
メダカが病気になってしまった時には早期発見・早期治療が重要ですので、その為にも病気の初期症状や処置方法を知っておくこともメダカ飼育において大切なことです。
しかしメダカが死んでしまう原因は病気だけではなく人為的ミスによりメダカが死んでしまうことも多いものです。
特に購入したばかりのメダカが死んでしまうような時には人為的ミスの可能性も否めません。
まずはメダカの死因について考えてみましょう。
購入したばかりのメダカが死んでしまう
「購入したばかりのメダカがすぐに死んでしまう」
このような問題が起きてしまった時はすぐに病気と考えずにその他の要因も視野に入れ、広い目で原因を探すことが大切です。
メダカが死んでしまう原因は病原菌や病原生物によることも多いのですが、環境の変化が引き起こす生理的変調や飼育者の不注意や無知による事故も原因として考えられます。
それらの原因を探ってみるとおのずと飼い方の問題点が浮き彫りになってくることもあり、その問題点を改善することで病気の治療よりもはるかに簡単に問題解決に繋がることもあります。
それでは病気以外のメダカの死因について見ていきましょう。
メダカの窒息死
メダカの窒息死とは水中の溶存酸素量が極端に不足し酸欠を起こすことです。
容器に見合った飼育適正数を無視したような過密飼育時に起こる問題です。
症状としては水面近くで頻繁に鼻上げを行ったり、よろけるような泳ぎ方や動きが鈍いなどの異変が現れます。
飼育数を少なくしたり、エアレーションによる酸素供給を行うことで対策はできます。
特に水温の上がる夏場は温度上昇とともに水中の酸素量も減ってきてさらに酸欠になりやすいものですので注意しましょう。
メダカの中毒死
メダカの中毒死はアンモニアや亜硝酸、カルキなどで起こりやすく、過剰な餌やりによる水質の悪化やカルキの中和不足によることが多いものです。
症状としては水換えを行ってすぐにいつもとは違った異様な泳ぎ方をするなど苦しそうな様子を見せることがあります。
メダカに最適な水質を知ることとその管理をしっかり行うことで対策はできます。
メダカのショック死
メダカのショック死には様々な要因がありますが、水温の急変、pHの急変、水質の急変などのように急激な環境の変化に耐えられずに体調を崩してしまうことが多いものです。
購入後の水槽投入時や水換え時など何かしらの要因で水質環境が変わる時には時間をかけてゆっくりと行うようにしましょう。
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高水温被害
先にも紹介しましたが高水温は酸欠の要因となるものです。
メダカはサイズが小さくちょっとした容器でも飼育が可能な為、水量の少ない容器で飼育されることもあります。
水量が少ない分水質や水温の変化は激しいもので夏場に日の当たる場所で飼育しているとあっという間にメダカが耐えられる水温を超えてしまうこともあります。
症状としては酸欠同様に水面近くで頻繁に鼻上げを行ったり、よろけるような泳ぎ方や動きが鈍いなどの異変が現れます。
涼しい場所に移動する、水量の多い容器に移す、日よけを作るなど水温の上昇対策を施すようにしましょう。
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外敵に食べられてしまう
室内でメダカを飼育していれば外敵に食べられてしまうような問題は起きないでしょうが、玄関先や庭などの屋外で飼育しているとメダカを狙う生き物は意外と多いものです。
飼育容器にネットなどで蓋をして外部からの外敵の進入を防ぐようにしましょう。
またトンボの幼生でもあるヤゴもメダカを餌としますのでトンボが卵を産み付けないように注意しましょう。
このようにメダカの生命を脅かす要因は色々とありますので、もしメダカが死んでしまったらなにが原因なのかをしっかり確認しましょう。
その原因がハッキリしないとまたメダカを購入しても同じことの繰り返しになってしまうこともあります。