
メダカの稚魚の孵化する時間帯は?
メダカの卵が孵化したらどうすればいい?
稚魚の孵化後の餌はすぐに必要?
孵化後すぐの稚魚はどんな餌を食べるの?
こんな稚魚の孵化の瞬間から孵化後の世話についてご紹介いたします。
卵が孵化する時間帯と孵化にかかる時間
メダカの卵が孵化する瞬間を見たい。
稚魚が孵化する様子ってどんな感じなんだろう。
そんな疑問を持つとメダカの卵が孵化する時間帯が気になるものです。
メダカの卵の孵化は夜が明けるか明けないかの早朝から始まります。
野生のメダカの産卵は朝早くに行われことが多く、日が昇りきるまでには終わることが多いものです。
また卵の成長が太陽の光の影響を受けることから、孵化の瞬間もまた太陽の影響を受けるのも不思議なことではないはずです。
日中は多くの生物が活動している時間帯なので孵化直後のあまり動けない針子にとっては危険を伴うため、まだ捕食者となる多くの生物が動き出さない時間帯に孵化することは稚魚が本能的に身を守る手段と言えます。
品種改良を重ねた品種ほど野生の習性を失いつつありますので、孵化の時間帯にもバラツキが出てしまいます。
孵化の瞬間に立ち会いたいのであれば、まずは早朝に卵を確認してみることです。
卵の中で稚魚が慌ただしく動くようになっていたら孵化も近いので卵から目を離さないようにしましょう。
孵化の様子と孵化の瞬間
メダカの稚魚は孵化が近づくと卵の中でぐるぐると回転するようになり、尾の方から反動を利用して弾け出るように飛び出してきます。
よって実質孵化にかかる時間は一瞬です。
孵化の瞬間に卵の殻を溶かす酵素を出すとも言われており、一斉に卵が孵化したあとはその酵素によって水質が悪化してしまいます。
始めに2、3匹が孵化してから少し時間をあけて多くの稚魚が孵化するようになります。
これは初めの2、3匹が孵化することにより孵化後に周辺環境の影響を受けて死んでしまったりしないか確認しているとも言われています。
孵化のパイロットフィッシュ的存在の数匹に問題がなければ残りの卵も次々と孵化してきます。
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メダカの稚魚が孵化したら
メダカの稚魚が孵化したら何をすればいいのか?
孵化直後の稚魚ってどんな様子?
孵化後の稚魚の様子からやっておきたい世話についても理解を深めておきましょう。
孵化直後の稚魚は泳がない
孵化直後の稚魚は全く泳ぎません。水面にじっと浮いています。
このことを知らない人は孵化した稚魚が元気がない。死んでしまっている?などと思ってしまうかもしれませんが問題ありません。
稚魚は孵化直後から周辺の環境に馴染むまでほとんど動かずに成長していきます。
できれば水面に浮く浮き草などを入れておいてあげると稚魚が身を寄せる隠れ家となります。
孵化後の稚魚の様子と世話
卵の孵化用水槽を用意して育てていたのであれば、孵化した稚魚は水槽用スポイトなどで吸い取り稚魚飼育用水槽に移動してあげましょう。
稚魚飼育用水槽は孵化直前に用意したのでは間に合わないので遅くても5日前くらいから半日陰で太陽の光を当てておくとプランクトンが発生しやすくなります。
親メダカのいる水槽から水を分けてもらうと微生物の成長が早まるので稚魚の餌の確保にもなります。
親メダカの水槽内にセットするタイプの稚魚飼育水槽でしたらそのような手間も省けます。
稚魚の飼育水槽には太陽の光を当ててあげることも大切です。
メダカは太陽の光を浴びることで元気よく成長できる上、太陽の光によって植物性プランクトンの成長も活発になります。
孵化直後の稚魚は水温や水質の変化に敏感でちょっとしたショックで死んでしまいますので、水換えは控えることと移動時の水温チェックなどは怠らないようにしましょう。
孵化後2、3日はお腹につけたヨークサックと呼ばれる栄養の入った袋から栄養を吸収して成長していきます。
孵化後のメチレンブルーはどうする
メチレンブルーはメダカへの毒性が低いので稚魚飼育にそのまま使用しても稚魚にとって悪いものではありません。
しかし飼育水を殺菌してしまうと稚魚の餌が確保できない問題が発生してしまいますので稚魚の飼育にはメチレンブルーは使わない方がいいでしょう。
卵の管理時に水道水を使用してカルキによる除菌をしていたのであればその飼育水も使うことはできません。
卵にとってカルキは水カビを防いでくれるものですが、稚魚にとっては害となってしまいます。
卵を育てる環境と稚魚を育てる環境は自然の中では同じなのですが、飼育環境では厳密には違うことを理解しておきましょう。
- 卵は殻により守られているのでカルキの影響を受けない。
- 卵は水カビに犯されないように水道水やメチレンブルーで消毒しながら育てる。
- 卵は毎日水換えをしても問題がない。
- 稚魚はカルキの影響を受ける。
- 稚魚は水質や水温の急変に弱いので極端な水換えは避ける。
- 稚魚は飼育水の中に繁殖する植物プランクトンなどを餌とする。
- メチレンブルーなどで飼育水を殺菌してしまうと餌となる微生物が繁殖できない。
これが卵の飼育環境と稚魚の飼育環境の違いです。
孵化後の餌
先にも記しましたが、稚魚は孵化後2、3日はお腹に抱えた栄養を吸収して成長しますので餌は必要ありません。
しかし、栄養を吸収し尽くすとすぐに餌を探しはじめますので前もって餌の準備はしておきましょう。
この時期、このタイミングで餌をしっかり与えられるかどうかで針子の生存率が変わってきます。
針子とは生まれたばかりの稚魚の名称で針の先のように細くて小さいことからこのように呼ばれています。
稚魚の飼育では針子の時期が一番飼育が難しく、この時期を乗り越えられるかどうかが繁殖を成功できるかどうかだとも言われています。
針子の餌としておすすめなのがゾウリムシやワムシなどです。
生まれてすぐの稚魚はミジンコなどの大きな動物性プランクトンは大き過ぎて食べられません。
動物性プランクトンよりも植物プランクトンの方が育成初期はおすすめです。
よってこの時期にグリーンウォーターの確保ができていると稚魚の生存率が飛躍的にアップします。
稚魚の成長と大きさに合わせて市販のミジンコなどを入れてあげるようにしましょう。
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メダカの孵化と孵化後の世話まとめ
- メダカが孵化する時間帯は早朝が多い。
- メダカが孵化する瞬間にはぐるぐると動き回る。
- 孵化してすぐの稚魚は全く泳がない。
- 稚魚の飼育にメチレンブルーや水道水は使えない。
- 卵の飼育環境と稚魚の飼育環境は厳密には違う。
- 稚魚に太陽の光をしっかり当ててあげることで元気に成長する。
- 生まれたばかりの稚魚はミジンコを食べられない。
- 針子には植物性プランクトンがおすすめ
- グリーンウォーターは稚魚の生存率を高める。