
お腹が大きいのにメダカが卵を産まないのはなぜ?
メダカの卵詰まりとは?
メダカの卵詰まりは自然に解消する?
メダカの卵詰まりはマッサージする?
メダカの卵詰まりの治療方法を知りたい。
こんなメダカの卵詰まりの治療や解消方法についてご紹介いたします。
お腹が大きいのにメダカが卵を産まないのはなぜ?
メダカの産卵時期を迎えてメダカのお腹が大きくなっているにもかかわらず、なかなか卵を産まないと心配になってしまうものです。
なぜお腹が大きいのに卵を産まないのか?
卵を産めない理由があるのか?
そんなメダカの産卵トラブルの中にメダカの卵詰まりと呼ばれるものがあります。
もしかしたらなかなか卵を産まないメダカが卵詰まりを起こしているかもしれません。
メダカの卵詰まりとは?
メダカの卵詰まりとは卵を抱えたメスが産卵できず、お腹に卵が詰まってしまう状態のことを指します。
卵詰まりは「過抱卵」とも呼ばれており、メダカだけに起こるものではなく、金魚などでも稀に起こる症状です。
卵詰まりは決して珍しいことではありませんので、メダカの産卵時期には注意しておきましょう。
卵詰まりが起きるとメダカのお腹がダルマメダカのように大きく膨れたままになってしまいます。
泳ぎが不自然になり背骨が湾曲し、お腹の中に卵が入っているような影があるのが特徴です。
症状が深刻になると沈んで泳げなくなり力尽きてしまうこともあります。
卵詰まりはなぜ起こるのか?
卵詰まりの原因はいくつか挙げられていますが、そのうちの一つがオスによる産卵の促進がされないことです。
メスのメダカがお腹に卵を抱えた状態でも、オスが繁殖行動を起こさないと産卵がなかなか行われません。
そのような問題は水槽内のメスの数に対してオスが少なかったり、相性の良いオスがいなかったりといった状況によって引き起こされます。
また稀に内臓の病気などが原因で卵が物理的に詰まってしまうこともあります。
卵詰まりを起こしやすい遺伝体質などもあると言われています。
万が一メスが卵詰まりを起こしてしまった場合、まずはどうすればよいのでしょうか。
メダカの卵詰まりは自然に解消する?
メダカが卵詰まりを起こしてしまったらどうしていいのかわからない。
できれば卵詰まりが自然に解消してくれることを願いたい。
このように考える人も少なくないはずです。
しかし、残念ながらメダカの卵詰まりは自然に解消しない場合が多いものです。
ここでいう「自然に」とはメダカに全く手をかけず、放っておくことを指します。
そのままにしてしまうと最悪の場合メダカが死んでしまうため放置することはあまりお勧めできません。
メダカの卵詰まりは病気ではありませんが、病気と同じように考え原因を探し、治療してあげることが大切です。
とはいえ、突然メダカが卵詰まりを起こしてしまったらどうしていいのか戸惑うものでしょう。
またどのタイミングで卵詰まりと判断するのかも難しいところです。
「もしかしたら明日産卵するかもしない。」
そう思いながら毎日過ごしているかもしれません。
はっきりと卵詰まりと断定できなくても疑わしい時には放って置かずに対処してあげましょう。
治療方法は後ほど説明しますが、まずは症状を酷くしないための初期治療があります。
卵詰まりの初期治療は卵詰まりを起こしているメスのメダカを見つけたら餌を与えないようにすることです。
餌を抑えることによってメダカの体内で育っている卵の成長を抑え悪化を防ぐことができます。
またいつまでも産卵できない卵によって内臓まで圧迫している可能性も考えられます。
そのような状態で餌を食べても内臓にさらなる負担をかけてしまう可能性がありますのでやはり餌は控えたいものです。
とはいえ全く餌を与えないのは体によくないので、数日に1回少量のペースであげるようにしましょう。
また水換えの頻度を高めることも卵詰まりの治療の一つとなります。
水換えを行い、新鮮な水が入ることにより刺激を受けて産卵が促進されることもあります。
このような初期治療は健康なメダカに行っても問題ありませんので、卵詰まりの可能性を感じたら行ってみましょう。
その後、改善が見られない時には卵詰まりの治療をしていきましょう。
メダカの卵詰まりの治療方法
卵詰まりの治療にはいくつかのやり方があり、メダカの体の状態や環境によっても変わってきます。
水換えで解消されない場合は、オスとメスのペアを作ってあげるようにしましょう。
卵詰まりは良好な関係のオスがいないことが原因になることが多いからです。
本来の繁殖ではオスがひれでメスを刺激して産卵を促します。
繁殖が可能なオスのメダカを入れることによって、すんなりと産卵する場合もあります。
飼育スペースに余裕があるようならメダカの数を少し増やしてみることをお勧めします。
メダカの数が増えることで自然と産卵の確率も増えていくものです。
水換えでも改善されず、メダカの数を増やすこともできない場合にはマッサージによる治療があります。
メダカの卵詰まりのマッサージ
最終手段としてメダカのお腹を直接刺激して産卵を促す方法があります。
メダカを浅い容器に移し、水に付けた状態で綿棒などを使いメダカのお腹付近を優しく刺激します。
この刺激によってそのまま産卵するケースもあります。
それでも解消されない場合、やさしく圧迫するようにマッサージをして強制的に産卵をさせる方法もあります。
綿棒や筆などでお腹あたりを頭の方からそっと押し流すと強制的に卵が排卵されます。
この卵は産卵後の受精が行われないため無精卵になりますので稚魚は産まれません。
メダカの卵詰まりまとめ
- 卵詰まりとは卵が産卵されずにお腹に残ってしまっている状態
- オスの繁殖行動がないと卵詰まりが起こりやすい
- 水換えによる刺激により卵詰まりが解消されることもある
- 卵詰まりは悪化するとメダカが死んでしまうこともある
- マッサージによって卵を産ませる治療法がある
- マッサージによって排卵された卵は無精卵なので孵化しない
メダカのお腹が大きくなる理由には今回ご紹介しました卵詰まり以外にも色々な問題があることもあります。
他の問題が疑われる時には過去の記事を合わせてご覧ください。
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