メダカの空腹サインってどんなもの?
メダカが空腹時にとる行動とは?
空腹のサインで餌やりのタイミングを掴みたい。
メダカを空腹にさせるのは良くないこと?
こんなメダカの空腹サインと行動についてご紹介いたします。
メダカの空腹サイン・空腹時にとる行動とは?
一般的に言われているメダカが空腹時に取る行動とは
- 容器の底や壁を頻繁に突くようになる。
- 水草や浮き草の根をついばむようになる。
- 水面に浮いているものを意識するようになる。
- 飼育者が近づくと集まってきてパクパクする。
などが挙げられます。
容器の底や壁を突いているのは容器に付着したコケや微生物をメダカが食べているためです。
水草や浮き草の根をついばむのも同じく、そこに生えたコケや付着した微生物を食べています。
メダカは元々水の底よりも水面を意識して生活する魚ですので頻繁に水面に浮いている餌を探しています。
飼育者が近づくと集まってきてパクパクする行動はよく慣れたメダカの習性です。
このような行動が一般的に言われているメダカの空腹のサインです。
確かにこのような行動をしているメダカに餌を与えると餌への反応はすこぶる良いものです。
空腹のサインで餌やりのタイミングを掴む
メダカの空腹のサインがわかったらそのサインを合図に餌やりをすれば最適な餌やりの頻度が掴めるはず。
ちょっと待ってください。
その考え方は半分正解で半分間違いと言えます。
メダカが餌を欲しがるサインと空腹とは厳密には別の話になります。
ここまで紹介してきた行動はどちらかと言うとメダカが餌を欲しがるサインと言えるでしょう。
空腹のサインと紹介しましたが、ここまで紹介してきましたメダカの行動はお腹が空いたから餌を食べようというものではなく、メダカの本能的習性というべきでしょう。
自然の中ではいつ餌にありつけるかわからない状態にあるため、メダカには食べられる時に食べておく習性が身についています。
そんなメダカに対して食べるだけ餌を与えていたら栄養の過剰摂取になり肥満気味のメダカとなってしまいます。
メダカの内臓は食道から腸へと続き、肝臓付近で蛇行して肛門から排泄物が排泄されます。
餌の消化、吸収は腸で行われるため、我々人間のように胃に食べ物を溜め込む習性がありません。
よって一度にたくさん食べることはできませんが、餌の消化吸収は早くすぐに餌を欲しがるようになります。
このメダカの習性を知らずに餌を欲しがるたびに与えていたら餌の与えすぎとなってしまいます。
餌を沢山与えればそれだけメダカは大きく育ちますが、常に食べ続けることは臓器への負担が大きくなり、結果的に寿命を縮めるとも言われています。
また、大量の餌は食べ残しや排泄物となり飼育環境を急速に悪化させていきます。
よってメダカの餌やりはメダカが餌を欲しがるサインや空腹のサインを目安に与えるのではなく、1日の回数と量を決めて与えるようにしましょう。
気温が20℃を超える季節であれば1日2回、気温が下がる季節は1日1回、さらに冬は餌を断つ。
このようなルールを決めて規則正しく与えるようにしましょう。
メダカを空腹にさせるのは良くないこと?
回数を決めて餌を与える方法ではメダカが空腹になってしまうのでは?
こんな疑問も出るかもしれません。
確かに時間帯によっては、腸にほとんど食べ物が入っていないことがあるかもしれません。
ただ、その状態はメダカにとって悪いことではありません。
餌の食べすぎは内臓に負担をかけるため、空腹にさせることも必要なことです。
特に夜間になると冷え込む季節には、夕方の餌やりは控えなければなりません。
お腹の中に餌を溜め込んだまま水温が下がるとメダカの代謝が下がり、消化不良を起こすようになります。
メダカの餌やりのタイミングや頻度を決める基準はメダカの空腹度ではなく、メダカの体型の変化で感じとるようにしましょう。
飼育しているメダカがしっかり太っていれば、餌やりのタイミングや量は問題ありません。
メダカが痩せてきたら餌の量を少し増やすなどして調整するようにしましょう。
ここまでの話をまとめるとメダカの空腹のサインとはメダカの日々の行動ではなく、「メダカの体型の変化を感じ取ること」と言えるかもしれません。
メダカの空腹のサインと行動まとめ
- メダカは日頃から容器の底や壁を突き餌を探している
- 飼育者に慣れたメダカは餌が欲しくて集まってくる
- メダカが餌を欲しがるサインと空腹のサインは違う
- メダカが餌を欲しがるたびに餌を与えてはいけない
- 餌の与えすぎはメダカが短命になることが多い
- 餌やりのタイミングや量はメダカの体型の変化で掴み取る
- メダカの空腹のサインは体型の変化を感じ取ること
今回はメダカの空腹のサインと行動についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。