メダカが暴れるように泳ぐ原因とは?
メダカが水合わせで暴れるのは?
メダカが水換え後に暴れるのは?
メダカが塩浴で暴れるのは良くない?
こんなメダカが暴れる原因についてご紹介いたします。
メダカが暴れるように泳ぐ原因とは?
メダカが暴れるように泳いだり、突然激しく泳ぎ回るような行動を見せる時には必ずなにかしらの原因があります。
また、その原因の多くはメダカにとって良くないことが多いため、メダカが暴れる時には問題を解決してあげるようにしましょう。
メダカが暴れるように泳ぐ原因には大きく分けて、怯えている場合と環境の変化にストレスを感じている場合、病気の場合があります。
メダカが怯えて暴れるように泳ぐ
メダカが怯えている場合には激しく泳ぎ回るけれど、泳ぎ方がしっかりしており、物陰に隠れようとするような行動が見られます。
このような場合はそれほど心配する必要はありません。
メダカが怯える事は生物に本来備わっている防衛本能です。
人に慣れていないメダカに急に近づいたり、新しい環境にメダカを投入したりするとメダカの防衛本能が働き、泳ぎ方が激しくなります。
また、鳥や猫などの動物が近くにいる場合などもメダカが怯えてしまうことがあります。
メダカが怯えている場合には慣れるまでそっとしておいてあげれば問題ありません。
また、水草や流木などの隠れ家を用意してあげるとメダカが身を寄せる場所ができるため安心できるようになります。
特にメダカは上から襲われる事に警戒心が強いため、メダカの頭上を隠せるものがあると良いですね。
メダカ鉢やプラケースにすだれなどをかけてあげて部分的に日除と隠れ家を作ってあげるのも効果的です。
メダカが環境の急激な変化にストレスを感じて暴れる
メダカが環境の急激な変化にストレスを感じて暴れる場合は非常にまずい状態といえます。
環境の急激な変化とは水温の変化や水質の変化、pHの変化などが挙げられます。
このような問題は目に見えない事が多いため、気が付かないうちにメダカにストレスを与えてしまうこともあります。
特にメダカ飼育初心者の人ほど、環境の急激な変化について知識が乏しいこともありますので注意が必要です。
環境の急激な変化が起こる理由には、メダカの新規投入や水換え時などが多いものです。
よってそのような問題が起こる理由と対処法についてこの後詳しくご紹介いたします。
病気が原因で暴れるように泳ぐ
メダカの病気には細菌の感染によるものと寄生虫によるものがあります。
白点病などの寄生虫によって起こる病気では、メダカが痒がって暴れるように泳ぐことがあります。
また、他の病気でもフラフラした状態から急に暴れるように泳ぎ出すこともあります。
このような場合には明らかにメダカの様子がおかしいことに気がつくはずですので、病気を特定して治療をしてあげることが必要となってきます。
メダカが水合わせで暴れるのは?
メダカの環境が急激に変わる理由の一つが、新しい水槽やメダカ鉢への新規投入です。
メダカを購入してきたら必ず水合わせを行わなければいけません。
この水合わせをしっかり行わないとメダカがpHショックや水温ショックを受けてしまいます。
その結果、狂ったように暴れたりすることがあります。
メダカの水合わせを失敗して、メダカがpHショックなどを受けてしまった場合には治療方法はありません。
pHショックを受けてしまったメダカはやがて泳ぎ方が緩やかになると同時にフラフラするようになり、平衡感覚すらなくなってしまいます。
そうなると回復はほとんど見込めません。
よってメダカの水合わせはメダカが暴れないようなしっかりとした水合わせを行う事が大切となってきます。
メダカが水換え後に暴れるのは?
水換えもまたメダカの環境が大きく変わりやすいリスクを伴っている世話と言えます。
水換えは必ずと言っていいほどしなくてはならないものですが、水換えの方法を間違えるとやはりメダカのストレスとなりメダカがダメージを受けてしまいます。
水換えによってメダカがダメージを受ける原因には
- 水道水のカルキの影響
- 急激な水温の変化
- 急激な水質の変化
などが挙げられます。
水道水のカルキの影響とは水道水に含まれる塩素によるダメージです。
水換え前のカルキ抜きなどの知識については多くの方が知っていると思われますので、ここでは割愛させていただきます。
メダカのカルキ抜きについて詳しく知りたい方は過去の記事をご覧ください。
水換えによる急激な水温変化とは、水換えに使う水とメダカを飼育している水との温度差です。
メダカは金魚などに比べて体が小さい分、環境の変化にも敏感な面があります。
1日のうちで水温差が5℃以上あると体調を崩すと言われています。
そんなメダカに対して水換えにおける短時間で大きさ水温差があったらどうなるかは想像できるものと思われます。
急激な水温差はメダカにストレスを与えて、メダカがフラフラとしてしまう事が起きることもあります。
急激な水質の変化も同じです。
今までほとんど水換えをしていなかったような環境から一気に全換水や半分以上の水換えを行ってしまうと水質が大きく変わってしまいます。
そのような時にも水温差と同じようにメダカがびっくりしてしまいダメージを受けてしまう事があります。
そのような問題を起こさなないためには、定期的な水換えを行い、常に水質を良好に保つ事と一度に大量の水換えを行わないことです。
また、水換えに使う水は前もって温度差を無くしておくことも大切です。
夏のビオトープなどなら水換え前日に汲み置きをしてビオトープと同じ場所に置いておくだけで水温は安定します。
室内飼育などでヒーターを使用している場合には、同じようにヒーターを使用して水温を合わせるようにしましょう。
メダカが塩浴で暴れるのは良くない?
メダカの病気の治療に良いと言われている塩浴ですが、塩浴の際にもメダカが暴れてしまうことがあります。
その原因は浸透圧の違いです。
塩浴とは塩を用いてメダカの浸透圧を調整することで体力を回復させる治療法です。
多くの人が勘違いしがちなのが、塩の殺菌力で病気を殺菌して治していると思ってしまう事です。
塩浴とは浸透圧調整を行い、メダカの負担を下げることで免疫力を高める治療です。
よって真水から急に塩分濃度の高い塩水にメダカを入れてしまうと急激な浸透圧の変化でメダカが暴れてしまう事があります。
そのようなことにならないようにメダカの塩浴は塩を少しずつ足しながら徐々に塩分濃度を上げていくようにすることが大切です。
また、塩浴に最適な塩分濃度を守り、それ以上濃くしないことも大事です。
塩浴はメダカの治療に用いられる事が多いですが、その仕組みと方法をしっかり理解して行わなければ逆効果になってしまうこともありますので注意が必要です。
メダカが暴れるように泳ぐまとめ
- メダカが暴れるように泳ぐ原因には大きく分けて、怯えている場合と環境の変化にストレスを感じている場合、病気の場合がある。
- メダカが怯えている場合には隠れ家などを用意してあげてそっとしてあげれば問題ない。
- 環境の急激な変化によって暴れるように泳ぐ時には深刻な問題に発展してしまっている場合が多い。
- 環境の急激な変化を避けるためには水換えや水合わせ時に水温、水質の変化をできるだけ抑えるようにすることが大事。
- メダカの塩浴は塩で病気を殺菌してやっつけるのではなく、メダカの浸透圧調整をして免疫力を高めるために行うもの。
- 塩浴の際にも急激な環境変化を避けるために塩分濃度を徐々に高めていく事が大切。