飼育する際は20℃を下回らないように水温管理しましょう。
屋外飼育の場合には気温が下がる冬は室内に避難させた方が良いでしょう。
泳ぐ力が弱いことは水流による体力消耗と餌不足を招きます。
泳ぎが下手で泳ぐ力が弱いダルマメダカは水流の強い環境で飼育するとすぐに体力を消耗してしまいます。
また、餌が水流に乗ってしまうとなかなか食べられないなどの問題も起こります。
よってダルマメダカの飼育環境では濾過フィルターの設置は極力避けるようにしましょう。
また、通常メダカとの混泳により餌を食べられないケースもありますのでダルマメダカはダルマメダカだけの単独飼育を行い、しっかり餌が食べられるようにしましょう。
ダルマメダカのメスはその体型から過抱卵になりやすいため、繁殖能力も高いとは言えません。
さらに産卵できたとしても泳ぎが苦手なため繁殖行動もままならず、無精卵が多くなってしまいます。
ダルマメダカの寿命を伸ばす方法
ここまで読み進めていただいた方ならダルマメダカの寿命を伸ばす方法もなんとなくわかっているとは思いますが、おさらいも兼ねて簡単にまとめておきましょう。
ダルマメダカの寿命を伸ばすにはダルマメダカの欠点をしっかり補ってあげることです。
- 水換え時の急激な水質や水温の変化を避ける
- 水質が悪化しないように餌やりの量を控える
- 水質が悪化しないように過密飼育を避ける
- 餌の食べ残しやフンはこまめに吸い出す
- 水温は20℃を下回らないように管理する
- 水流に弱いので濾過フィルターは設置しない
- 餌は消化の良いものを与えて消化不良を避ける
- 違う体型のメダカと混泳させない
このような点に注意することでダルマメダカの寿命を伸ばすことができるはずです。
ダルマメダカの値段
ダルマメダカは産卵が苦手で産卵数が少ないうえに無精卵も多い。
上手く繁殖できたとしても固定率が低く、全ての稚魚がダルマメダカになるわけではない。
水温を通常の繁殖時より高めに設定しておくとダルマメダカが産まれやすいなどの要素はありますが、それでもダルマメダカ同士を交配しても違う体型のメダカが産まれてくることも多い。
飼育難易度がやや高めで繁殖までもっていくまでに手間がかかる。
このような理由からダルマメダカは通常のメダカよりも高値で販売されています。
通常のダルマメダカよりもみゆきメダカなどの品種を掛け合わせたものはさらに価値が上がるため値段も高くなります。
通常体型のメダカは20匹で2000円など1匹100円程度で売られていることも多いですが、ダルマメダカは1匹1000円以上することも多いものです。
それでもダルマメダカのあの愛くるしさを見ると一度は飼ってみたくなるものです。
ダルマメダカ販売の実態
ダルマメダカに限らずメダカの販売は稚魚が販売されることもよくあります。
しかし、1cm以下の稚魚ではまだダルマ体型が現れていないことも多く、ダルマメダカである確証が取れないことが多いのも事実です。
ダルマメダカは1cmを超えたあたりから徐々にダルマ体型が現れるようになります。
稚魚は親メダカより値段が安いためお得感はあります。
しかし、遺伝子を受け継いでいても必ずダルマメダカになるとは限らないということを理解した上で購入するようにしましょう。
よって購入して育ててみたら思ったよりもダルマ体型が少ないなんてこともありますが、それは販売先にクレームを入れる要因ではないことを理解しておきましょう。
稚魚購入後の育て方次第でもダルマメダカの体型が変わることもありますので飼育環境の水温を30℃くらいに保つと良いでしょう。
どうしてもそのような問題を避けたいのであれば体型がしっかりと現れている親のダルマメダカを購入するようにしましょう。
卵や稚魚の段階ではダルマメダカを選別することはできない。
そのことを上手く利用してヤフオクなどで問題を起こしている人がいるのも事実です。
よってダルマメダカの卵や稚魚を購入するのであれば信頼のおける業者様から購入することをお勧めします。
ダルマメダカの疑問まとめ
- ダルマメダカとは通常のメダカの半分ほどの体型のメダカ。
- ダルマメダカは体型が短くなる遺伝子を受け継いだメダカ。
- 半ダルマとダルマの違いは体型の長さ。
- ダルマメダカの寿命は3年~4年。
- ダルマメダカは弱く飼育難易度がやや高いため短命に終わることが多い。
- ダルマメダカの弱い面を理解してしっかり飼育してあげれば寿命を伸ばすことはできる。
- ダルマメダカは卵や稚魚の段階では選別できない。
- ダルマメダカの固定率はそれほど高くないため稚魚が成長してもダルマメダカにならないこともある。
- 高めの水温を維持するとダルマメダカになりやすい。
今回はダルマメダカとはどのようなメダカなのかについてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。
飼育難易度はやや高め、繁殖も難しい。だからこそ上手に育てらえれた時の感動は大きものです。
ダルマメダカの飼育に挑戦してみませんか!