メダカの餌の量と頻度(回数)を決める4つの決め方!やり過ぎは注意

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メダカの餌の量と頻度

メダカの餌の適正量を具体的に知りたい。

餌の量や回数はどのように決めれば良いのか?

餌をやり過ぎ(与えすぎる)と起こる問題とは?

餌が少なすぎると問題は起こる?

針子や稚魚の餌の量はどのくらいが理想?

こんなメダカの餌やりについての疑問にお答えします。

メダカの餌の量と頻度の決め方

メダカの餌やりにおいては様々な情報があります。

  • 1回で与える量は2分以内で食べ切る量が良い
  • 1回で与える量は3分から5分で食べ切る量が良い
  • 1日1回朝だけ餌を与えれば良い
  • 1日に2回与えるのが良い
  • 1日に3回与えるのが良い

このように大きく違わぬとも餌の量一つでこれだけ様々な情報があると混乱してしまうものです。

これらの情報は一般的に言われる餌の量で、確かにこの方法で餌やりを行えば大きな問題は起こらないでしょう。

しかし、これらの餌やり方法は全てのメダカ飼育条件に当てはまるわけではありません。

よってケースバイケースで餌の量や回数を変えていくことも大切なことです。

果たしてどのような方法が自分の飼育しているメダカに最適なのか?

メダカの餌の量と頻度の決め方には大きく分けて4つの決め方がありますのでご自身の飼育スタイルと照らし合わせて見てください。

餌の量と頻度の決め方とは

  • 季節と水温で決める
  • メダカの成長ステージで決める
  • メダカの飼育環境で決める
  • 飼育者の飼育スタイルで決める

季節と水温で決める餌の量

「メダカが食べる餌の量=与える量」というのが一番理想的な餌やりの量ですが、メダカが食べる餌の量は季節と水温で変化します。

よって餌の量や回数も季節と水温で変えなければなりません。

室内飼育でヒーターを使用している場合には1年を通して水温は一定のため季節と水温を気にして餌の量を調整する必要はありません。

室内飼育でもヒーターを使用していない場合や屋外飼育の場合にはそのまま季節の変化により水温も変化します。

メダカは水温が低くなると活性が下がるため餌をあまり食べなくなります。

よってメダカが冬眠する冬にはほとんど餌は与えなくて問題ありません。

春が近づきメダカが水面近くを泳ぐようになってきたら日中の暖かい時間帯に餌を与えてみましょう。

この時期は水温が低いためメダカの活性が低く、餌を食べても消化に時間がかかります。

消化不良を起こさないように消化の良い人工フードを少量与えるようにしましょう。

パウダー状の粒子が細かい餌を与えるのも消化を助ける一つの工夫となります。

季節による基本的な回数は活性が高まる夏なら1日2回~3回、春や秋は1日1回暖かい時間帯に与え、冬は控えるようにします。

冬でも天気が良く暖かい日であればメダカの活性があがって水面を泳ぐこともあります。

そのような時にはメダカの様子を見ながら少量の餌を与えてみましょう。

季節によっては朝早すぎると水温が低いので水温を確認して時間帯を決めると餌の食いつきが良くなります。

理想は20℃を超えるくらいの水温です。

どの季節でも暗くなる頃までに餌やりは終わらせるようにしましょう。

夜は1日の中で1番冷え込む時間帯でメダカの活性が下がるので餌食いが悪くなるうえ、食べたとしても消化不良を起こす可能性が高くなります。

また、暗いと餌の食べっぷりなどが観察できないためメダカの体調の変化に気づくことができなくなってしまいます。

メダカの成長ステージで決める餌の量

季節と水温で決めた餌の量や回数をベースにさらにメダカの成長ステージに合わせて餌の量を変えていきます。

  • 産まれたてばかりの針子。
  • 針子を卒業した稚魚。
  • ある程度大きく育ったメダカ。
  • 繁殖期に入ったメダカ。

それぞれに必要とする栄養やエネルギーも変わってきますので餌の量や回数も調整していきます。

針子は体が小さく体力も無いため親メダカ以上にこまめな餌やりが必要となります。

メダカの稚魚(針子)の餌の量

メダカの成長ステージの中で1番餌やりの回数を増やさなければならないのが産まれたばかりの針子や稚魚の飼育です。

メダカの稚魚の餌やりでよく言われるのが朝から夕方にかけて3回~5回です。

稚魚(針子)の餌やりは1回の量を少なめにし、細かく回数を分けて与えるのが理想です。

しかし、そのタイミングや量を間違えるとエサ不足になってしまったり、まだお腹がいっぱいで食べ残したりとなかなか難しいものでもあります。

また、仕事の都合などで一日中メダカのそばにいられない人も多いと思います。

よって針子の飼育ではグリーンウォーターを維持することで植物プランクトンを餌として与える方法がおすすめです。

餌やりの人工フードをメインの餌としてグリーンウォーターやpsbなどを補助用の餌として与えることで稚魚が食べたい時に餌がある状態を維持できるようになります。

メダカの飼育環境で決める餌の量

今までの「季節と水温で決める方法」と「メダカの成長ステージで決める方法」はどちらかというとメダカ主体の決め方でしたが、ここからは飼育者の飼育環境やスタイルを取り入れた餌の量の決め方となります。

飼育環境とは

  • どのくらいの大きさの容器で飼育しているのか?
  • 飼育環境の濾過能力はどのくらいあるのか?
  • グリーンウォーターなどの餌になるものがあるのか?
  • 屋外飼育なのか?室内飼育なのか?

など様々な要素を考慮しなければなりません。

実は容器の大きさも餌の量を決める大切な要素なのです。

小さい容器は食べ残しによる水質悪化が早いため餌の量を必然的に控え気味にしなければなりません。

逆に大きな容器なら水量を確保できるため水質の悪化も緩やかに進みます。

このことは濾過能力とも関係しています。

濾過フィルターを設置しているのか?水草などの水質を浄化をするものが沢山入れてあるのかなどでも水質の変化は変わってきます。

このように餌を沢山与えるには水質の悪化に耐える環境が必要となります。

同じメダカの数でも小さなプラスチック容器にメダカだけを入れた飼育環境と大きなビオトープで飼育している環境では与えられる餌の量も変わってきます。

もちろんこまめな水換えを行えば小さな容器でも餌の量を増やすことはできます。

グリーンウォーターや屋外飼育なら餌となる微生物が豊富なため主食となる餌やり以外でも餌にありつけるので餌やりの回数を減らすことができます。

「季節と水温で決める方法」と「メダカの成長ステージで決める方法」をベースにご自身の飼育環境を照らし合わせて餌の量を調整してみてください。

飼育者の飼育スタイルで決める餌の量

メダカの餌の量は飼育者がメダカ達をどのように育てたいのかによっても変わってきます。

とにかく大きく育てたいのであればそれなりにしっかりと餌を与えなければなりません。

あまり大きさにはこだわらずに普通の飼育スタイルでメダカを楽しめればいいのでしたらほどほどの量に抑えることもできます。

繁殖を目的とするなら飽和給餌

飽和給餌とはメダカが常にお腹いっぱいになるように餌を与える方法です。

1回の量を増やすのではく回数を増やしていつでも沢山の餌にありつける状態にします。

この方法は通常の3倍くらいの量を与えます。

飽和給餌のメリットとしては産卵数が増えたり、孵化した稚魚にも十分な栄養が行き渡っているため丈夫に育ちます。

飽和給餌のデメリットとしては水質の悪化を招きやすいことやメダカが肥満気味になることです。

この方法は特殊な餌やり方法ですので必ずこの方法で餌を与えなければ繁殖ができないわけではありません。

通常の餌やり方法でもメダカは繁殖しますのであくまでも参考程度にお考えください。

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基本的な餌の与え方

餌の量はメダカの数や餌の食べっぷりで変わってきます。

常に一定の量ではなくメダカの様子を観察しながら量を調整するようにしましょう。

よって一度に沢山の餌をいれずに様子を見ながら足りなかったら追加して与えるくらいの気持ちで小分けにして与えると調整しやすくなります。

指で摘んで「パラパラ」と与えると量の調整がしやすくなります。

餌の容器を傾けるように直接与えると意図した量よりも与え過ぎてしまうことがありますのであまりお勧めできません。

同じ量の餌でも全てのメダカに行き渡るように与える場所を分けて与えるようにしましょう。

さらに1日で同じ量を与えるなら1回で与えるよりも回数を分けて与えたほうが良いものです。

1日の量を10としたら朝に5、昼に5の2回に分けるか、朝4、昼に3、午後に3の3回に分けるかなど。

餌をやり過ぎ(与えすぎる)と起こる問題

メダカを早く大きく育てたいという気持ちで餌を与えすぎるとどのような問題が起こるのか。

急速に成長することにより早い時期から産卵ができるようになりますが、メスの卵巣が未成熟になりやすく無精卵が産まれる確率が高くなるとも言われています。

餌の量を増やせば食べ残しが増えるうえに糞も増えますので水質が悪化しやすくなります。

こまめに水換えができる人なら問題ありませんが仕事などで忙しく水換えの回数を増やせない人は餌の量を抑えた方が良いでしょう。

餌が少なすぎると起こる問題

あまりにも餌にありつけない場合には貧弱に育ち病気にかかりやすくなります。

順調に大きく育ったメダカでも餌が少ない環境で育ったメダカは産卵数が少なくなる。丈夫な卵を産めなくなるなどの産卵障害を起こすことも多くなります。

針子の時期には餌不足=餓死となってしまうこともあります。

親メダカなら餌の量が少なすぎて死んでしまうことはほとんどありません。

メダカの餌の量と頻度(回数)を決める4つの決め方まとめ

  • メダカの餌やりはケースバイケースで変えていくのが理想
  • 季節と水温で決める方法
  • メダカの成長ステージで決める方法
  • メダカの飼育環境で決める方法
  • 飼育者の飼育スタイルで決める方法
  • 水温が低い時は餌食いが悪くなるので餌やりを控える
  • 1日の中でも暖かい時間帯に餌を与える
  • 針子は餌不足になりやすいので回数を増やして与える
  • 産卵期には沢山の餌を与えることで丈夫な卵を産む
  • 小さな容器での飼育では水質が悪化しやすいので餌の量を抑える
  • 水換えの回数を増やせない人は餌の量を抑える
  • 繁殖目的とした飽和給餌という餌やり方法もある
  • 餌は1回の量を少なめに回数を分けて与えた方が良い

今回はメダカの餌の量と頻度(回数)の決め方についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。

  • この記事を書いた人
マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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