メダカの稚魚が産まれてから1ヶ月も持たずに死んでしまう。
メダカの稚魚が1ヶ月で死んでしまう原因は?
1ヶ月の間の稚魚の大きさと生存率には関係がある?
メダカの稚魚は1ヶ月でどのくらいの大きさになるの?
稚魚育成1ヶ月の壁を乗り越えるには?
今回はメダカの稚魚飼育でも1番難しいと言われている「稚魚が孵化してから1ヶ月間」の問題や疑問に焦点を絞りまとめました。
目次
メダカの稚魚が1ヶ月で死ぬ!?
稚魚が孵化してから2週間くらいの針子と呼ばれる期間はメダカの稚魚が死んでしまう確率が一番高い期間と言われています。
そのためメダカが産卵して順調に稚魚が誕生しても1ヶ月くらいで全滅してしまうケースも多いようです。
逆に言えばこの1ヶ月の期間を乗り越えれば稚魚飼育は成功したともいえます。
なぜメダカの稚魚は1ヶ月も持たないで死んでしまうのか?
メダカの稚魚が死んでしまう原因を考えてみましょう。
メダカの稚魚が1ヶ月で死んでしまう原因
メダカの稚魚が死んでしまう原因には次のようなことが挙げられます。
- 餓死(餌不足)
- 水質の悪化
- 水換えによる水質変化
- 食べられてしまう
上記の中でも上から順にメダカの稚魚が1ヶ月未満で死んでしまう原因となる可能性が高いものとされています。
餓死(餌不足)で稚魚が死んでしまう
針子の時期は稚魚の体内で細胞分裂が盛んに行われ体がどんどん大きくなっていく時期です。
それだけに多くの栄養を必要としますが、針子は口が小さいため食べられる餌も限られてしまいます。
さらに胃袋がないので食いだめができない上に小さいので体力もそれほどありません。
よって針子が食べられるサイズで栄養価の高い餌をいつでも食べられる環境を維持しなければなりません。
この「針子が食べられるサイズの餌」と「いつでも食べられる環境」という二つの条件が稚魚飼育では非常に大切になってきます。
どちらか一つでも条件が欠けてしまうとメダカの稚魚が餓死してしまう確率が高くなります。
この二つの条件を揃えることは非常に大切なことですが、方法を間違えるとまた違った問題が起きてしまいます。
それが餌の与え過ぎによる水質の悪化です。
水質の悪化により稚魚が死んでしまう
いつでも食べられるようにと餌を過剰に投入すると食べ残した餌はすぐに腐ってしまいます。
餌が腐れば当然水質悪化を招きますし、稚魚が食べたとしても時間が経って古くなった餌を稚魚に与えるのはあまり良いことではありません。
理想としては新鮮な餌をこまめに与えることと腐らない餌を与えることです。
腐らない餌とは光合成細菌や植物プランクトンなどの生きた餌です。
人工フードをたくさん与えて水質が悪化したら水換えによって解消させる方法もありますが、ここでもまた問題があります。
水換えによる急激な水質の変化によって稚魚が死んでしまう
稚魚は親メダカよりも水質の変化に過敏で急激な水質変化により死んでしまうこともあります。
よってできれば水換えを行わなくても水質を維持できる飼育環境が理想です。
稚魚を早く大きく育てようと人工フードをドバドバと入れてしまうような世話の仕方は餌不足にはなりませんが、水質悪化に悩まされることになりますのでお勧め出来ません。
稚魚が食べられてしまう
最後の食べられてしまう問題については稚魚の大きさが関係してきます。
その問題について、詳しくご紹介していきます。
稚魚の大きさと生存率の関係
孵化してから1ヶ月間の稚魚の成長スピードはそのまま稚魚の大きさに現れます。
稚魚が大きく育つということは、それだけ栄養価の高い良質な餌を沢山食べれている証拠です。
大きく育てばその分体力がつき、環境の変化や病気に対しても抵抗力が高まります。
結果的に稚魚の大きさと生存率には関係性が出てくるものです。
品種による差もありますが、メダカの稚魚は1ヶ月で1cmに満たないくらいの大きさに成長し、3ヶ月で1cmを超えてくる大きさになります。
さらに1年で2cmくらいになります。
稚魚の大きさは飼育環境や餌などに大きく影響されるため、あくまでもここで紹介しているサイズは目安程度に考えてください。
同じ飼育環境で育てても稚魚の個体差により大きさにはかなりの差が出てくるものです。
また産卵時期のズレや卵からの孵化のタイミングのズレなども稚魚の大きさの違いに現れます。
そのような理由から1ヶ月も過ぎた頃には、稚魚同士の共食いなどが起こることもあります。
稚魚育成1ヶ月の壁を乗り越えるには
稚魚飼育最初の1ヶ月間の世話がどれだけ大切かがご理解いただけたと思います。
それではどうしたら大切な1ヶ月間を乗り越えられるのか要点をまとめてみましょう。
まずは問題をしっかり把握し、対策をしていくことで稚魚の生存率は高まるはずです。
しっかり餌を食べれていることが重要ですので、稚魚の成長過程に合わせた餌を与えるようにしましょう。
グリーンウォーターは稚魚の餌となるため、常に餌がある状態を維持できます。
さらにグリーンウォーターは水を汚さない、人工フードだけでは水が汚れやすいといった水質の面でもグリーンウォーターにはメリットがあります。
水換えは極力しないで済むような飼育スタイルを維持することも大切です。
- 餌は食べ切る量をこまめに与える。
- 飼育容器は大きめのものを用意して水量を確保することで水質の悪化を遅らせる。
- 稚魚の糞が容器の底に溜まっていたら水槽用スポイトなどで吸い出す。
このような管理をしていれば大掛かりな水換えをしなくても水質は維持できるはずです。
飼育環境の面で言うと室内飼育よりも屋外飼育の方が大きく育つため、太陽の光に当ててあげることをお勧めします。
メダカの稚魚が1ヶ月で死ぬ理由まとめ
- 稚魚は針子の時期に死んでしまうことが多い。
- 稚魚が死んでしまう理由は餓死、水質悪化、水質の急変、共食いなど様々。
- 針子が食べられるサイズの餌をいつでも食べられる環境をつくる。
- 餌の与え過ぎは水質悪化を招く。
- 稚魚の水換えを極力避けるよう水質維持に努めることも大切。
- 稚魚の大きさは飼育環境、餌の質と量、個体差など様々な要因に影響を受ける。
- グリーンウォーターと人工フードを併用すると上手く育ちやすい。
- 太陽の光に当ててあげることも稚魚を大きく育てる要素の一つ。
今回はメダカの稚魚が産まれてからの1ヶ月間の重要性についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。
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