メダカの求愛行動とは?求愛行動の拒否や失敗は回避できる!

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メダカの求愛行動

メダカの求愛行動とは?

メダカが追いかけるのは求愛行動?

メダカは求愛を拒否する?求愛行動の失敗とは?

メダカのオスが求愛行動をしない理由は?

こんなメダカの求愛行動に関する疑問についてご紹介いたします。

メダカの求愛行動とは?

メダカの求愛行動とは、メダカが繁殖を行う一連の流れの中の一つの行動とも言えます。

メダカのオスとメスはお互いに気になる相手を見つけるとペアリングが行われます。

気に入った相手が見つかるとお互いにいい距離感を保ちながら同じ場所を泳ぐようになります。

なんだか人間で言うところのデートみたいですね。

その後、オスが積極的に求愛行動を行い、その求愛行動をメスが受け入れると産卵となります。

オスの求愛行動とは、メスの下をオスが泳ぎながら、くるくる回るようにアピールします。

また、一度メスから離れたと思ったら戻ってきて、くるくる回るなどいつもとは明らかに違った行動をするようになります。

もしかしたら、くるくる回ることでオスが自分の大きさをアピールしているのかもしれませんね。

これがメダカのオスの求愛行動の特徴です。

そのようなオスの求愛行動をメスが受け入れると、オスがメスを抱き込むように体を寄せるようになります。

オスはお腹から尾にかけてくねらせるようにメスのお腹を包み込み体をブルブルと震わせます。

メスもオスに合わせて体を震わせることで産卵を行います。

メスが産卵した卵にオスが精子を振りかけて受精が完了すれば、メダカの繁殖行動は完了です。

その後はメスが卵を安全な場所に産み付けるために産卵床に卵を擦り付けるようになります。

このような流れがメダカの繁殖行動における求愛行動の流れです。

メダカの求愛行動が活発になる時間帯とは?

メダカの求愛行動を見てみたいと思う飼育者も多いのではないでしょうか?

メダカの求愛行動を見るにはどうしたらよいのか?

実はメダカの求愛行動には活発になる時間帯というものがあります。

夜行性以外の多くの生き物は太陽がのぼり、水温が上昇してくると活動が活発になってきます。

メダカの天敵となる生き物たちも同じように日中に活動が活発になります。

自然界のメダカは繁殖行動や産卵行動をしている間に天敵に襲われるリスクを伴います。

そのようなリスクを回避するためにも、まだ薄暗く他の生物の活動が活発になっていない時間帯に産卵を終わらせてしまうことが理想なのです。

よってメダカの繁殖行動(求愛行動)は明け方に行われることが多くなります。

もしメダカの求愛行動を見たいのであれば、明け方に産卵が近づいたメスを観察してみましょう。

メダカが追いかけるのは求愛行動?

メダカが他のメダカをしつこく追いかけるのはメダカの求愛行動ではありません。

メダカの求愛行動を知らないとオスがメスに求愛しているようにも見えますが、メダカの求愛行動とは先にご紹介したような行動になります。

メスから離れたオスがメスに寄り添うように追いかけるようなことはありますが、明らかにメスが逃げるような様子を見せる時はペアリングが失敗している可能性が高いと言えます。

ようするにお見合い失敗です。

よってそのような状況を放置してしまうとメスがオスを攻撃するようになってしまうか、もしくはメスがオスに追いかけ回されて弱ってしまうなどの問題が起きてしまいます。

メダカは求愛を拒否する?求愛行動の失敗とは?

メダカの雄雌にももちろん相性がありますので、どんなオスでもペアとなれるわけではありません。

よってメスに気に入られなかったオスは求愛行動を拒否されてしまうこともあります。

オスとメスの大きさが明らかに違うような早熟なオスの場合には求愛行動を失敗してしまうことが多くなります。

また、メダカのメスは見た目でオスを識別する能力があるため、初めて見るオスよりも見慣れたオスの方が求愛行動を受け入れる可能性が高くなると言われています。

よって今まで別々に飼育していたオスとメスを急に人間の都合で同じ水槽に入れてみても求愛行動がうまくいかないことも多くなります。

ただ、どうしてもペアリングを成功させたオスとメスがいるのも事実でしょう。

相性が悪くても時間が経てば仲良くなってくれるのでは?という思いでいつまでも一緒に入れておくと、どちらかが衰弱してしまうなんてこともあります。

そのようなことにならないようにするには、透明の容器にメスを入れて、オスのいる容器に沈めておくようにしましょう。

ようするに一時的な隔離です。

透明な容器のため、お互いは見えるけれど近づくことはできない。

そのような環境を作ってあげれば、どちらかが執拗に追いかけ回されて衰弱してしまうこともありません。

そのような状態で数日様子を見ているとオスとメスが容器を隔てて寄り添って泳ぐ姿が見られるようになります。

先にも述べましたようにお互いが見慣れた関係になるのでしょう。

そのような行動が見られたら、静かに同じ容器に移し替えてみましょう。

そうすると喧嘩をせずにオスとメスが寄り添って泳ぐようになります。

そうなれば、数日後には求愛行動を行い、産卵をしてくれるようになる確率が格段にあがります。

メダカのオスが求愛行動をしない理由は?

メダカのメスがオスの求愛行動を受け入れない問題とは逆にオスが求愛行動を行わないこともあります。

メダカのオスが求愛行動を行わない問題の多くはオスの成熟度にあります。

メダカの繁殖は生後1年半くらいが一番最盛期と言われています。

よってあまりにも若いオスの場合には求愛行動を行わないこともあります。

そのような場合には焦らず、じっくりとオスを育ててあげましょう。

また、ペアリングがうまく出来ていない場合にも当然求愛行動は行われません。

メダカの繁殖はペアリング→求愛行動→産卵→受精の流れです。

よってオスが求愛行動を行うには相性の良いメスを見つけることから始まります。

先にご紹介しました方法でまずはオスとメスのペアリングをしっかり行ってあげましょう。

メダカの求愛行動まとめ

  • メダカのオスの求愛行動とはメスの下をオスが泳ぎながら、くるくる回るようにアピールする行動。
  • メダカが他のメダカをしつこく追いかけるのはメダカの求愛行動ではなく、ペアリングが失敗している可能性が高い。
  • メダカの求愛行動が活発になる時間帯は天敵がまだ活動を始めないような明け方が多い。
  • メダカのメスが求愛行動を拒否する場合には透明の容器で一度隔離して様子をみるようにする。
  • メダカのオスが求愛行動をしない場合にはオスの成熟度が関係していることが多いのでしっかり育ててあげる。

今回はメダカの求愛行動に関する疑問についてご紹介しました。皆様のメダカの繁殖の参考にしていただけると幸いです。

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マサ

マサ

25年以上のアクアリウム経験から得た知識を多くのアクアリストに発信しています。2006年から運営しているブログは気がつけば2000万人以上の方に読んで頂いております。私の経験と知識が皆様の水槽管理のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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