メダカの稚魚の水換えはどのように行えばいいの?
特に針子と呼ばれる産まれてすぐの時期の稚魚は水換えをして大丈夫?
メダカの赤ちゃん(稚魚)の水換えで気を付ける点は?
稚魚の水換え頻度を減らして水換えのリスクと手間を減らす方法は?
こんなメダカの稚魚の水換えの疑問についてお答えします。
目次
メダカの針子についてはこちらのまとめ記事をご覧ください。
メダカの稚魚は水換えするべきか?
メダカの稚魚の水換え方法をご紹介する前に極論として稚魚の水換えは必要なのか?この点から考えてみましょう。
メダカの稚魚は親メダカよりもデリケートで環境の変化に弱い面があるのは事実です。
稚魚は非常に小さく体力も無いため水換え時の急激な水質の変化で死んでしまうこともあります。
排水時に間違って吸い出してしまったり、流してしまうような事故にもつながることも稀にあります。
そのような問題を考えると水換えは控えた方が良いのでは?
確かに水換えによるリスクは減らしたい。しかし稚魚を飼育している環境が悪化すれば稚魚が全滅してしまうこともあります。
よって水質の悪化を防ぐためにも稚魚の水換えは必要な作業となります。
水換えのリスクを水換えの頻度を減らすことによって抑える方法もありますのでその方法については後々ご紹介いたします。
まずは水換えのリスクを抑えた安全な水換え方法をご紹介したします。
稚魚の水換え 安全なやり方
稚魚の水換えで大切なことはメダカの稚魚と親メダカでは水換えの方法を変えることです。
水換えの仕方には色々な方法がありますが、稚魚の水換えで注意するべき点は
- 稚魚を吸い出してしまわないこと。
- 親メダカ以上に急激な水質の変化を抑えること。
- 水温の変化を抑えること。
上記を守りながら水換えを行うには
稚魚水槽の底に溜まった餌の食べ残しや糞をスポイトで静かに吸い出す。
この時、プロホースなどのように吸水力の強いもので一気に水を吸い出さずに静かに少しづつ行う。
バケツなどで一気に飼育水を汲み出すような方法もお勧めできません。
飼育水は底の方から汚れが沈殿して悪化していくため、底の方の水を静かに吸い出すのが正しい水換え方法です。
排水によって減った分の水を足す。
足し水の際は汲み置きをして水温を合わせたものを使い、水換えによる水温の変化にも気を配る。
足し水は水換え時だけでなく蒸発によって飼育水が減ってしまった時なども行うようにする。
この方法は少量ずつ底に溜まったゴミを排出する水換え方ですので一度に大量の水を換えることはできません。
よって頻度を増やしてこまめに行うことで水質を維持することができます。
このような作業を行うことで稚魚の水換えのリスクを減らすことができ安全に水換えが行えます。
稚魚の水換えには水槽用スポイトがお勧め
稚魚水槽の底に溜まった餌の食べ残しや糞を吸い出すのに便利。
排水タイプではなく吸い込みタイプなので稚魚の移動などにも使えます。
優しく吸い込んでそのまま他の容器に移動させることも可能。
ブラインシュリンプやミジンコなど稚魚の餌を与える時にも使えます。
メダカの稚魚飼育に一本持っているとかなり便利です。
メダカの稚魚の水換え頻度を減らすには
メダカの稚魚の水換えは量を少なめに頻度を増やすというお話をしましたが、できれば水換え作業の手間を減らしたい。
そう考える方も多いはずです。
稚魚が死んでしまうようなリスクを抑えながら水換え頻度を減らすにはどうしたら良いのか?
その答えは「水を汚す餌を控える方法」と「水量を確保して水が汚れるスピードを遅らせる方法」があります。
水を汚す餌を抑える方法
水質が悪化すれば稚魚は死んでしまう。
水質を悪化させる原因は餌の食べ残しによる腐敗と稚魚の排泄物です。
稚魚の排泄物を減らすということは餌の量を減らすことに比例してしまいますので稚魚の成長の妨げになってしまいます。
稚魚の成長を妨げることはしたくありませんのでもう一方の餌の食べ残しによる腐敗を減らすことで水換えの頻度を抑えることが可能です。
稚魚の餌には人工フード、グリーンウォーター、光合成細菌PSB、ミジンコなどの動物性プランクトンなどが知られていますが、この餌の種類をしっかり管理することで餌の腐敗を抑えることができます。
メダカの稚魚は生まれてから2、3日ほどはお腹に抱えた栄養を吸収しているので餌を食べません。
その後、餌を探すように泳ぎ出し餌を食べ始めます。
この時期に餌が不足すると餓死してしまうため、餓死させないために餌を与えることが必須となります。
この時期は針子と呼ばれ非常に口が小さく小さな餌しか食べられません。
人工フードをすりつぶして与える方法もありますが、針子が食べられない大きさのものは底に沈殿して腐敗していきます。
この時期にグリーンウォーター (植物プランクトン)やpsb(光合成細菌)を与えることにより稚魚が食べられる餌を確保しつつ、水を汚さないことも可能です。
植物プランクトンや光合成細菌は腐敗して水を汚すどころか、水質浄化能力も持ち合わせている優れものです。
稚魚の餓死を懸念して人工フードを闇雲に与えるような飼育方法ですと飼育水はすぐに悪化して水換えの頻度を高めざる終えなくなります。
水を汚さない餌を与えることで結果的に水換えの頻度を減らせます。
水量を確保して水が汚れるスピードを遅らせる方法
稚魚の飼育には大きめの容器を使用することで水量を確保すると水の汚れるスピードを遅くすることができます。
小さな容器では水が汚れやすいため水換えの頻度を高めないと水質を維持できません。
よって小さな小瓶などで稚魚を飼育するのではなく、稚魚専用の飼育水槽を用意してあげましょう。
針子の時期は水換えをしない
孵化してから2週間ほどの針子と呼ばれる時期はメダカの稚魚が一番死んでしまう確率が高い時期です。
ネットなどで調べると餌不足による餓死が一番の原因と書かれていることが多いので「たくさんの餌を与えなくては」
そう考えるのは自然でしょう。
しかし先にも書きましたが、人工フードをこれでもかくらいに毎日与えていたらそれこそ水質の悪化によって稚魚は死んでしまいます。
水質の悪化や変化に敏感な針子の時期にはできれば水換えはしたくない。
それならば水を汚す餌を抑えて水量を確保しておけば水換えをしなくても針子の時期を乗り越えることが可能です。
グリーンウォーター で飼育していれば植物プランクトンを餌として成長するため稚魚の成長を早めることができるうえ、水質の悪化を抑えることもできます。
これが稚魚飼育にグリーンウォーター が最強と言われる理由です。
メダカの稚魚・針子の水換えまとめ
- 水質の悪化を防ぐためにも稚魚の水換えは必要な作業。
- 稚魚の水換えで大切なことはメダカの稚魚と親メダカでは水換えの方法を変えること。
- ジェックスメダカ元気スポイトがお勧め。
- メダカの稚魚の水換え頻度を減らすには水を汚す餌を控える。
- メダカの稚魚の水換え頻度を減らすには水量を確保して水が汚れるスピードを遅らせる。
- 針子の時期は水換えをしなくて良い方法で飼育する。
- グリーンウォーターは稚魚の水換え頻度を減らす効果がある。
今回はメダカの稚魚・針子の水換え方法をご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。
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